見出し画像

リーダーシップと問題解決、5つの要素〜国、大阪、東京の意思決定の違い〜

大阪府知事のコロナ幕開けKPI宣言が良い具合だ、あれ?東京は?国政は?と思うが、地方自治、独自の動きが出てきて頼もしい。ステークスホルダーだらけの中央集権が正しいとは限らない。

そんな状況下で今考えてみたい、リーダーシップに必要な5要素とは何か考えてみる。最後にお勧め本も一緒に併記しておきたい。

1.意思決定のためのKPI設定と、意思決定プロセスの明確化 

何を根拠として意思決定をするのかを、ファクトで押さえ、ロジックで解説されると納得感がある。

ただし、そのファクトをどの様にして形成したか、ファクトは本当に正しく集められたか、その透明性が担保されていれば間違いない。

よくあるのが、ファクトを人力で集めましたという違和感だ。センサーや機械が自動で集められていくのが理想だ。そうすれば疑いようのない客観事実になる。

2.ジレンマの両立方法模索と、その実行プラン 

経済と医療は今まで逆ベクトルだった、いわゆる、忙しいから健康診断に行かないのと同じ論理だ。

ただ、今後はそうも行かない。90度ベクトルを変えて、両立する事が大前提となる様にパラダイムシフトが起きた。まさにゲームのルールが変わったのだ。いや変わったのではない。

人間は健康でかつ持続的に事業遂行するはずだったのだが、事業に飲み込まれただけで、人間の本質はいつ何時も、健康と事業を両立すべきだった。それが急に、緊急性が高い事象として健康と事業継続を再度提示されただけだ。これを機に変わっていこう。

その両立は持続性があり、実行可能でなければならない。これが味噌になる。

3.チェンジマネジメントと運用

そうは言っても、人はなかなか変われない、組織だと尚更だ。

過去の運用を止められない組織も多い。チェンジだと言っても急には止まれない、止められない理由がそこにはあるのだ。多くの場合はマインドセットやシステムにある。これを急に変えると、面倒、上手くいかない、不都合な事がある、など理由は様々だ。

それでも尚、変化せざる得ない時が来る。今回の国政判断はまさにこれだ。

4.適切な内外へのコミュニケーション

緊急事態だからこそ適切なコミュニケーションと、ファクトとロジックを情熱を持って語らなければいけない。頻度も高く対象者に接触する必要がある。何度も何度も時間をかけて説明する必要がある。

時にはワークショップをする必要もあるだろうこの辺は元アナウンサーはよく心得ている。毎日顔面蒼白になりながらも必死に説得を訴えかけているリーダーには理解を一定数が示すだろう。

5.専門家の個別最適と、全体最適の判断見極め  

リーダーは全体最適、つまり総合的な判断を求められる。専門家の知恵を借りるのは当然だが、リードさせるべきではない。特殊な専門家は全体感を見失う。いやむしろ全体が見れたら専門家ではないというジレンマがある。

そこをリードするのは、総合判断の意思決定プロでないといけない。


総合判断の専門家こそリーダーだ。


経営者は往々にしてこの立場にいて、常日頃から全体最適で物を考えている。

判断を誤ったものにしないための実行力と、聡明なピボット も時には必要になる。判断を間違えたら、兵士たちが即死亡するでおなじみのキングダムを読んで学んでいきたいところだ。

リーダーシップに必要なファクト、ロジック、エモーション

日々辛い状況下でどう対応していくのかを考え、君ならどうする?を問われ続けるのがコンサルティングファームのサービスであり、ファクト、ロジック、分析、打ち手の検討トレーニングをする場所がMBAである。

漠然とした不安が拭えない、自分ならこうしたいという意見や意思決定に自信がない方にはMBAなどで勉強することをお勧めする。是非意味がないなどと言わずに果敢にチャレンジしていただきたい。

ファクトで分析し、ロジックで透明性高く納得させて、感情で人を動かす忘れないでおきたい条項だ。

おすすめ本のまとめ

人を説得して動かすには自分の意見が必要だ。自分の答えの作り方はとても良書なのでお勧めだ。

ロジックやファクトに関しては言わずもがなの名著だ↑

問題解決のためのOSも早くからインストールしておくと良い。変なこと言ってる人に騙されない様になるし、小学生でも読める超面白い本。47万部を突破したらしい最強の名著。

慣れてきたら例題で沢山インプットしよう↓

ここにも沢山の事例が出てくるし、問題解決の地図を手に入れる事ができる。

問題解決の地図ができ、特定できたのなら、どれを解くと芋づる式に問題が解決されていくのか、根元となる問題がある。そしてそれを解くとインパクトが大きいものにこそ労力をかけるべき、それこそがイシューであるという最強の名著だ。イシュー発見が最大の難関でとても難しい。だからこそ奥深い。

気がついたらほとんどがマッキンゼー系や戦略コンサルのOS本になってしまった。。問題解決の重要性は日に日にましていくし、ベンチャーだ!デザインだ!とか色々うろうろする人が多いので一度でも問題解決というジャンルの基礎かつ超応用のジャンルにも興味を持ってもらえたら嬉しい。

特に理系の人にはチャレンジして欲しい領域で、電気やプログラミングなどやっている人にとってはとてもスッと入ってくると思う。問題解決の方程式を一度知っておくと一生役に立つ。

リーダーシップに問題解決能力は必須スキルだから。

読了有難うございます!もし良ければTwitterをフォローいただけたら嬉しいです!https://twitter.com/hirocy_vision