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アスリートのキャリア形成を目的とした「1.5キャリア」

こんにちは、株式会社START WITH WHY人事の北です!
今回は1.5キャリアメンバー第1号の「小川雄生」さんに1.5キャリアとしてのキャリア形成ついてインタビューをしました。



1.5キャリアとは

競技から離れ、仕事のみを行うセカンドキャリアの"手前"にあるものが1.5キャリアと私たちは定義しています。すなわち、真剣に競技に取り組みながら、ビジネスパーソンとしてのキャリアもスタートさせることができる期間です。将来を見据えて自身の市場価値を高めた状態で、自信を持ってセカンドキャリアへ進むことができます。

引用:品川CC


小川さんは、大学時代に海外でプレーすることを決め、休学してポーランドとラトビアでプレー。その後、日本に帰国し母校である同志社大学で7年間、コーチとして指導を行い、今年2024年1月に品川CCセカンドの監督に就任。選手、コーチ、監督を通じて得た経験を、どうビジネスに活かしていくのか、また今後のアスリートキャリアについてもお話しいただきました。



大学サッカーのコーチからビジネスの世界へ

——まずは簡単に、小川さんのキャリアを教えてください。
海外で2年間サッカー選手としてプレーした後に、同志社大学のサッカーのコーチになり50名ほど見ていました。その後品川CCセカンドの監督に今年就任しました。

——そもそも海外に挑戦しようと思ったきっかけは?
高校生の時にフランスに遠征でいった際に松井大輔さんの通訳の人にたまたま出会いました。通訳の方が代理人を紹介して下さって、その方が運良くポーランドのチームと繋いでくださりました。それから、1年間ポーランドでプレーし、ラトビア(旧ソ連)へと移籍しました。ラトビアはポーランドに比べると国としては少しサッカーのレベルは下がるのでトップリーグでプレーができました。国のトップリーグでプレーをするとサッカー市場で自分に値段がつくので、それは面白かったです。

——2年間の海外経験を経て日本へ帰国されていますよね。その後のキャリアも教えてください。
同志社大学のサッカー部に戻り、コーチを始めました。毎年約200人の部員を4人のコーチで分担していて、僕はその中のトップチームの指導をしていました。7年間コーチとしてサッカーと向き合い、そろそろ次のステップへ進もうと考えて、元日本代表の槙野さんがトップチームの監督を務める品川CCのセカンドチーム監督に今年から就いています。


左から品川CC代表の吉田さん、小川さん、START WITH WHY代表の中村


——START WITH WHYではどんなお仕事をしていますか。
ペイメントサービスを提供されているクライアントの営業支援を行っています。具体的には訪日外国人の方が日本でのお買い物をスムーズにできるサービスを飲食店様や小売店様向けに提供しています。


——監督として、そして営業として。1週間のスケジュールを教えてください。
平日9時から18時まではSTART WITH WHYで働いていて、18時以降は監督の仕事をしています。練習は週に2〜3回(2時間/回)ほどで、ほかにコーチ陣とのMTGなどが週6〜8時間ほどあります。試合が日曜にあるので、月曜のMTGまでに90分間の試合内容を5分に編集し、各選手の課題分析を行い、次の練習でフィードバックできるように準備しています。ほかにも隙間時間を見つけてビジネス本を読んだり、START WITH WHYの代表から毎週出される課題に取り組んでいます。

品川CCセカンドで監督・小川さん

起業するためにビジネススキルを身につけたい

——将来を考える上で、START WITH WHYを選んだ理由はどうしてですか。
品川CCサッカー部門の担当者と、将来どうしていきたいのか、自分の経験を活かせる仕事や起業などの可能性について話し合いました。そこで、ビジネススキルを高めるならまず営業として「売る能力」を高めておいた方がいいよ、とアドバイスをいただき、リクルート出身の品川CC代表から、同じリクルート出身のSTART WITH WHYの中村さんを紹介してもらいました。営業支援であれば、幅広い業種やサービスに携わることができ、自分のビジネスにおける知見やスキルも高めていけると考えました。また実際に起業をするとき、どんなサービスであろうと拡めていく過程は必要なので営業スキルが将来的にビジョン実現に役立つと考えています。

自分を内省して見つめれるようになった



——実際に営業をしてみて、仕事に対するイメージは変わりましたか。
営業自体のイメージは変わってはいないが、もっと自分はできると思っていました。自意識過剰ですよね(笑)
コミュニケーションスキルがないわけじゃないのでできるだろうと思っていました。ただ、実際はまともにコミュニケーションもとれず、スタート2週間はメンタルがブレることもありました。そのときに感じたのは、昨年まで同志社大学で指導をしていた選手たちのことです。彼らはみんな卒業後、就職して働いているんですよね。実際に自分も営業として働いてみて、社会に出て働く道を選んだ彼らの凄さを改めて感じました。この年齢になってキャリアをつくるって簡単じゃないし、もちろんずっとスポーツの世界で生きていくことも大変なことは多いですが、他の世界で働くことを選択した彼らに対して、改めて尊敬の念を抱きました。1.5キャリアを選んでいなかったら気づけていなかったと思います。


——素敵な気づきですね。もっとできるという話もありましたが最初の挫折をどう乗り越えてきましたか。
うまくいかなかった時に最初は言い訳をしていましたが、マネージャーの松田さんとの会話を通じて、自分一人だけの視点では見えなかったものが明らかになりました。その過程で、自分の甘さを自覚し、それを受け入れるようになりました。失敗を受け入れるようになったから一歩越えられた気がします。この変化のきっかけは、僕だけでなく、多くのアスリートが持っているレジリエンス(回復力)にあると思うんですよね。挫折を受け入れ、そこから学び、次に進む力ですね。特に高いレベルでサッカーを経験した選手ほど強い印象ですし、せっかく僕自身もサッカーに真剣に取り組んできたので、これまでに得た強さは活かしていきたいと改めて感じました。


——ほかにもスポーツからビジネスへ活かせることはありましたか。
問題解決についてサッカーだとできるけど、ビジネスでは結びつけるのはまだ難しく点と点がつながっていません(笑)
まだ実感は持てていないですが、仕事とサッカーは一緒だよ、という人が多いので、今後繋がっていく瞬間が出てくるのが楽しみです(笑)
気づきでいうと、コーチという役割が長かったので、勝てない要因を選手の行動などの外的部分に原因を求める傾向にありましたが、自分と向き合うようになり自分自身の行動や考え方を見直すようになりました。外的要因に向ける自分がいるのも分かっていて、そんな自分を変えたいという思いが根底にあったんでしょうね。


今後の展望

コーチや監督を続けたいからこそビジネスパーソンとしてスキルを身につけていきたいです。結果を出し、社会人として成長する。将来ばかり見すぎると目の前のところが見えなくなるのでスモールステップで考えていきます。ゆくゆくは起業したいですね。


インタビュアー北からのコメント

小川さんありがとうございました!活躍が益々楽しみです。小川さんをはじめ、アスリートの皆さんはメンタルが強く、結果にコミットする力が高いので、必要な業界知見やスキル、マインドを身につけたら、とても世の中で必要とされるビジネスパーソンになると思っています。その一人ひとりが納得度の高いキャリアを言語化し、実現できる社会を実現するために、START WITH WHYはこれからも多くのアスリートと1.5キャリアを進めていきます。


START WITH WHYの1.5キャリアに興味を持っていただいた方はぜひ、弊社代表のXまでお問い合わせください!


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