恋人たちのためのアモーレ
きみが好きな
雨の日なら
虹色の
パラソルを
くるり
くるりと
回してほしい
きみが好きな
風の日なら
高い空から
一羽の
鳥として
この肩に
降りてきて
絶望のような
新月の夜に
美しく
咲く白い花の
香りのように
ぼくの
夢のなかで
いま
甘やかに
匂う
すべての
希望のように
明日も
生きられる
理由のように
きみが好きな
夕暮れ
の海辺なら
繰り返す
波のように
きみに向かう
愛しい
という
リフレインが
この世界で
たった
一つ
生き残った
たましひの
叫び
のように
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