見出し画像

作品、ブラピに送ればいいんじゃね?

ビビット・グリーンのスカート姿で世間をあっと言わせた風雲児。昔から変わらないいたずらっ子の満面笑顔爆発で、共演者達と肩を組んではしゃぐブラッド・ピットが三年振りに来日した! ヤッフウ!!



一時期は離婚の泥沼裁判で落ち込んだのか、元気のないコメントがちらほら聞かれて心配したけど、東海新幹線の中をレッドカーペットに変身させるという革命的なトーク・ステージの中ではちきれる姿は健在! 安心したよ、プラピ!


今回の新作映画「ブレット・トレイン」は、日本人作家である伊坂幸太郎の小説をベースに映像化されたもの。アメリカの撮影所に作られた新幹線セットの中で、世界一不運な殺し屋が依頼された荷物を運ぶ途中、個性強烈なヒットマンとレッツパーリィするお祭り騒ぎ映画だ。


プラピは「不運な殺し屋」の厄落としをすべく、高輪にある高野山別院にて厄払いを受け、ちょっと涙ぐみつつ感動しまくっていた。私の祖母が眠っている場所で、子供の頃はよく訪れていたお寺なので実に感慨深い!



ブロンドの大スターはいつも通り大量のカメラに囲まれ、ファンのピンク色の歓声に笑顔でサービスを撒き散らして、朝から日本のテレビを独占。おちゃらけつつも、共演者のアーロン・テイラー=ジョンソンと真田広之に最高の敬意を払いつつプロモーションを拡散させた。



滅多に見なくなった昼のバラエティ番組や、最近は仕事に追われて視聴できないNHKのニュースを、彼目当てに予約録画。とても興味を惹かれたのが、相変わらず冴え渡るトークの中で真剣に語られた「日本文化、漫画やゲーム」についてだ。



NHKのニュースウォッチ9の独占インタビューにて、ブラッド・ピットの熱い想い。私がハッとさせられたのはここの箇所。


自分を撮影するカメラを、逆側から激写。


トークの中では「世界の知る通り、日本の漫画や小説、ゲームなどは独特の面白さを持っている。それだけでなく小説や他の作品にも出会いたい。その為にも、もっと出会いの窓口を広げてほしい」とのこと。


今の日本は例の「自由業殺し」と恐れられる「インボイス制度」がついに認可されてしまい、Twitterや他SNSではフリーランス業の多くのクリエイターが戦々恐々としている。現在の日本政府は、そうでなくとも不遇の扱いを受けている自由業の製作者達に、いわばイジメに近い税制システムで多額のお金を搾り取ろうとしているんですね。






インボイス制度が立ち上がる前に、この法律について恐怖し全ての小売業を救おうと戦った人達がいたのを、おそらく知らない方も多いのでは? まさか創作者で自民党に投票している人間はいないとは思うけれど、この法律によって、現実的にこれからどんどんフリーランスやクリエイター、農家や小さな飲食店経営者などが確実に苦しめられていくんです。


そんな絶望的な制度が確立されてしまい、心底ガッカリすると共に空虚な気持ちに落ち込んでいた私に、希望の光を見せてくれたのが今回のプラピ訪日。


「ブレット・トレイン」をハリウッドに供給した会社があり、日本の才能をどんどん海外に売り込んでいくというシステム。ここに一抹の救いがまだあるのでは? ぶっちゃけ、


作品、プラピに送ればいいんじゃね?


海外が配給元になってくれれば、インボイス制度に搾取されることもなくエンターテイメントを発信できるんじゃないかな? 若い世代には実際に国内の支援を期待せずに、外国でアニメや漫画製作をしているクリエイターも珍しくありません。



暗いニュースばかり続き、物価の値上げや光熱費高騰に加えてカルトによる政府汚染。収入は変わらないのに、苦しい生活の中からゴッソリ引かれる税金の使い道の無駄さっぷり。こんな日本の未来に希望を見出せない中で、海の向こうから訪れてくれたプラピに、まさか可能性の光を指し示されるとは考えていなかった。


まだまだ、稚拙な私の思いつきは非現実的かもしれないし、専門家から失笑を買うかもしれない。それでも、「まずは一歩踏み出す価値はあるのでは?」と感じさせてくれた、素晴らしいイベントだった!



取り敢えず、「ブレット・トレイン」を映画館で観られる明日を生きよう! ありがとう、ブラピ!! これからもずっと元気で、長生きしてね!!



初めて、プラピ描いてみた!!


マダム、ムッシュ、貧しい哀れなガンダムオタクにお恵みを……。