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お香、いかが?

香りがひとに与える影響ってすごく大きいなと、最近改めてよく思う。
なんだろう、年齢を重ねるにつれて、五感で感じることに幸せを見出せるようになったからかな。
香りフェチとまではいかないけど、空間、あるひととき、ひと…
好きな香りに包まれると、それだけで幸せな気分になる。

昨日は久々にお香を焚いた。
私が使っているのは無印良品のお香で、金木犀の香り。
まろやかでちょっと甘い。
でもしつこくなくて、気持ちよくとろんとできるくらいの甘さ。

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お香ってね、すごく簡単にできるの。
お香本体は数百円だし、あとはお香立てを始めに一緒に買っちゃえば、割れない限りずっと使えるからね。
受け皿はなんでもいいんだよ、私は100均の醤油さしを使っている(言わんかったらいいものを、言うからおしゃれ度下がる)。

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(昨日の残りかすはスルーして)

以前、アロマディフューザーを買おうか悩んだことがあるんだけど、けっこうお手入れが大変みたいで。
私にはちゃんと使いこなせる気がしなくて、ずっと躊躇していたんだよね。

そんなとき、ふとお香のことを知ったんだ。
「え、めっちゃいいやん!」と、即決だった。

1本だいたい15分くらいの命。
焚いている間、遠慮がちな煙がひとすじ立つ。
想像よりもはやいスピードでなくなっていくお香。
それとともに、ふんわりと力強くなっていく香り。

この時間はできるだけなにもせず無になる。
目を閉じて、音楽もなにも流さず。
最大限に香りを楽しむためでもあるけど、せわしない日常を15分間だけ完全にシャットダウンするための意味が強いかもしれない。

全て燃えたあと「ああ、終わっちゃったな」って思うんだけど、香りって残るんだよね。
それがまた憎らしくて愛しいところでありまして。
夜に焚くと、残り香に包まれながら寝られるんだ。

私はわざと、翌日までこの燃えかすを残しておく。
もう香りを放つ力はないんだけど、ちょっと余韻を楽しめるから。
そして「いい時間をありがとう~~」って思いながら捨てるんだ。

お香、簡単で安くてすぐに始められるのに、とても充足感が得られる。
香りが強ければ、ドア越しに焚いて隙間から香ってくるのを楽しむのもおすすめだよ。
ちょっとした癒しに、お香、いかが?


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