創世記8章20〜9章7節 契約を守ってくださる神①「神にとって、人間とは?」 2022.8.7 守谷キリスト教会礼拝説教

日本に住む私たちにとって、

8月とは、

人の命の価値について、
あるいは人権について
考えさせられる月ではないでしょうか。


とりわけ今年は
国内外にあって大きなニュースが続いています。

神にとって、
私たちが住むこの世界は、
そして私たち人間は

どのような存在なのでしょうか。


今日の箇所は、
神がノアと結ばれた契約についてです。

神が契約を結ばれた相手は、
人類全体、
そして動物や鳥、
小さな虫一匹に至るまでです(創9:9-10,18-19)。


洪水の前は、
人間だけでなく
全ての被造物が暴虐に満ちた
恐ろしい世界でした。

洪水によって滅ぼされ、
洗われ、
神は世界の回復を約束されます(創8:21-22,9:11,16)。


「二度と再び、洪水によって世界を滅ぼさない」と
約束された神は、
今日に至るまで、
被造物の一つ一つを養い育てておられます。


ノアとの契約は続いているのです。


イエス様は、
空の鳥、野の花を愛する天の父について語られました(マタイ6:26-29)。

このことを神学の用語では、
「一般恩寵」と呼びます。


私たちは
ノアの洪水以後の世界を生きています。

それは、
罪によって傷はついているけれども、
一方で神の大きな一般恩寵によって支えられている世界です。


人間は、
この洪水以後の世界を委ねられました。


人間が特別であるのは、
神のいのちの息としての霊(創2:7-8)が
内側に与えられているからです。


この霊を指して、
「神のかたち」といいます。

しかし一方で、
人の思い図ることは幼い頃から悪であることも
指摘されています。

そのようなアンバランスな存在である人間に、

神はこの世界を委ねられました。

人は誰でも、
神のかたちとして造られた、
霊を持った存在だからです。

十字架による罪の赦しと
聖霊を受け取ることによって、

アンバランスな私たちは
本来の神のかたちへと、癒されます。

そしてこの世界を祝福するために遣わされているのです。

本日の説教を振り返るために

①ノアとの契約が今日まで続いているしるしを、日常の中で数えてみましょう。

②隣人の内側に、日々のニュースに、
 神のかたちの断片を認めることはできますか?


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