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思考の上書き更新は頻繁に

思考というのはパターン化しやすく、一度固定してしまうとそれ以外は受け付けなくなったりするので、時々見直したり柔軟な姿勢で新しい情報を受け取れるようにしておいたほうがいいですね。

しかもこれだけ物事の展開が早い現代に生きていますから、「前はそうだったから」とか、「例年通りに」なんてやっていると、間違いなくズレていってしまいます。

昨日も20代前半の女性と話をしてリアルに感じたのは、今の20代前半の人たちは完全にスマホ世代なんですよね。
つまりテレビや雑誌などのマスメディアではなく、インターネットから情報を得ることが標準になっている人たちです。

これについては何度か書いてきましたが、最近気になるアーティストやジャンルの話をしても、偏っていることが多くみられます。
それは決して悪い意味で言っているのではなく、情報のソースが昔と違ってたくさんあるので、自分の好みによって聴くアーティストやジャンルが異なるのです。

昔は売れているアーティストは誰もが知っていました。
マスメディアから情報を得るということは、全員が同じソースから受け取っているということなので、当然同じ情報を共有することになり、ある情報を知らないでいると、「え!?知らないの」とか「遅れてる!」などとバカにされたものです。

ところが今は同じ情報を共有しているわけではないので、ABCと3人の若者がいたとして、みんなそれぞれが好きなアーティストやジャンルがあって、Aが持ってる情報はBもCも知らないということが起こり得ます。
わかりやすく言うと、Aが大好きなアーティストは、コアなファンがたくさんいてライブも盛り上がっているという状況があったとしても、BもCも全く知らないというようなことです。
そして今後はその傾向がもっと顕著になるでしょう。

広告もテレビから撤退し始めたのは、このことが大きく影響していて、不特定多数に向けて情報を発信しても、届けたい相手には刺さりません。
だって欲しい情報はテレビで知るのではなく、ネットで検索しますよね。
そしてAIが察知して、似たような商品やサービスの広告をどんどん送ってきますが、そのほうが広告としても効果があるのは誰でもわかることです。


約30年前はまだ携帯電話は一般的ではありませんでした。
その10年後には一般に普及し、iモードなどの通信が開始され、メールのやり取りや天気や電車の時刻などの情報を得られるようになりました。
そしてさらに10年後にはスマホが普及し始め、現在は音楽も動画も写真もスマホ一台で楽しめる時代です。

エッセイやブログや小説を書いたり漫画家にもなれるし、テレビ局やラジオ局を個人で持っているようなものです。
しかも国内だけに留まらず、世界に向けてアピールできるのです。

もしこれが凄いことだと思えないなら、思考が止まっています。
脳みそがマスメディアに支配されていた時のままで、カッチカチに固まっています。
いいですか。情報は受け取るものではなく、発信するものです。
自分が持っている情報なんて大したものじゃないと思っているのなら、ネット時代の思考に切り替わっていません。

自分が持っている情報を、どのように発信していったら世の中の役に立つのだろうか、もしくは共感してもらえるのだろうかを考えるのはあなたです。
まず自ら考える頭にしてください。
もし言われたことだけやってきたとか、いつも誰かにやってもらていたとかでなければ、考えることができるはずです。

そして昭和から平成そして令和へと、時代は大きく変わってきました。
今まで経験したことがない速度で常識や価値観が変化していくので、ついていくのがやっとです。
常識を疑い、今までの価値観を見直し、常に思考パターンを上書き更新する必要があります。

さらに自分にとって必要な情報なのか、全くいらないものなのかを瞬時に判断し、取捨選択することも大事です。
ほとんどの情報は自分にとって必要のないものですから、受け取る必要はないし、触らないでそっと置いておきましょう。そのうち消えますから。

判断の基準を自分に置くことは、自分が主役であるということです。
感性や感覚を磨きつつ、情報に振り回されないように心がけたいものですね。


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