その日のベストを尽くすことが最高の仕事になる


自分が納得する歌や演奏ができていないと、ステージに立つ側としてはテンションが上がらないものですが、どんな環境であってもベストを尽くすのが使命だと思うわけです。

朝から嫌なことがあった日でも、体調がイマイチでも、思ったように声が出ないとか寒くて指が動かないない日であっても、その日のベストを尽くすことです。そしてその平均点を上げていくことです。
いいときとダメなときの差が激しいのはプロとしてどうかと思いませんか?

どんな大物アーティストでも経験が長い人でもダメな日はあります。
それは人間だから避けられないものです。
ただ、プロはそれを感じ取らせてはいけないんです。
その日のコンディションでのベストを尽くすことが、観客に対しての最高のおもてなしなのですから。

アマチュアに多いのは言い訳すること。
「風邪をひいてしまって〜」とか、「あんまり練習できてなくて〜」とか、それはそちらの都合であって、観客には全く関係のないこと。
自分ができてないことに対して、先に言い訳をして予防線を張るなんて意識が低すぎて話になりません。

キャパには関係なく、チケット代を払ってもらっている以上責任があります。自分が提供している「商品」に対する責任です。
これは他のビジネスでも全く同じこと。
「今日はダシを取る時間が短かかったので美味しくないかもしれないです」とか、「ちょっと麺を茹ですぎたかもしれません」って言いながらお客さんにラーメンを出すお店がありますか?
そんな店には二度と行きませんね。

ライブに勝ち負けはありませんが、毎回が勝負といえば勝負です。
同じ日の同じコンディションのライブは二度とないし、その日にどれだけ印象を残せたか、どれだけ観客の心を揺さぶることができたかによって、次につながっていくからです。

その日の精神状態や体調が影響することはもちろんありますが、常にベストを尽くすことがプロとしての礼儀です。
繰り返し同じ曲を歌っていると、新鮮さを欠いてしまいそうになる日もありますが、その日が初めましての人もいるんです。
妙にこなれてしまったり、明らかに流しているなというステージは魅力がありません。
その日のベストを尽くすことを心がけてライブを大切にしてください。


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