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カーニングでデザインをワンランクアップ!

皆さまこんにちは。

今回はカーニング(文字詰め)について触れてみたいと思います。
デザインの基本であり、デザイナーを長くやっているとなくてはならない大切かつあたりまえの作業ですが、なかなか理解されないデザイン作業のひとつです。

この作業をするとしないとではデザインに大きな差がでてきます。
ただ、とても地味で感覚的な作業ですので、デザインの仕事を続けていてもこの話になることはほぼありません。

そこで今回はこの作業にスポットを当て、華やかで楽しそうな雰囲気のデザインの世界も地味な作業があることを知ってもらいつつ、デザイナーではない方がクリエイティブの何かを作らなければならない時や、デザインがわからなくても制作物の進行判断をしないといけない時などの参考にしていただければと思います。

■ カーニングとは?

カーニングとは文字と文字の間隔が等しく見えるように調整することです。

文字というのは、フォントによっても、ひらがな・カタカナ・英字・数字・漢字によっても、それぞれ余白サイズが異なり、そのまま使用すると文字と文字のスペースがバラバラになってしまいます。

上記の図では、ただ文字を打っただけの「カーニング前」だと小さい「ッ」の前後はスペースがけっこうあり、漢字は窮屈そうで、最後のカタカナはゆったりした印象になります。
これを「カーニング後」のようにパッと見た目でバランスよく、均等に感じるように調整することがカーニングです。

「カーニング前」と「カーニング後」を合わせたものを見てもらうとわかるように、文字を詰めたことで全体の無駄な文字スペースがなくなり、違和感なく読みやすい印象になったと思います。

ただ全ての文字間が等幅になるように詰めればいい、というわけではなく隣あう文字が直線的か丸みを帯びているか、大文字か小文字か、英字か日本語か記号か…などによってそれぞれバランスのいい文字間にする必要があります。

そこには絶対的なルールはなく、大事なのはデザイナーの感覚になります。

色々難しそうなカーニングですが、要は「全体のバランスを見て違和感のある文字間部分の調整」ということかと思います。
このカーニングを行うことでロゴデザインやキャッチ、タイトルなど大きく表示される文字を美しく表現することができます。

■ なぜカーニングが必要なの?

「別に美しくテキストが並んでなくても読めればいいじゃないか。」
そう考える方もいるかもしれません。

ですが、カーニングが必要な理由はそれだけではありません。
文字間のスペースが一定でない場合、デザイン全体のバランスが崩れて不自然さを感じるものです。

カーニングを行って文字間のスペースを美しく調整することによって、キャッチやテキストの可読性・判読性を格段に向上させることができるのです。他にも印刷物やHPのMVなどデザインのクオリティを向上させることができます。

可読性やクオリティを考えた場合、フォント選びも重要なポイントになってきますがフォントを変更する度にそのフォントに合ったカーニングの調整が入るほど、カーニングは重要な作業のひとつなのです。

■ 意識するだけでデザインの世界は変わります!


デザイナー初心者やカーニングを知らなかった方は、最初は意識する必要がありますが、慣れてくると「あれ?ここ絶対おかしい…」と気づくようになり、慣れるまで意識し続けると見えなかった世界が見えてくるはずです。

日々意識して細かい調整を続けることで美しいカーニングを自分の感覚に取り入れていくことができ、デザインのクオリティをワンランクアップすることができますのでぜひ注目してみてください。

最後にカーニング効果がわかりやすいバナーを作成してみました。カーニング前と後、いかがでしょうか。


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