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【ライブレポ】ばってん少女隊 年末ワンマンライブ「わたし、恋始めたってよ!」

2021.12.18 ばってん少女隊の年末ワンマンライブ「わたし、恋始めたってよ!」品川2部公演に参戦してきました。

9月の温故知新ツアーに続き、今回もライブの内容には緘口令が敷かれていて、品川2部だけ参戦予定だった私は「なんか福岡が凄く盛り上がったらしい」という空気だけを感じてました。
ネタバレはほとんど流れてこなかったし、私自身なるべく見ないように努めていたので、「2階席の方がある意味楽しめる」とか「りるみゆが凄かった」とかそういうふんわりとした事前情報しかないまま品川に行きました。

品川に着いて早々、1部公演終わりのオタク友達に会いました。
開口一番、「やっぱりね、時代はJCですよ!」と熱弁を振るい始めたオタク友達を放置して、物販代行をしてくれたオタク友達にお礼を言いグッズを受け取りました。
その後、熱弁オタク達とははぐれてしまい、なんやかんやあって一人で会場に入りました。
そんなわけで、品川1部の感想も「JCが良かったらしい」という戯言感想以外知らないまま、ほぼまっさらな状態で品川2部公演を見ました。

セットリスト

01.わたし、恋始めたってよ!
<楽>
02.びびび美少女
03.OTOMEdeahite
<喜>
04.ころりん HAPPY FANTASY
05.無敵のビーナス
<不安>
06.Oisa
07.コトバテニス
<怒>
08.己MYself
09.BDM
<悲>
10.FORCES
11.bye bye bye
<希望>
12.夢のスコール
13.STORM!
MC
14.おっしょい!
15.MEGRRY GO ROUND
16.ますとばい!
MC
17.スィンギタイ
18.ジャン!ジャン!ジャン!
19.知っとっちゃん
20.ばってん少女
21.フレッ!フレッ!フレンズ
MC
22.FREEな波に乗って
<アンコール>
EN1.YOIMIYA
MC

ライブレポ(前半)

ライブが始まってまず驚いたのは透けてるスクリーン。映像の向こうにメンバーの姿が見えて、最初は普通にそういう映像なんだと思って見てた。
それが「あれ?もしかしてメンバー、スクリーンの向こうに実在してる?映像じゃなくて?スクリーンが透けてる?どうやって???」と徐々に気づいて、でも理解が追いつかなくて頭にハテナマークいっぱい浮かべてた。
わけわからん、けど、なんだか凄いことをやってる、ってことだけは分かる。
映像とパフォーマンスのコラボレーションって今までにもいろいろ見たことがあるけど、そのどれとも違った新しい感覚だった。

OP映像で覚えているのは、時計の円に沿って配置された「楽」「喜」「不安」「怒」「悲」「希望」の6つの文字。
これが『わたし、恋始めたってよ!』のMVで表現された【人間の持つ6つの感情】=「嫌悪」「恐怖」「悲しみ」「驚き」「怒り」「喜び」とは近いようで違う……ということを知ったのはライブが終わってからだった。
映像を見ているときは「あれ?6感情に「希望」なんてあったっけ?」とぼんやり思ったものの、あんまり気に留めていなかった。

OP映像が終わり、1曲目『わたし、恋始めたってよ!』からライブパフォーマンスがスタート。
透けてるスクリーンはステージ上空に吊るされ、わた恋のMVが流れていた。

ステージのメンバーも見たいのに、大迫力のMVも見ていて楽しいから、目が足りない。
とはいえステージは私の席(と身長)だと見えない部分も多かったので、近くに来たメンバーを見つつ、MVを見ている時間も結構長かったです。
スクリーンで大人になった柳美舞ちゃんが振り返る姿が映されているその下で、ステージでは14歳の柳美舞ちゃんが存在しているというラストシーンはあまりにも良かった。

【恋における6つの感情】をブロックごとに表現する&各ブロック頭にメンバーのソロダンスパフォーマンスがある、というセトリ構成。
メンバーの担当ブロックはセトリ順に「楽=春乃きいな」「喜=蒼井りるあ」「不安=上田理子」「怒=瀬田さくら」「悲=柳美舞」「希望=希山愛」。
初見で見てたのに加えて座席的にステージ中央があまり見えてなかったので、なんとなくの構成を理解したのはりるあちゃんの「喜」のソロパフォーマンスを見てた辺りからだった。

あと、各ブロックでは曲繋ぎのアレンジがされてたり、ワンハーフサイズのメドレーになってたりする部分もあったんだけど、それがまたすごく良かったな〜。
曲繋ぎってなんであんなにワクワクするんだろうね。
メドレーも、「フル尺じゃないなんて物足りない!」とは思わず、むしろテンポ良く次々に楽曲が展開されていく感じがとても楽しかった。曲繋ぎとの相性も良かったと思うし。

<楽>ブロックは『びびび美少女』『OTOMEdeshite』で恋心に気づいてほしい、恋に恋する女の子のトキメキがぎゅっと詰まってた。
あざときーなに負けじと、りるあちゃんの「バカバカバカバカ!でもでもでもでもね……」が可愛くてキュンキュンした。

<喜>ブロックは、恋が実って付き合い始めた2人が、関係性を深めていく。
一緒にいられるだけで楽しくて仕方がない『ころりん HAPPY FANTASY』。
関係性が進んで「甘いだけじゃもう足りないの」と幸せと切なさの狭間に揺れる『無敵のビーナス』。

<不安>ブロックで『OiSa』が始まった瞬間ゾクッと震えた。ばっしょーの曲で一番「不安」に相応しい曲は、これしかない。怪しい空気を纏ったこの曲をこう使うのか、という驚きと納得があった。

『コトバテニス』は『OiSa』とはまた違った、でもブロックにぴったりの曲だった。
1番と2番のBメロ(で合ってる?)の歌詞、

誰だって愛されたいと思ってる顔してガット握ってる
夢のサーブ サーブ 取り戻しに来て

誰だって返されたいと思ってはぎゅっとラケット握ってる
強くサーブ サーブ 打ち返しに来て

メールの返信であったり電話の着信であったり。
相手からのリアクションが返って来ないことへのもどかしさ、不安で胸がぎゅっと苦しくなる感覚。
それらをテニスに例えた歌詞が秀逸で、切なさを掻き立てられた。

6ブロックで一番興奮したのがこの<怒>ブロックだった。
<怒>って何が来るのだろう?と思っていたところに『己Myself』が始まって、身体がぐわっと熱くなった。
ソロパートに合わせて、背景の炎が色を変え、荒ぶる。その圧倒的な迫力に、また感情が昂る。
6人が荒々しくパフォーマンスする中、柳美舞ちゃんがあまりに低い位置で暴れるものだから視界にとらえることが困難だった。
そして続けざまに『BDM』。最高だ。
アルバム『BGM』楽曲をこういうふうに使うのかと、天才かと、ただただ興奮して踊り狂った。

<悲>ブロックではスクリーンが下に降りてきて、再びスクリーン越しにメンバーを見ることになった。映像とパフォーマンスのマッチ具合がとても良く、「うわ、すご……」って何度思ったか分からない。
1曲目、『FORCES』のときスクリーンに映されていた文字を目で追っていたのだけど、歌詞が出ては消え、出ては消え、という中でずっと「さよなら」の文字が消えずにいた。
あぁ、悲しみ、それはつまり別れの悲しさなのだろう、と思いながら歌を噛みしめていたら、次に『bye bye bye』が始まった瞬間、その気持ちが一層強まって、涙が零れそうになった。
『bye bye bye』では、きいなちゃんと美舞ちゃんの歌が印象に残っている。どちらも芯のある伸びやかな歌声が素晴らしかった。

各ブロック頭のソロパフォーマンスは、それぞれの細かいところまでは覚えてないのだけど、それぞれ担当に合わせて表情の付け方が見事だったり、ダンスもしなやかな動きだったり激しい動きだったりとそれぞれに違いがあって、何より映像や照明との一体感ももの凄かったなと。
中でも一番印象に残ってるのは、愛ちゃんの「希望」。
直前の<悲>ブロックからの空気がガラリと一変して、表情もダンスも、本当に希望を感じるというか明るくて見ているこちらも自然と笑顔になれたし、映像のオレンジ系のエフェクトもキラキラしてて全てが美しかった。

そんな<希望>ブロックの『夢のスコール』と『STORM!』はとにかく明るくてキラキラで眩しかった。
『STORM!』のサビ、

桜舞う嵐が来た
フレ! フレ! flag! いざ参りましょう
道無き道切り開け
さあ don't look back しゃんと胸を張って行こう

ここの前向きな歌詞と振り付けとユニゾンとメンバーの全力感、つまりパフォーマンスの全てが好きです。
ばっしょーのこういう、めちゃくちゃ明るくて楽しいんだけど何故か涙が出てきてしまうエモさがちょっぴりある、そんなところが大好きだって再認識した。

メンバーが間奏のコールを煽ってきて、全力で腕振り上げたけど、あぁ早くコールしたいなぁって気持ちが込み上がってきた。
声出しNGが当たり前な世界に慣れてしまってから、ライブ中にコールしたくてしたくて堪らない気持ちになったの、本当に久しぶりの感覚だった。

あと、『STORM!』と言えば、2019年春のZeppツアーの東京公演の印象がとても強い。アンコールラストにやった『STORM!』のパフォーマンスの熱量と歌詞の熱さに胸打たれたのだった。
私にとって、ばっしょーに通い始めてすぐのライブで、まだ知らない楽曲も多い時期。『STORM!』をライブで見たのはそれが初めてで、そのパワフルなパフォーマンスを浴びて「うわー!!!凄い!!!」とただただ圧倒されていた記憶がある。
今日の『STORM!』でも圧倒的な6人のパワーを浴びて、あの日のことをふと思い出した。
変わりゆく日々の中で、変わらないものがある。そんな気がした。

前半ブロックはばっしょーの歴史を辿る構成だったんじゃないかという妄想

とまぁここまで書いてきたけれど、この6ブロックの内容を歌詞含めて消化できたのはライブ後のこと。
ライブ中はというと、もうちょっと別のことを考えていた。

それは、この章タイトルの通り、この6ブロックは「ばっしょーの歴史」を表現しているんじゃないかということ。

ここからは全部私の妄想です。
読んでて「それは違うでしょ」って思う方は適当にスルーしといてください。

簡単に言うと、
楽:グループ結成
喜:メジャー契約、大きくなっていく会場ハコ
不安:BDM/BGM期、Zeppツアー
怒:きいな休業、運営への不信感
悲:西垣有彩卒業、星野蒼良卒業
希望:新体制
みたいなイメージです。

なんでそう思ったのかと言えば、本当になんとなく、としか言いようがない。
ライブを見ている中で、セトリの構成が分かってきた頃(喜ブロックの頃)、「なんでこの6つの順番なんだろう?」って思った。
どういうストーリーなんだろう、って。
で、そのときふと浮かんだのが、この映像だった。

きいなの受験休みについて、メンバーへの相談もなく決めた運営に対して怒るメンバー。
あ、「」だ。って思った。
そして「怒」を起点に、その前後のことを思い出していった。

「怒」の前の時期、つまりばっしょーが第2章と銘打ってシングル『BDM』、アルバム『BGM』をリリースし、Zeppツアーやリリースイベントを行うも集客が思うようにいっていなかったあの頃は、「不安」な時期だったんじゃないだろうか。
上記の映像でも、上田理子が「(きいなが休業し5人の活動になると)また止まっちゃう、また現状維持」「(レーベル契約が切られることについては)想定内です」と話しており、停滞期だったことが分かる。

私はこの『BDM』の頃にばっしょー現場に行き始めたから、それ以前の「楽」と「喜」は想像でしかないけれど。 

グループが結成された頃、アイドル界隈が今よりも活気づいていたし、「ももクロの妹分」という肩書きの恩恵も大きかっただろうと思う。
西垣有彩は卒業前の動画で過去を振り返って「ばっしょーに入ったときは、自然と(福岡)ドームに行けるんじゃないかと思っていた」と話していた。
今よりも幼く、今ほどの苦労や困難も味わう以前のこの頃は「純粋にアイドル活動をしんでいた」時期なんじゃないだろうか。

インディーズデビューしてすぐさまメジャー契約が決まり、シングル『おっしょい!』、アルバム『ますとばい!』等がリリースされ、右肩上がりで会場のキャパシティが大きくなっていった時期は「び」も大きかった時期なんじゃないだろうか。

そして、「怒」の後の時期。
「悲」しみ、それはつまり「別れのしさ」。
西垣有彩の卒業、星野蒼良の卒業。
『FORCES』と『bye bye bye』が表現していたものは、恋人との別れであると同時に、2人の卒業と、それでも前に進んでいく4人の姿なんじゃないかと。

この想像をし始めたのは<喜>ブロックの頃だったけれど、<悲>ブロックで『bye bye bye』が来たとき、「ああ、やっぱり」と思った。
確信、とは言わない。私の妄想でしかない。
本来の演出意図とは違うかもしれない、けれど。
私の中では、もう、それとしか思えなかった。

じゃあ「希望」はりるみゆのこと?……いいえ、「現体制の6人」が「希望」なんじゃないかな、と私は思ってます。
りるみゆの存在はもちろん「希望」なのだけど。
2人に刺激を受けて、先輩4人にも変化があったこの一年。4人の中に2人が入っていくのではなく、6人で成長してきたこの一年。
だから、「希望」は「6人」だと思うのです。

あと、もう一つ根拠を挙げるとすれば、それは一つ前のツアー「温故知新」のコンセプト。
こちらはタイトル「温故知新」から分かる通り、「過去と現在」がテーマの一つになっている。
この「過去(の6人)と現在(の6人)」は、ばっしょーの今年の年間テーマなんじゃないかな、と思ってる。
温故知新ツアーでもパネルを使った演出があり、わた恋ライブでもパネル・スクリーンと融合するパフォーマンスがあり、この2つのライブは繋がっているんじゃないかと。
そんな深読みをしながら、わた恋ライブを見ていた。


この話をライブ終わってすぐのTwitterに書いたら、同じ解釈をしたオタクが全然見つからなくて、いや否定されてるわけじゃないんだけどなんかもっと同意レス付くと思ってたし、なんなら「もうその話題福岡で散々出ました」くらい言われるかと思ってたから。
でもこれが私の解釈、あの日あの場で感じたことなので、「妄想乙」と言われようがそのまま書き出しておきます。(別に誰にも妄想乙とか言われてません。自意識過剰乙)

ライブレポ(後半)

妄想はこの辺にして、ライブの感想にもどります。

MCで前半ブロックの解説をして、自己紹介をして。
きいなちゃんが「配信を見ている、あなた〜!」ってあざとさ振りまいて、理子ちゃんが「うわぁ」ってリアクションして、理子美舞姉妹できいなちゃんをイジって、きいなちゃんが「もうやだ〜!」ってまたあざといリアクションをした。可愛さの波がどっと襲いかかってきた。
その後の美舞ちゃんの自己紹介で「配信を見ているあなた」って言おうとしてその前に噛んじゃうのも可愛すぎましたね。その慣れてなさが初々しくて堪らん。
誰ですか先輩の自己紹介イジりなんて芸を仕込んだのは?上田理子ちゃんですか?理子ちゃんもよく美舞ちゃんにイジられてるけど。お姉さんたちをイジる美舞ちゃん好きすぎる。いいぞもっとやれ。

前半が魅せるライブだったのに対して、後半はとにかく身体を動かすばっしょーらしいライブ楽曲群。めちゃくちゃ汗かいた。
前半と後半、このバランス具合がとても良かったなぁ。

『おっしょい!』→『MEGRRY GO ROUND』→『ますとばい!』はとにかく踊り狂ってた。
『おっしょい!』のおいさコール、これまでは理子ちゃんが煽ってたところを美舞ちゃんと2人で煽ってたのめちゃくちゃ高まって最高だった。
私、西垣有彩推しからの理子美舞推しなので。(※旧6人時代のおいさコール担当=西垣有彩)

『ますとばい!』、西垣有彩卒業くらいの時期から私の中で泣き曲というか、めちゃくちゃ踊るしめちゃくちゃ楽しいんだけど歌詞が全部突き刺さってきて泣いてしまう。たぶんめちゃくちゃ好きなんだと思う。
今日も<希望>を見た直後の『ますとばい!』で

絶望の中もそれでも船は行く
その先に希望があると そう信じて

こんな歌詞ユニゾンで全力で歌われて泣かずにおれるか???私はおれんかった。

『スィンギタイ』から『フレッ!フレッ!フレンズ』の間は「楽しい!」以外の記憶がほとんどない。

愛ちゃんが下手側に何度か来てくれて、客席やカメラに向かって手を振ってくれたのが可愛くて嬉しかった。
美舞ちゃんもカメラに気づいて何度かアピールをしていた。美舞ちゃんは本当に対応力がありすぎて、加入1年未満の14歳嘘でしょ……ってなる。人生何周目???
歌割りが美舞ちゃん→理子ちゃんになってるパートが何箇所かあって嬉しかった。私は右手に赤、左手に青のペンライトとリングライトを振り回してたから、2人のパートが続くと慌ただしくて、それでも必死に腕を伸ばしてた。

『ジャン!ジャン!ジャン!』は「心解き放って」のオタクなんだけど、1番の理子ちゃん、2番の美舞ちゃんがそれぞれ下手側で歌ってくれたのがめちゃくちゃカッコ良かったし近くで見られた嬉しさで猿みたいに沸いた。
「ジャンヌ・ダルクになりたい!なう!」からの「心解き放って」の理子ちゃんもバッチリキマっててた。今日も推しが強い女で最高。

『ばってん少女。』のオタ芸からの『フレッ!フレッ!フレンズ』はオタクとアイドル逆転してない???めちゃくちゃ応援してくるじゃん!??!って感じでめちゃくちゃ笑った。
開演前に「大閃光等の光量の大きいペンライトの使用は……」って商品名まで挙げて禁止してたソレをステージサイドが使うの愉快すぎてズルじゃん。
マジで何見せられてるんだこれって思いながらゲラゲラ笑って最高に楽しかった。
フリコピしたくて少し真似してみたけど早すぎて全然ついていけなかったのも楽しかった。

MCでは一人一人、今年を振り返っての感想。
何を言ったか、はアーカイブ配信を見る(※12/25まで)なり、信頼と実績のふくみみんさんのライブレポを参照してください。

りるあちゃんの「ただの女の子だったりるあが、ばってん少女隊の蒼井りるあですって言えることが幸せ」と喜びつつも背負う"名前"の重みと向き合う言葉や、美舞ちゃんの「りるあちゃんと一緒にばってん少女隊に加入して、この一年でたくさんの経験をさせて頂きました」と話す目に宿る芯の強さに、「入ってきてくれたのが、この2人で良かった」と心から思えて泣いた。

そして、6人の最後、上田理子が「7年目の今から?って思う人もいるかもしれないけど、今からでも遅くないですから!」と言ったとき、私は驚いて、思わず振り返り、オタク友達の顔を見た。

■ばっしょーを知らなかった私は如何にしてばっしょーワンマンに初参戦するようになったか 前日編

このブログを書いた、オタク友達の顔を見た。
やついフェスからばっしょー気になっててVRライブでどハマりしてたのに温故知新ツアー見に来なくてちかっぱ祭見てようやくわた恋ライブでワンマン初参戦するオタクブログ(要約)の

もう結成から6年経っているばってん少女隊は僕には2クール位見逃しているドラマを3クール目から見るようなもどかしさがあった。アニメ版も無限列車編もスルーしてきた僕が今、遊郭編から鬼滅の刃を見ても良いのであろうか…。

この部分と、理子ちゃんの挨拶が私の中でぴったり重なったから思わず振り返ってしまった。
私信どうこう、って意味もなくはないけど、それだけじゃなくて。

新規オタクが感じてる、「ばっしょーに対するハードル」。活動歴が長いということはアイドルにとって良いことばかりではない、ということ。
それに対して、「それでも今のばっしょーが見たい」と、ハードルを乗り越えようとする新規オタクがいて。
それに対して、「それでも今のばっしょーが楽しませるから来て」とハードルを乗り越えようとするアイドルがいる。

そんな、2つのピースがカチッとハマった感覚というか。アイドルとオタクが同じ方向を向いてる、その一体感を感じて、それがなんだか猛烈に嬉しかったのだった。

■ばっしょーを知らなかった私は如何にしてばっしょーワンマンに初参戦するようになったか 当日編

ばってん少女隊を3クール目から見始めたオタクが、このライブをどう感じたのか。
ブログ後編も上がってるのでぜひ読んでみてください。(私もこのレポ書き終わったら読みます)


そして、挨拶の後、本編ラストに披露されたのは『FREEな波に乗って』だった。
予想外の選曲だった。
スクリーンには6人のこれまでの写真が次々と写されていて、その青春感とエモさが楽曲にぴったりハマっていた。
『FREEな波に乗って』をこんなふうに、こんなエモエモな使い方するなんて今までなかったし、そもそもこんなにもエモエモになる楽曲だったなんて!知らなかった!と、パフォーマンスとスクリーンに視線を行ったり来たりさせながら驚きっぱなしだった。あと泣きっぱなしだった。

上記ブログの新規オタクが『FREEな波に乗って』がとても好きで今日のライブで見れたらいいなって言ってたことを思い出して、こんな最高のタイミングで見れて最高じゃんねと心の中で思った。
6人のパフォーマンスを見るのに夢中だったから、今度は振り返りはしなかったけれど。

『FREEな波に乗って』が終わると、メンバーは何も言わずに退場した。
現体制になってから度々見るようになったこの終わり方にも慣れてきて、「あぁ、だからフリ波の前に一人ずつ挨拶したのね」と驚きもなく思った。

そしてアンコール、かかったイントロは知らない曲。
前半ブロックでやったような曲繋ぎから曲に入る演出なのか、もしくは新曲なのか?
いや8割方新曲だろうけど一体何が出てくるか……と身構えていたら、始まったのは、やはり新曲だった。
『OiSa』『わたし、恋始めたってよ!』の系譜も感じつつ、でもまた違う雰囲気もある、そんな曲だと感じた。

またパフォーマンス後に黙って退場するんじゃないかと思ってたら、今度はちゃんと挨拶があって安心した。笑
新曲のタイトルは、『YOIMIYA』。
楽曲提供者さんはまだ秘密、でもみんな知ってる人、ばっしょーに楽曲提供するのは初めて。誰だか皆さん、予想してみてください。

そんな短い挨拶をして、今度こそ本当におしまい。

おわりに

ライブが終わった瞬間から「あぁ、早く来年のライブの予定出してくれないかな」と思う程には、満足感たっぷりのライブだった。

「ここでこれが来るのか!」って予想外の嬉しさもあれば、「ここはやっぱこうきてくれるよね!」って予想通りの嬉しさもあって。
「ここはこうであって欲しかったなぁ、惜しいなぁ」と思う瞬間が一つもなかったのが、この満足感の理由な気がする。
理子ちゃんの挨拶の時も思ったけど、アイドルとオタク(と運営)が「同じ方向を向いている」感覚。それが何よりも心地良いなって。

本当に、ただただ良いライブでした。
今年のばってん少女隊を締めくくる、楽しくて楽しくて楽しい、良いライブでした。

まだ見てないオタク!!!
まだギリギリ間に合うぞ!!!

おまけ:特典会レポ「わたし、上田理子始めたってよ!」

2018年末からばっしょー現場には行ってたもののその当時は特典会には参加しておらず、また上田理子推しになったのはコロナ以降5人体制になってからのことだった。
なので、ネットサイン会には何度か参加してるものの、対面の特典会(オフラインはもちろん、オンラインのトークポートとか)には参加したことがなかった。

そんなわけでわた恋ライブの翌日、19日の特典会でついに始めて上田理子ちゃんとご対面してきました。

ギャン!!!!!!か゛わ゛い゛い゛!!!!!!

まず、私の前の人が終わったタイミングでスタッフさん2人が少し会話を始めて、手持ち無沙汰になった上田理子がこちらに向かって「こんにちは〜👋」ってにこやかに声を掛けてきた。
「あっっっっ、こんにちは〜……👋」
突然始まった戦闘にうろたえ、オドオドと手を振り返すオタクわたし。
「あ……あらいみかんです、よろし……」
あっっっ!!!
知ってる名前だ!的な驚きのリアクションをする上田理子。その声に驚いて言葉が引っ込むオタクわたし。
会話が終わったらしいスタッフさんが私のスマホを受け取ろうと手を差し出してくる。
「あっ、ソロで撮っても大丈夫ですか?」
私の問いかけにスタッフさんが何かリアクションを返してくれたはずなんだけど、何も耳に入ってこなかった。ダメとは言われなかったので、恐る恐る上田理子の前に立つ。
「衣装の襟のハートが好きなので、襟の下でハートを作ってほしいです」
用意してあった言葉を投げるオタクわたし。投げ途中に既にハートを用意してくれてる上田理子。経験値が圧倒的に違いすぎる。

そして撮ったのが上記の写真です。
ギャンカワです。ありがとうございます。

撮り終えて、
「昨日のライブ、すごく楽しかったです」
「嬉しいー!ありがとう!」
「ほんと楽しかったです、ありがとうございました」
またねー👋」
で、おしまい。

名乗って、ハートのポーズで写真撮って、月並みで内容の薄い感想を言う、っていう特典会のテンプレートそのままみたいな特典会だった。
何か一つでも具体的な感想を言えればよかった、あるいは「お誕生日おめでとう」と言うべきだった(何故なら上田理子生誕ロンTを着て行ってたので)のだけど、上田理子を目の前にしたら何も言葉が出てこなくて、2回「楽しかったです」と繰り返すオタク一年生でした。

でも、写真はギャンカワだし、最後に「またね」って手を振ってくれて、それがまた可愛くて、嬉しくて、早くまたライブに行きたいって気持ちしかないです。オタク一年生チョロ楽しい。

そんな感じで、上田理子、始めました。
柳美舞も、いつか始めたいなぁ。

おしまい。

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