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【若者と働き方の真実 ~データが語る3つの視点~ #3(全3回)】若者の期待に応える - 企業が今すぐ始めるべき5つの施策

これまでの2回で、若者の離職率の実態や、エンゲージメントの現状について見てきました。今回は、企業が若い世代の期待に応え、エンゲージメントを維持・向上させるためにどのような施策を取るべきか、具体的に見ていきましょう。

全国就業実態パネル調査2024のデータを参考にしつつ、若者が「すぐやめる」ように見える背景には、以下のような要因があることがわかりました:

  1. キャリアの不安定さ

  2. 将来への不安

  3. 仕事の満足度とのギャップ

  4. 柔軟な働き方へのニーズ

  5. 成長への渇望

これらの要因を踏まえ、企業が取るべき5つの対策を詳しく見ていきます。

(1)キャリアパスの明確化と安定性の提供

若年層のキャリアへの不安は大きな課題です。企業は以下の施策を検討すべきです:

  • 長期的なキャリアプランの提示

  • 正社員登用制度の充実

  • スキル開発プログラムの導入

成功事例:ある IT 企業では、入社3年以内の若手社員全員に個別のキャリアカウンセリングを実施。結果、若手の離職率が15%減少しました。

(2)柔軟な働き方の導入

若年層の柔軟な働き方へのニーズは高まっています。以下の施策が効果的です:

  • リモートワークの拡大

  • フレックスタイム制の導入

  • 副業・兼業の許可

成功事例:ある広告代理店では、完全フレックス制とリモートワークの併用を導入。従業員満足度が30%向上し、生産性も20%アップしました。

(3)成長機会の提供

若者の成長意欲は非常に高いです。以下の施策を検討しましょう:

  • 定期的なスキルアップ研修の実施

  • 社内公募制度の導入

  • メンター制度の確立

成功事例:ある製造業では、年間40時間の自己啓発時間を給与保証付きで提供。結果、若手のスキル向上度が25%上昇し、離職率も10%減少しました。

(4)フィードバックの充実

若年層は上司や同僚との関係を重視しています。以下の施策が効果的です:

  • 定期的な1on1ミーティングの実施

  • 360度評価の導入

  • リアルタイムフィードバックツールの活用

成功事例:ある小売企業では、月1回の1on1ミーティングを義務化。若手社員の目標達成率が40%向上し、職場満足度も20%アップしました。

(5)目的意識の共有

若年層は職場の状況や組織の目標を重視しています。以下の施策を検討しましょう:

  • 経営陣との対話セッションの定期開催

  • 社会貢献活動への参加機会の提供

  • 個人の業務と会社のミッションの紐付け

成功事例:ある金融機関では、四半期ごとに全社員参加のタウンホールミーティングを開催。若手の組織へのコミットメントが35%向上しました。

これらの施策を導入する際に重要なのは、トップダウンだけでなく、若手社員の声を積極的に取り入れることです。彼らの期待や不満を直接聞くことで、より効果的な施策を打ち出すことができるでしょう。

また、これらの施策は若手だけでなく、全ての世代の社員にとってもプラスになる可能性が高いです。世代を超えて、全ての社員が活き活きと働ける環境づくりこそが、これからの企業に求められているのではないでしょうか。

結論として、「すぐやめる若者」は神話かもしれません。彼らは高い期待と熱意を持って仕事に臨んでいます。その期待に応えられる環境を整えることが、企業の成長と若者の定着の両方につながるのです。

みなさんの会社ではどうでしょうか?これらの施策のうち、すでに導入しているものはありますか?まだであれば、どれから始めてみたいですか?


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