ボンレスハム

ボンレスハムのようなどこか敗北感のある肢体。

これがいまの自分の姿。

このジメジメした気候のなか、歩いているだけで身体からふつふつと汗が噴き出てくる。

運動不足の身体は以前よりも明らかに太く丸くなっていると自覚できる。

ああ、このままでいいわけがない。

たまったもんじゃねえわ。

あの人に救いを求めていただけだったのかもしれない。
あの人の優しさに自分が甘えていただけだってこと。

したたかに生きていくためには、ただ甘えているだけでは駄目なわけであって、その時代や環境をうまく利用していくことも必要だったりする。

これからは先回りして考えて行動することが大事。

何もしなければ、次第に何かに押しつぶされる恐怖に苛まれ続け、気づいた頃には潰されてしまっている…。

ボンレスハムになっても、余計な脂肪や肉を削いで生まれ変わることだってできる。

いまこそ今までやったことのないことに挑戦すべき時。

このまま不幸な自分に浸っている時間ばかりがもったいないと思わないか。