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5年越しの伏線回収

こんにちは、すずきです。出産から5ヶ月が経過し、産前に比べてライティングのお仕事をさせていただくことが増えました。自分の思いを書くこともあれば、インタビュー記事を書くこともあります。

そんな中でふと思い出したのが、5年前のことです。当時まだ公務員だった私は、時間や場所に融通の利く働き方ができるようになりたいという気持ちがありながら、じゃあどんな仕事をすればよいのかまったくわからなくて、ただただ悶々としていました。

転職サイトを覗いては自分の市場価値のなさに落ち込んで、理想ばかり膨らむ自分に苦しんで、安定した職に就いているのに贅沢だと思う気持ちと板挟みになりながら、毎朝体を引きずってなんとか通勤電車に乗り込む日々。

そんな時、突然ライターという仕事に興味を持ち始めます。理由は文章を書くことが好きだったから、そして働く場所に融通がききそうだったからです(ライティング経験はゼロだったうえにライターの難しさも知らず、深いことはまったく考えていませんでした…)。

自分なりにライティングの勉強などをする中で、追々もしかしたらお仕事につながっていくかもしれない機会がありました。大喜びで手を挙げたい気持ちがありながら、公務員を辞めてそのチャンスを追いかけるような覚悟は決まらず、結局具体的なお仕事につなげることはできませんでした。

せっかく目の前にあるチャンスを掴みに行こうと踏み出せないことに、当時の私はものすごく悩んでいました。その姿を見て主人が一言、「準備が整ってないのに打席に立っても、来たボールは打てないよ」と。

何か機会があればとりあえず手を挙げてみるところから始めるタイプの私は、目の前にある打席に立てるのなら早く立たなきゃと、それしか考えていませんでした。そして打席に立った後のことはまったく考えていなかった。でも本当は、今の自分では打ててもゴロ、もしかしたら三振だと心のどこかでわかっていたのかもしれません。それに気づかせてくれた一言でした。

チャンスはみすみす逃してはいけないし、まず手を挙げてみることも大切。でも自分の直感が今じゃないと言っている以上は今じゃないんだと、ちょっと後ろ髪をひかれながらも腹をくくった、そんな5年前のできごとです。

そして今、5年前の私に言っても絶対に信じてもらえないと思いますが、私はフリーランスになっていて、ライティングのお仕事をさせてもらっています。5年前の経験をなんとか仕事につなげようとしてきたというより、気付いたらあの経験と今がつながっていました。

5年越しにその経験が生きている今日を思うと、人生ってどうなるかわからないなと思います。もし当時の、足掻きに足掻いている自分に会うことができたなら、あなたのやっていること無駄じゃないよと伝えたい今日この頃です。

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