一歩ずつ歩みを進めるのはめっちゃ地味な作業

音楽の世界で成功している人たちは、華やかな世界にいるように見えます。
派手なステージで、素晴らしいパフォーマンスを披露している姿は、誰もが一度は憧れたことがあるでしょう。

そこで見落としてはならないのは、それはほんの一部であって、それ以外の時間は皆さんと特に変わりありません。
ご飯を食べて洗濯掃除をして、事務的なことを処理してというような日常は、なんら変わりないのです。

楽曲制作をしている人なら、常に曲をストックする作業をしているし、音楽ソフトで音源を制作する作業も同じです。
自宅だけでなく自然の中でイメージを膨らませたり、カフェに行って人間観察をしながら歌詞を考えたりしています。

つまり日々の生活は、そんなに大きく環境が違うわけではなくて、みんな似たような毎日を過ごし、地味な作業を繰り返しています。
ステージやメディアに登場する姿は、別世界の人みたいな印象を受けるかもですが、それは作り込まれた世界であるし、職業柄そういうふうに見せているということですね。

だから地味に思える毎日の作業がとても大事で、そこを蔑ろにしたり手を抜いたらダメなんです。そこをしっかりやっておくことで安定感も出てくるし、それが実力となって力を発揮する時がくるのです。

付け焼き刃的なものは長くは通用しないし、簡単に手に入れたものは簡単に手から離れていきます。
これは苦労をしろと言っているのではなく、やりたいことなら地味なことも続けられるし、評価されることばかり気にするのではなく、積み重ねていくことが本当に大事だということを言いたいのです。

よく例え話で出てきますが、優雅に水面を移動する白鳥も、水面下では必死に足で水を掻いてるわけです。
この足で水を掻く作業は地味なんですけど、めっちゃ大事だし、これがないと成り立たないんです。

どうしても派手なことに目がいきがちではありますが、歌や楽器を練習したり、楽曲制作に時間を割くことは音楽家にとって超重要な時間です。
もちろんこれは業種に関係なくですが、地味な作業こそ花開くときの起爆剤になるわけですから、ここは丁寧かつしっかりやっておきたいものです。