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潰しが効く人間は何やっても生きていける

潰しが効く(つぶしがきく)という言葉の意味は、辞書によると「他の職業でも十分に働いていけることを意味する表現。 金属をつぶして他の用途に用いることに由来するとされる。」ということです。

高校を卒業後東京に出て調理のアルバイトをしていた時に、厨房のチーフだった先輩から、「同じアルバイトをするのでも、トンカツ屋とか蕎麦屋よりもウチのような洋食のレストランのほうがいいんだぞ。」と言われました。

もしトンカツ屋で長く働いて独立しようと思ったら、トンカツ屋しかできないし、それは蕎麦屋も同じこと。洋食のレストランで働いていれば、ピザでもグラタンでもステーキでも、なんでもやれるから選択肢が多い。
それが「潰しが効く」ってことなんだと説明してくれて、当時はまだ二十歳前の小僧でしたが、「なるほどな〜」って納得したことを覚えています。

現代社会は圧倒的にサラリーマンが多く、しかも長く勤めることがいいこととされてきましたが、もうそういう時代が終わりを迎えつつあって、終身雇用という制度も過去のものだし、就職すればクビになることはないという保証もありません。

働くこと=雇ってもらうことという思考が定着していましたし、今までは会社を辞めて独立することは本当に勇気がいることでしたが、これから先は会社に勤めていてもいなくても、自立していることが大前提となります。


noteで分かりやすい記事を見つけたのでシェアしますね。
「与えられた仕事をこなす」だけの人は、これからの時代どこに行こうとも厳しい時代だ』というのはまったく同感です。


本当に大事なことは学校では教えてくれません。
歯科医の友人も言ってましたが、大学は専門的なことを勉強して国家試験に合格することを目的としていますが、開業する時にはどうしたらいいのか、何を準備したらいいのかは一切教えてくれないと。

音楽家もそうだし、フリーで仕事してる人は当たり前のことですが、全員が経営者なので経理的なこともできなきゃいけない。
移動交通費も携帯電話代も全部自分の経費ですけど、サラリーマンにとっては全部会社持ちだし、所属する部署が経理でなければ、経理的なことも一切やらないし、わからなくてもOKじゃないですか。
だから僕も独立した時には大変苦労しました。

学生さんに言いたいのは、勉強も大事ですけど、アルバイトでいいのでなるべく社会に出て経験積んだほうがいいですね。
同じバイトを長く続けるより、いろんな職種を経験してみたほうが、社会を知ることができます。

僕は若い頃、アルバイトを3ヶ月で辞めるという自分ルールを作ってましたが、それは音楽をやるために東京に出たので、経済的に安定してしまうと目的を見失いそうで嫌だったからです。
そのおかげでいろんな仕事を経験できてよかったと今も思います。

潰しが効くというのは本当に大事なことです。
そのためにはいろんな経験を積むことだし、何よりも社会の仕組みや仕事上の人間関係を知ることですね。

学校も会社も守られた環境の中にあるので、そこで経験できることは限界があることを知っておいたほうがいいでしょう。
激動の時代を乗り切っていくには、適応能力も必要だし、広い視野を持たなければならないし、何よりも自分を知り、セルフプロデュースできる能力を身につけなければならないですからね。


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