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2022年2月の記事一覧

崩しの局面における攻め手②

崩しの局面における攻め手②

想定される対策とその対応策に当たる攻め手

前回、崩しの局面における有効な攻め手として「ニアゾーンラン」を投稿しました。

この記事でも述べましたが、ニアゾーンランはあくまでも攻め手の1つであり、これだけでは当然ゴールは決められません。

相手はこちらの狙い通りにはさせまいと必死に対策を講じます。

代表的なものが「5バックにしてニアゾーンをはじめから埋めておく」というものです。

このとき、有効

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崩しの局面における攻め手①

崩しの局面における攻め手①

ゴール前の崩しの局面における有効なパターンプレーの一つに「ニアゾーンラン」と呼ばれるものがあります。

プレーの概要とメリットについてお伝えしていきます。

ニアゾーンとニアゾーンランの定義。

ニアゾーンとは、以下の画像で薄く塗りつぶされているエリアです。

ニアゾーンランとは、以下の画像で示してあるようにニアゾーンでボールを受けられるように走り込む動きのことです。

ニアゾーンランを行った選手

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背中を取るコース取り

背中を取るコース取り

はじめに

攻撃時、最前線の選手に要求される代表的なアクションに「裏抜け」があります。DFラインの背後のスペースに走り込んで、パスを呼び込むアクションです。結果的にボールを受けられれば決定的なチャンスに繋がり、受けられなくともDFラインを押し下げることができます。最前線の選手には必須のアクションです。

裏抜けの質

裏抜けにも質の優劣があります。

本稿では質の低い裏抜けと質の高い裏抜けを以下の

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読書感想文 「岡田メソッド」

読書感想文 「岡田メソッド」

読む前僕は現役時代から、そのシーン特有の正解を提示する指導や正解がその選手の能力だけに依存してしまうような指導に疑問を感じていました。この疑問は僕自身に個人の能力だけで局面を解決する力がなかったにも関わらず、自分の行動を正当化したいという人間的な弱さから浮かんだ疑問だと思います。今もこの疑問は消えていません。勿論、そのシーン特有の正解を選ぶことは重要です。個人の能力を生かして正解を導き出すことも重

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「1対0」の局面を作りたい

「1対0」の局面を作りたい

近年SNSを活用したドリブルに特化したスクールが大きな広がりを見せています。

僕は個人的に危機感を感じています。

この傾向が続けば、1対1に勝つことが目的の選手が増えてしまうのではないだろうかと懸念しています。

サッカーの楽しみ方は自由です。それぞれが思うように楽しめばいいと思います。

勿論、サッカーをする上で、華のあるドリブルをする能力が有るに越したことはありません。

ただ、サッカーの

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1対1 守備の頭の回し方

1対1 守備の頭の回し方

今回は低い位置の1対1における守備者の頭の回し方について僕の考えをお伝えします。

低い位置の1対1には4つのケースがあります。

①サイド 正対
②中央 正対
③サイド 攻撃側が背を向けている
④中央 攻撃側が背を向けている

今回は、①と②の正対したケースの1対1についてです。

正対した1対1における守備者の頭の回し方は

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正対すること

正対すること

僕は個人戦術の中で「ボールを持っている時にはマッチアップする相手と正対した状態を作る」事が最も大切だと考えています。

定義

今回取り上げる正対の定義は
「相手とおへそが向き合った状態」
の事とします。

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