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日本のクリエイターは本当に海外で活躍できないのか?海外大手VFXスタジオを通して感じた"日本と海外の差”の現実とは

こんにちは!STAND採用広報のいわきです。
今回は、2023年1月に3DCGのスーパーバイザーとして入社した吉田さんに、現在取り組んでいる新たな試みを、採用責任者の辻がインタビューしてまいりました。

吉田さんの経歴
専門学校卒業後は広告業界からキャリアをスタート。その後は大手ゲーム会社の映像専門部署や海外大手VFXスタジオなどで、主にシミュレーション周りを中心に有名作品のCG制作を経験。またプレイヤーとしての業務以外にも、制作する上でのワークフロー整備、パイプライン開発なども行う。2023年1月にSTANDへ入社

実は、平均的なアーティストのスキルは日本国内の方が高い

ーまずは大手有名企業含め、複数社内定を受けていた中でSTANDを選んだ理由を教えてください。

僕としてはSTANDは僕がやりたいと思っていることを強く発信できて、なおかつ社内の方々が共感してくれていると感じたのでSTANDを選びました。

僕がやりたいことは何かと言うと、「組織力で戦えるチームを作りたい」と思っています。
これはあくまで僕個人の経験、僕が海外で働いたことのある会社との比較になりますが、平均的なアーティストのスキルは日本国内の方が上ということです。

ではなぜ最終のアウトプットは海外スタジオの方がハイクオリティなのかというと、決定的な違いは組織力だと思っております。

日本はいわゆる「職人気質」な方が多い印象で、チームで何かを作り上げるというよりは、個人が自分のタスクを完璧にこなすというイメージです。
映画の一つのショットを切り取っても、何か一つのアセットが完璧に作り込まれていても他が全く手付かずの状態だと、そのショット自体のクオリティは落ちてしまいます。そのためチームで作る上で、全体の足並みをそろえることは必須だと思います。
その辺が日本ではまだまだ足りていない部分だと感じており、僕としては日本で海外スタジオのように組織力で戦えるチームを作りたいと思っておりました。その中でSTANDは社長の宮田さんをはじめ、選考でお会いした方々が僕の考えに共感してくれたため入社を決めました。

ーデザイナーとして最近注目している作品はありますか?

最近注目している作品は、Spider-VerseやThe First Slam Dunkなどの3DCGを駆使したアニメ表現をしているものです。今まで僕の中では、フォトリアルな表現がCGの真骨頂だ、と思ってきましたが日本ではセルルックと言われる2Dイラストのような表現がされていたり、海外でもSpider-Verseのようにアメコミ調の表現がCGでされていてどれもとても魅力的な画になっています。それぞれ別のノウハウが必要になるため、まだまだ学ぶことがたくさんあるなと思っております。

ー休みの日にしていることや趣味、又は最近気になっていることを教えてください。

休日に限らずですが、毎日必ず掃除をしております。とくに休日は水廻りの掃除やベッドメイキングなど徹底的にやっております。掃除や洗濯は趣味のひとつとなっていて、昔から綺麗好きということもあり、掃除・洗濯をするとストレス発散になるので、自分がやりたいという気持ちが強く、家では妻にも僕がやりたいのでやらなくて良いと言っています。
ちなみに、全くCGと関係ないように思えますが、実はCG制作にも繋がっていて、一つ一つのオブジェクトにしっかり名前をつけたりなど、僕以外の人がデータを扱う時に困らないように普段から整理するようにしております。

ー入社したばかりではありますが、今はどのようなことにチャレンジしていますか。

今はSTANDのネットワークを活用し、日本で海外のコンテンツ作りができないかということにチャレンジしております。日本にはスキルが高いのに言葉の壁などにより、海外作品に携わることができない方々がいます。
そのような方々に、STANDがハブとなることにより活躍の場を広げていくことができれば良いのではないか、と考えております。今はそのための仕込み段階でパートナー作りなどを行っており、現時点で輝かしいキャリアのあるとても強力な方々にもパートナーとなって頂けております。

ー今後ご自身のキャリアやSTANDという会社をどのようにしていきたいですか?


自分自身のキャリアについては、クリエイティブにおいて立ち止まることなく、新しい技術も貪欲に学び続けていきたいと思っております。また今後はクリエイティブだけではなく事業推進などビジネス方面にも関わっていき、国内でもアーティストが活きる道を作っていきたいです。

並行して、STANDでは国内に留まらず国外にもビジネスを拡げていきたいです。ゲーム、映画問わず海外のコンテンツが強いですが、海外に日本のアーティストの凄さを伝えていきたいです。そして国内のアーティストにもどんどん海外で活躍して頂ければ良いなと思っております。今は海外で活躍する=海外に移住するではなく、国内にいても海外の仕事ができる時代なので、STANDはその架け橋になっていきたいです。

ー最後に、今後STANDをより大きくしていくにあたり、どんなクリエイターに入社してもらいたいですか?

国内だけに留まらず、世界にも目を向けられる方に是非来て頂きたいです。
STANDとしてはクリエイターの価値を上げるということを目標にしているので、現状に満足せずひたむきに成長し続ける姿勢のある方と一緒に盛り上げていきたいと思っております。実務経験が少なくても、ご自身のスキルに自信のある方や成長しようとする意欲が強い方は、是非ご応募ください!