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電車に揺られながら書いた独白①・登山が教えてくれた大切なこと

会社の通勤電車に揺られながら、

ただスマホでひたすら書き連ねた独白です。

今回は「登山が教えてくれた大切なこと」。


登山をしたきっかけは、努力の大切さが身に染みたから


俺は2015年7月から2016年1月まで、山登りにハマっていた。
およそ半年というとても短い間の趣味だった。

俺が登山したきっかけは、
IT資格試験で落ちたことだった。

それまで結果ばかりを求めてたけど、
一足飛びに答えを求めすぎてたわけだから、
その過程がおざなりになっていたんだ。

資格さえたくさん取れば、周りに認めてもらえるし
出世あるいはワンチャン、優良企業からの引き抜きもあるかも、
って思ってた。

社会に出れば、メシを食うためにはいつだって「成果物」を要求される。
時には成果を生み出す過程すらも、
ぞんざいにせざるを得ないこともあった。

結果を出した人間がどんどん昇進していくのが、会社というフィールドであろう。

学校教育でもそうだったかもしれないね、
とにかくたくさんの教科でイイ点とって、
上位の学校に行くこと、大手の企業ないしは
試験が難しい公務員になることがステータスなんて言われた時代もあったよね。

今でもそうなのかな?笑

登山というのは、本当に歩いて歩いての積み重ねの連続で、
一足飛びに山頂には行けない。
付属校みたいにエレベーターやエスカレーターで一気に頂上に駆け登れない。

だから登山一個一個努力を積み上げていくのが大事なのだ。
その積み重ねの大切さを思い出して、
ゴールに達成する達成感を味わうために始めたんだ。

周囲とのギャップに戸惑いながら取り組んだ登山

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それでいざ登山を趣味としてやってみると、山行道具が高い高い……。
山装備を一式整えるだけで、一月分の給料が軽くなくなってしまう。

毎月手元に残るお金が少なかったのは覚えてる。
いくら節約してもダメだったな笑

登山学校行ってコンパスの使い方や地図の読み方を学んだりもした。
いざ実践をやってみたものの、ラクな山ばかり登ったので
地図読んだりコンパス見たりする必要性は薄かった。

山登り同好会にも入ったが、
みんな山行の知識や山に対する愛情がハイレベルすぎて、
山に関してドシロートな俺はなかなかついていけなかった。

これまでの人生で運動部にも入ったことない俺が登山とか、
正気の沙汰じゃないというのは自他共に思っているところではあった。

それゆえにかつて俺がお世話になったコーチに
「お前は迷走している」と苦言を呈されたことがある。

そんな迷走状態だったのに、何が俺を登山に駆り立てたのか?

今にしてみれば、俺は神様に会いに行きたかったのかもしれない。


山に問うた「自分は一体何者か」

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山は「霊峰」と呼ばれるだけあって、神様がおわすといわれている。
富士山なんて特に霊峰と名高いし、
コロナ禍になる前は、むしろ外人の登山客の方が多かったんじゃなかろうか。
「マウントフジ」は海の向こうでも有名なのだ。

山頂に到着した時のあの感情たるや。
我々が普段住んでいる下界を、ひいては
神の創りたもうたこの世界を、見下ろせる絶景ったらない。

富士山の雲海を見た時なんかは、もうね…………。

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山に行って俺は清々しい気持ちだった。
資金がかかるとわかってても俺はしゃにむに山に登った。


当時「日本百名山全部登ったる!!」と目標を立ててたので

俺の住んでる関東から関西、中国地方、四国といろんな地域に飛んだ。
九州沖縄は人生で一度も行ってない。
いつかは行ってみたいと思うが、まあなんらか仕事する時だろうなぁ。


山頂で達成感を味わいながらも、

「自分は一体何者か?」

そう、俺の進むべき道を山神様に問うたのだろう。

神様からは「生半可な覚悟で山にくるな」くらいか、感じ取れたのは。

登山にハマってた頃の俺は、会社と家を往復している生活に違和感を感じていた。

その繰り返しで、土日は元気100倍になって、
平日になって死んだような顔つきで生活することに
いつしか違和感を感じてしまっていた。

仕事については、趣味の資金を捻出するレベルの認識のものでしかなかった。

俺は自分のモヤモヤした気持ちに対して見て見ぬ振りはできなかった。

「俺は、こんな気持ちで、この仕事を定年までずっとやってくのだろうか??」

その答えを探りに行ったと言うのはあったかもしれない。
神様に教えてもらいたかったのかもしれない。


登山が教えてくれた大切なこと

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冬の赤岳登って山から落っこちそうになったのをきっかけに、
俺は山行から距離を置いた。

山行をし続けるうちに資金が底を尽きてきており、
転職を考えた方が良い状況になった。

そして月日が流れた今になって、人生でいつが楽しかったか?
それを改めて振り返ってみると、

ブラック企業って監獄から抜け出した達成感でもなく、
週末で美味い酒や食べ物をほおばってる時でもなく

毎月赤字だったにもかかわらず、
日本のあちこちを飛び回って、
山の付近の民宿に泊まって、経営者の方やその家族の方と会話したり……、
山登りをして、自然と一体になってる時が、
俺にとって一番楽しい至福の時間だった。

「自分にとってワクワクする何かを追いかけるのが大事」
ということを学んだから。

やってることはムチャクチャだったし、
会社の仕事みたいに目に見える成果を出せたわけじゃない。

そんな中でも何かを達成したことで得られた、
本当の達成感の心地よさがあったから、本当に楽しかった。

#エンジンがかかった瞬間

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