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【プロフェッショナル】WBCの話



少し前の話になりますが…
WBCは観られていましたか?
僕は時間があるときは観ていて、
決勝戦も観ることができました。


今回は日本中が熱狂したWBCについて
書いてみようかと思います。


日本が14年ぶりに
世界一になりましたよね。
何とも誇らしいことです。


決勝戦の試合前に大谷選手が
日本のチームメイトたちに向かって
「今日だけは(アメリカ選手に)
憧れるのをやめましょう」、
と言って鼓舞した姿が各メディアで
報道されていました。


最後まで他国の選手たちへの
敬意を忘れず、でも絶対に諦めない、
という強い気持ちが伝わってきて、
本当に素晴らしいなと思いました。


リーグ戦から観ていましたが、
日本チームはあらゆる場面で紳士的で
観ていて清々しかったですね。
野球だけではありませんが、
過去にも国際試合で日本のサポーターが
会場のゴミを拾って綺麗にする姿が
海外で話題になったことがあります。


今回のWBCでも、選手たちが
ゴミ一つ残さずに会場をあとにしたり、
玄関の靴が綺麗に並べられているのを
賞賛されたり、日本人の国民性というか、
そういった良い文化がクローズアップ
されて、日本人として誇りに感じました。


どの選手も素晴らしかったですが、
僕が印象に残っているのは、
村上選手ですね。


おそらく思った以上に不調が続き、
ご本人の表情にも悔しさ表れていたり、
悲壮感が漂っていたというか…
なんともいえない苦悩が
目に見えるようでした。


きっと応援している僕たちでは
わからないような葛藤が
たくさんあったと思います。


そんな中で、
他の選手たちがそれぞれに
「なんとかしよう」と仲間同士で
フォローし合うような姿にも
心を打たれましたね。


WBC終盤ではありましたが、
村上選手は本当に大事な場面で
ヒットを打ちました。
大きなプレッシャーの中でしたから、
不調だったとはいえ、やはり並みの
精神力ではありませんよね。
すごい選手なんだなと思いました。


決勝の最後の最後、大谷選手と
トラウト選手の一騎打ちは、
「普通、漫画でも映画でも
こんなシナリオは書かない」と
メディアでも言われていましたよね。


漫画や映画だったら「ベタだなぁ」で
終わりますが、現実ですからね…
本当に野球の神様はすごいシナリオを
用意するなぁと思いました(笑)。


野球ファンだけでなく
にわかファンの方もいたとは
思いますが(笑)、それでも間違いなく、
日本中が勇気をもらえたと思います。


応援していた人たちの中には
「WBCロス!」と言っている方が
いらっしゃいましたが(笑)、
一方の選手たちはというと、
自分たちのチームに戻って淡々と
ペナントレース開幕に向けて
準備をし始めましたよね。


しっかり戦って、喜ぶときは喜んで、
次のステージへの糧にしていく。
その切り替えの早さ、姿勢が、
さすがプロだなと思いました。
WBCが始まって終わったあとまで
すべてがプロフェッショナルで、
僕はその一連の姿勢が格好良いと思います。


そして、栗山監督の存在は
本当に大きかったんだと思います。


僕自身、経営者であり、過去には
少年野球の指導もしていました。
甲子園とは無縁だった学校が、
監督が変わって数年後に
甲子園に出場、なんていうことが
高校野球でもよくありますよね。


偉そうなことは言えませんが、
チームや組織というものは、
本当にトップ、監督で
変わってしまいます。


「投手を使いすぎ」、
「こんな出し方は勿体ない」、
さまざまな意見があったと
優勝後のインタビューで
監督が仰っていました。


これらの意見に対して監督は、
「もう、現場では負けたら
終わりなんです」と。
「勿体ない」なんて言っていられない。
「負けたら終わり」の状況の中で、
一試合一試合、とにかく丁寧に
勝つことに集中されたそうです。


大きなプレッシャーの中でも
それを感じさせない采配だったと
思います。
日本代表の監督に選ばれるのですから、
栗山監督は監督として
申し分ないプロだと思います。


僕は時々、
プロ意識を持ってもらいたくて、
社内でこんなことを話します。


どんな業種でも、大変なことはあります。
それでもお客さんにとって僕たちは
間違いなくプロですから、
お客さんには苦労や大変さを見せない。
時に仕方ないことや理不尽があっても、
それを言い訳にしない。


僕たちの仕事はスポーツのように
試合があるわけでも、
勝ち負けでもありません。


でも、その場、その場を
試合のように大切に誠実に、
自分の仕事を全うするのがプロです。


この在り方が、
僕は格好良いと思っていますし、
それをまさに栗山監督はじめ
日本代表の選手たちは
体現していたと思います。


改めまして、
優勝おめでとうございます!
次回は3年後ですが、楽しみですね。




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