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訪問管理栄養士さん最強説

皆さん、いかがお過ごしですか。
言語聴覚士(ST)の八田です。

私は毎日ご利用者さんのお家に訪問し、
リハビリを行っています。

昨日は、サービス担当者会議があり、
一度直接お会いしたいなぁと思っていた
訪問管理栄養士さんにお会いする事が
出来ました。

今日は、そんな私たちの訪問の一コマ
について書きたいと思います。

今回の訪問管理栄養士さん介入までの流れ

個人情報保護の観点から、詳細なところは控えさせていただきますが、口腔期と咽頭期に難しさを抱えておられる嚥下障害のあるご利用者さんがおられます。

STのリハビリ開始になりましたが、食事面の支援の必要性も強く感じました。

そこで、ケアマネージャーさんとお話し、「絶対、訪問管理栄養士さんに入っていただいた方がいいですよね。」となり、お願いする運びとなりました。

私もまだ正直なところ、介入のプロセスを十分理解していないので、私がよく他のご利用者さんで一緒に介入している管理栄養士さんに相談しました。

そこで、調整していただき、今回、管理栄養士のAさんに来ていただける事になりました。

管理栄養士による居宅療養管理指導(訪問栄養指導)とは?

管理栄養士さんは、居宅療養管理指導で介入して下さります。

訪問栄養指導は月2回まで利用出来て、介護認定を受けている方のうち、
以下に該当する方が対象となります。

・通院が困難

・糖尿病、腎疾患、脂質異常症、胃・十二指腸潰瘍、肝疾患、膵臓疾患、貧血、痛風、消化器系の術後などの特別な治療食が必要になる方。

・低栄養と診断された方
(体重の減少など)

・噛む、飲み込みが難しい方

疾患に対する食事内容の指導・相談や、
食べやすい・飲み込みやすい食事内容の提案等をして下さります。

STはどんな事をしているのか?

では、私はお家に訪問して何をしているのか?を簡単に言うと、飲み込みの機能や発声発話に関する機能向上の為の練習をしています。

口や舌、喉の力を確認し、どんなところにアプローチしたら良いか考えます。

この方の場合、飲み込みの力だけでなく、声を出すところにも難しさがあるので、呼吸や発声の練習に力を入れています。

摂食嚥下に関わる職種が複数ある中で、
私たち言語聴覚士は、発声発語にアプローチ出来るところが強みだと思います。

後は楽しく対話したり、また、お家での食事の時の姿勢や食べ方の工夫等もお伝えしています。

ご利用者さんの「おいしかった」

さて、話を戻します。
管理栄養士さんの訪問の翌日、
私の訪問日でした。

私がご利用者さんから伺った感想を、以下に聞いたまま書きます。目をキラキラ輝かせて沢山教えて下さりました。

「レストランみたいだった」
「美味しかった」
「食べやすかった」
「これがレシピです」
「家族も喜びました」
「また作ります」

声を出す事に難しさがあるので、上記は全て筆談で教えて下さりました。

「美味しかった」

この言葉だけは、音声で伝えて下さりました。

リハビリでは、声を出す練習をしていますが、現在普段のやり取りは全て筆談です。そんな中で、私が初めて聞けたご利用さんの声でした。

何より美味しかった料理が、この発話に繋がったのだと思いました。

私もとても嬉しかったです。

おわりに

私の中で、訪問管理栄養士さんへの尊敬の念がますます深まっております。私もリハビリで相乗効果を生み出せるように、頑張っていきたいと思います。

因みに、今月のメニューは御本人が希望された「リハビリをするためのタンパク強化メニュー」でしたが、来月は「季節のメニュー」なんだそうです。

京都なので、来月は「鱧(はも)」
鱧の天婦羅と湯剥き(酢味噌)を食べやすく工夫されるそうです。

梅肉じゃなくて酢味噌?
食べてみたい~。
めっちゃ、良くないですか?最高です!
また次の感想も楽しみです。

現場からは以上で~す。
では、また。








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