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フリーランス人事って何やるの?

とよく聞かれるので、2022年の振り返りがてらまとめてみます。

フリーランス人事を経験するのは2回目。
2016年〜17年まで経験した後会社員に戻り、
2022年から2回目のフリーランスをやっています。

フリーランス人事黎明期の2016年

1回目の2016年当時は、まだ副業は当たり前ではなかったし、
フリーランス人事もまだそんなに案件はありませんでした。

当時は確か、wantedlyが盛り上がっていて「運用が大変だからお願いしたい」という案件が出回っていた頃でした。

最初の案件はとあるベンチャーAの人事代行。
wantedlyの運用に加え、エージェントコントロール・ダイレクトリクルーティングのスカウト業務。

その次は、とあるベンチャーBの人事代行。
ここもwantedlyを1からオープンさせること(採用広報)、エージェントコントロール・ダイレクトリクルーティングのスカウト業務、そして採用周りのオペレーション設計やシステム導入などの業務でした。

他にはスポットで面接代行に入ったり、人材紹介会社の立ち上げフェーズにキャリアアドバイザーとして入ったりしていました。

会社員に毛が生えたくらいの売上が取れればな〜と期待薄で始めたフリーランスでしたが、意外や意外、案件を色々といただけたし、いろんな業務経験ができたので、「フリーなのにスキルが一番伸びた時期だったのでは?」と振り返ります。

フリーランス人事とはいえ、企業や組織を作る一員として企業や仲間を良く知り・課題を知って採用活動をすることが仕事でしたし、採用した人たちの入社日に寄り添いながら、段々と活躍していくのが見れる、が喜びでした。

一番多い時で8社契約しており、全部の忘年会に参加しようと17日連続で飲み会だったのは今でも大変な思い出。

フリーでも(正社員と変わらないくらいの)仲間・一員であり、「仲間と一緒に会社の未来と組織の課題を考える」が重要なポイントだなと感じていました。

”組織”で戦うということ

「そんなに充実してたならなぜ会社員に戻ったんですか」とこれまたよく聞かれるのですが、フリーランスでは「組織」や「マネジメント」は経験できない。

「仲間と一緒に会社の未来と組織の課題を考える」

これはHRの人間にとってはすごく大切なポイントだなと。

ですが私はマネジメントをしたことがない。あくまで外部の人間としてしか考えられないため、見えない穴があるんだろうな〜と感じていました。

当時は組織のなかに入るってとても苦手だったのですが、その穴を見つけられるようになりたくて、(マネージャーになれなくても)組織で戦うってどういうことだろう?を学ぼうと、会社員に戻る決意をしました。

マネージャーの経験をしてフリーランスにもどる

転職をし5年ほど会社員として働きました。
ありがたいことにマネージャーの機会もいただき、「自組織の課題を考える」「組織で戦う」ことを学びながら、
「早く行きたければ、一人で進め。 遠くまで行きたければ、みんなで進め」
というアフリカの諺を体験してきました。

こういうとまるで、マネージャーになってフリーに戻る想定だったように聞こえますが、そうではありません。

「組織の中で戦う」をマネージャーとして実践し続ける、もしくはプレイヤーに戻ることを検討していたのですが、

途中で結婚と出産子供を産んだことで断念。(※)ややこしいので端折る

妻や母親という役割が増え、会社員としての継続は不可能になり、プライベートな都合に合わせて働くことができるフリーランスに戻ることを決断しました。

ママが会社員であることが難しい理由は、また別途書きたいと思います。

フリーランス人事過渡期の2022年

数年ぶりに帰ってきました、フリーランス。
数年も経つと業界構造やプレイヤーも変わり、完全に浦島太郎状態。

手始めに副業マッチングサービスに登録+SNSのアカウント作成と更新をして、案件を探しました。

過去やっていたような採用案件を探すと、かなり業界は盛り上がっていて、案件数が爆増していたことはもちろんのこと、そういう案件を取りまとめている会社が溢れていました。

ゆえに、同じ企業の案件でも、
・直で企業と接点をとるケースもあれば、
・どこか別の会社を経由してその会社の案件を紹介されるケース
もあり、活況さを身に染みて感じます。

採用の仕事に違和感

私はずーっと採用の仕事に携わってきたわけで、
「個人にとってベストな転職になったらいい」
「企業にとって事業のアクセルになるような人材が採用できたらいい」
の双方Happyなマッチングを生み出したいと思ってやってきたわけです。

が、しかし
2022年のフリーランス人事求められることはほぼ”作業”でした。

2016年当時の仕事を下記のように書いていますが、

フリーランス人事とはいえ、企業や組織を作る一員として企業や仲間を良く知り・課題を知って採用活動をすることが仕事でしたし、採用した人たちの入社日に寄り添いながら、段々と活躍していくのが見れる、が喜びでした。

2022年にいただく案件は、ほぼ
「なんとなく求人票を変更してほしい」
「データをまとめてほしい」
「スカウトをたくさん打ってほしい」
「記事を書いてほしい」
そんな作業ベースのオーダーばかりでした。

コロナを迎えてリモート勤務になったこともあり、会社のことやその会社の従業員を知らないまま業務を遂行することが求められます。

業界構造の変化が、こういった仕事の切り出し方に変わってるんだな?どうかな?

やっぱり私は、採用業務の作業は苦手なわけで、
クライアント企業のことをよく知って、深く入り込見つつ「何が必要か?」を一緒に考えるようなことをしたい、と思いました。

エンゲージメントを上げる人事

2022年、コロナ禍を経て労働市場は大きな変化を遂げました。
これまで当たり前に出社して同僚の顔を見ながら仕事していたものが、
リモート勤務が導入され、対面で会う機会が減りました。

なんだかんだ「仲間が好き」「会社の雰囲気が好き」等、愛着や情といった感情が、仕事のモチベーションになったりするケースってあるんじゃないかと思うのだけどリモートだとそれがどうしてもやりにくい。

ゆえに、ベクトルが自分に向いた状態での仕事へのモチベーションや転職・副業探しに至っているケースをよく見ます。

もちろん自分ベクトルの、いわゆる「個のスキルを伸ばす」「個が成長する」ことも大事なんだけど、それがゴールなのはなんとなく違和感。

「頑張る」って自分で言うものではなくて、結果的に「頑張ったね」って言ってもらうものなのと一緒で。
「成長」って目的にするものではなくて、誰かのために何かをしていたら知らないうちに「成長する」ものなんじゃないでしょうか。

自分以外の「誰(何)のために仕事がしたいか?」「誰(何)と仕事がしたいか?」「誰(何)を助けたいか?」という仕事の目的を見つけるのが一番じゃないかな?

そんな仕事の目的を見つけられるキャリア支援ができたらいいなと思いながら、大そうな目的が見つからなくても、「色々あるけど、この会社が好き」と思えたらそれはそれで目的なんじゃないかと思っており、

人事としては、愛着を持ってもらえる組織 / 会社づくりを目指していきたいと考えております。

2022年のフリーランス人事は、エンゲージメントを上げる人事を2社と、仕事の目的を見つけられるキャリア支援の2軸でお仕事を請け負っております。



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