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短歌note/振りかえる日々

窓辺から、西日がそろり舞い降りて、
ゆっくり君は思い出になる


ときどき過去の日記を読み返す。
(大学生の頃とか就職したばかりの頃の)

日々のこと、行った場所、観た映画、買った本、時には新聞の書評なんかが貼りつけてあって面白い。

冒頭に誰かの言葉や、短歌が書いてあることもある。
一番上に載せたのもそのひとつ。
(社会人になりたての頃)

10年以上前なんて、ほとんど前世の記憶みたいだと思う。そこには今と違う世界に生きてる私がいる。

社会人になりたての頃はやりたいことがたくさんあって、一人旅したり、カフェに行ったり、本当にいろんな場所に行ってる私がいた。

フリーペーパーを作るメンバーの一員になって、自作の詩を載せたりしてた。
(懐かしい…)

そのとき好きだったものは今も好きだと思う。
当時はよく名古屋に行っていた。
ガールズトークなんてもう何年してないやら。
「フィーリング、タイミング、ハプニング、フォーリンラブ。初めの三つが揃わないと、恋には到達しないらしい」

そんな言葉が書かれていたりする。


「ボーイフレンドって素敵よね。いるあいだはたのしいし、いなくなると気持ちいい」


これは、江國香織さんの小説に出てくる言葉。
(これも書きとめてあった)

その頃の私は、学生時代に育んだ恋を手放していく途中だった。

いつか未来の私が、
今の私が書く言葉を懐かしんだりするのかな。


書きとめた言葉は軽々と時間を越える。
今はもう届かない日々。
懐かしいけれど、戻らなくていいと思えるところが素敵だ。

過去の自分に刺激されて、色んなことをしたくなる。


新聞記事の貼り付けも長らくしていないけど、たまには好きな書評を貼っておくのもいいかもしれない。


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