ひとりはさみしい?
「クリスマスの予定は?」
自分の充実感を見せつけるためだけの質問を今年も受けた。
「家でひとりかな」「そうなんだー」
今すぐにでもかわいそうと発しそうな顔で放たれた。
なんだよ、その反応は。腹立つな。
そんな反応なら聞くなよ。と思いながら会話が終わった。
ぼくは仕事が好きだ。
嫌いな人も多いと思う。嫌いな理由は人それぞれだ。
仕事は好きだけれど、人間は嫌いだ。
人間関係ほどめんどくさいものはない。それだけは言っておく。
なぜ仕事が好きかというと、「ひとり」という事実をかき消してくれるからだ。
ここで大事なのは「ひとり」が嫌だ。さみしい。ということではない。
「ひとり」という事実に対してのかわいそう、さみしくない?という共感や哀愁の念を抱かれずに済むからだ。
なぜ「ひとり」がかわいそうなのか。いくら考えても理由はわからないが、ひとりはさみしいと思っている人が多いことだけはわかる。
「みんながみんな大きな輪に入りたいと思ってると思うなよ」
などと、つい攻撃的になってしまう。
理由が分かればこんなに卑屈にならなくても済むのにな。
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