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戦わない起業・経営 〜戦略に変わる言葉って無いのだろうか

ビジネスは戦争用語ばかり

ビジネスの説明をする時、その用語のほとんどが、戦いに関する用語ばかり。

私はいつも、ひっかかります。

市場を争い、
顧客の奪い合い、
競争優位性・・・

お金を増やすだけのゲームなら、
戦いなのかもしれませんが…

起業支援や経営に関わるなか、私はこういった戦争が元になった用語に嫌悪感を感じて、できるだけ使わないように言い換えをしています。

でも、なかなか言い換えられる言葉が見つからなくて、本当に悩みます。

いつも言い換えられないのが、戦略
そして戦術。

せん‐りゃく【戦略】 の解説
戦争に勝つための総合的・長期的な計略。スポーツの試合においても用いる。→戦術
組織などを運営していくについて、将来を見通しての方策。「経営―の欠陥」「―的人生論」「販売―を立てる」

デジタル大辞泉(小学館)

計略といってもわからないですし、計画とは違いますし、作戦も戦いだし…
なかなか言い当てられる言葉が見つかりません。

いろいろと遠回しに表現しています。

私もブログやコラムなどでも、可能な限り使わないようにしています。

言葉は言霊。
戦争用語を使っていると、
戦っている気分になっていきます。

戦いは、ないほうがいい。

戦わない起業・経営

もちろん、ビジネスを否定するわけではありません。

もちろん同業他社もいますし、ライバル関係かもしれません。
競い合いはあるかもしれませんが、戦っているのでしょうか。

もしそうなら、残念です。

現代は、産業や市場が複雑になっているので、同業で戦っているなんて勘違いをしていると、隣の産業からカンタンに参入されます。

戦う相手を間違えています。

ビジネスの多くのシーンで、人の持っているお金と、人が持っている24時間を奪い合いしているような状況がまだ続いています。

領土も、資源も、いまだに奪い合い。
生み出せない企業は、奪うしかないのです。

社会を良くしたり、ウェルビーイングを目指すなら、戦いという選択肢はありません。

敵と味方に分ける前提
勝敗ありき

勝つ目標はお金であることが多いですよね。
とても残念なことです。

お金のために勝つ方法として、社会にしわ寄せを生み出したり、地球に負荷を与えていることばかりですから。

むしろ、そういった社会悪に対する戦いなら、戦わざるを得ないかもしれない、とは感じます。

こんな話を先日したら、専門家からブルーオーシャン戦略だね、なんていわれました。
そういう意味でもありません。。。


これから起業する人は、戦う以外の方法を考えましょう。

勝ち負けで比較される市場に飛び込んでも、奪い合いに参加をするだけです。

ナンバーワンよりオンリーワン。

比較じゃなく、存在で選んでもらうビジネスをしましょう。