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【一橋桐子の販売日記】老後問題は懲り懲りです〜

先週まで、とあるセミナーに参加していました。
簡単に言うと経済のことや今後の日本の動向などを教えてくれるセミナー。
未来予測能力の高い著者が書いた本を紹介していただくなど、大変ためになる期間でした。

それまで特に経済に疎かった私。
いえ、いまもなんですが...
これまで2000万円問題や少子化問題など、日本が衰退していくであろう問題をニュースや新聞で見聞きしていたのですが、
これほどまで、日本がそして日本国民が''危機''の真っ只中にいるとは思いもしませんでした。

日本の政治は変わらない!世界へ飛び立て!
なんて言われても、
「私は日本語しか喋れないし〜」
「やっぱり水が美味しい日本がいいよね〜」
なんて論点がズレた意見ばかり並べてしまう今日この頃。

ただ、
明らかに老後問題のビジネス書が増えたのは事実ですよね。
本屋さんに行っても
''老後のための...''
''年金ではなく投資...''
といったタイトルばかり目に入る本屋さんは少し寂しい気もしますが、目を背けるわけにもいきません。

特に、身の回りに、苦労されている方がいれば他人事には思えないでしょう。

そんな私が自分事として老後問題を考えさせられたのが原田ひ香さんの「一橋桐子(76)の犯罪日記」。
※ネタバレ避けます

清掃業をやりながら、同世代の親友と暮らしながら日々を送る独身の一橋桐子。

満足できる給料ではないものの、月に一回の贅沢デザートビュッフェなど、親友と楽しく過ごしていました。

しかし、同棲2年目にして、親友が突然の死を迎えます。

途方に暮れる毎日を送る中、ふと目にしたニュースで生活は一変します。

''衣食住を求めて刑務所に入る高齢者が増えている''

現代社会でも、度々取り上げられている内容ですよね。刑務所で食事が出ないなんてことがあれば日本の体制が問われますから、毎日食べるものにも困っているなら刑務所に入ったほうが安心して長生きできるのでは...と考えてしまいます。

一橋桐子は、''人を傷つけずに''犯罪を犯して刑務所に入れないだろうかと、あらゆる人に相談します。

そこがまた暗い話になるのでなく、ちょっぴり笑えて彼女のユーモア溢れる性格が引き立てられているこの本の押しポイント!

果たして、一橋桐子は刑務所に入ることができるのだろうか...

社会問題を取り扱うビジネス書を読むのは抵抗がある....という人におすすめです!

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