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ゲームを遊んで書いて儲ける楽しみと苦しみ 2021年

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マガジン「ゲームを遊んで書いて儲ける楽しみと苦しみ」2021年分の記事をまとめたものです。
ゲームばかりを遊んでいる職業「ゲームライター」が常日頃何を考えているのか、そして遊んだゲームの楽し…
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2021年6月の記事一覧

【購読者向け】“ローグライトの問題点”に真っ向勝負を挑んだ『Returnal』評論 「壁」は越えられなかったが、その果敢さは美しい

【購読者向け】“ローグライトの問題点”に真っ向勝負を挑んだ『Returnal』評論 「壁」は越えられなかったが、その果敢さは美しい

IGN JAPANで『Hades』に関する記事を書きました。ざっくり要約すると、「ランダムでステージやキャラクターの状態が変化するようなゲーム(いわゆるローグライト)とアクションは相性が悪く、『Hades』ほどの作品でもそれは解決できていないのでは」というものです。

通常のローグライク、たとえば『風来のシレン』で考えてみましょう。冒険を進めるといろいろなアイテムを拾うことができ、そのうち敵に出会

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【購読者向け】ゲームライターは権威を身につけたほうがいいと思ったものの、それはそれでクソでは? とも考えられる話

【購読者向け】ゲームライターは権威を身につけたほうがいいと思ったものの、それはそれでクソでは? とも考えられる話

J-CASTトレンドというサイトから取材を受け、『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』がなぜNintendo Switchで発売されないのかについてコメントしました。僕より発売元に聞いたほうがよいのでは……? という気もしますが、さておき。

この記事では僕のことが「ゲームを専門とするライター」と書かれているのですが、確かにそのとおり。一応はゲーム業界の関係者ですし、ゲームも(全部のジャンルではないですが)

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【購読者向け】伝説となったがもはや遊べない『Block Fight!!』を『はじめてプログラミング』で復活させた話

【購読者向け】伝説となったがもはや遊べない『Block Fight!!』を『はじめてプログラミング』で復活させた話

Xbox 360のXbox LIVE Indie Gamesという市場で、Cypherroo氏が制作した『Block Fight!!』というゲームがありました。本作は赤と黒のブロックをぶつける対戦ゲーム……と思いきや、両方ともひとりで操作してScoreを増やしていくと思いきや、なぜか急にScoreが減ったりする、もはや「ゲームの概念とは?」と悩みに悩む一作なのでした。

▲『Block Fight

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【購読者向け】これまで言われた罵倒で忘れられないものは「ラッキーで○○してそう」

【購読者向け】これまで言われた罵倒で忘れられないものは「ラッキーで○○してそう」

ゲームライターをやっていると、文句を言われたり罵倒されることもあります。聞いた話ですが、ゲームメディアのコメント欄を管理していたら心の健康を損ねたなんて方もいるらしくて、いやはや怖いですね。

ファミ通.comでコメント欄が再開すると発表されたとき、読者から「やめておいたほうがいいんじゃ……」みたいな意見が出ていたのはおもしろかったです。読者のなかにも記事のコメント欄は見ないなんて方もいるのかも。

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【購読者向け】ゲームをレビューで酷評する時はいつも悩む。『すみれの空』レビューのどこで悩んだのか?

【購読者向け】ゲームをレビューで酷評する時はいつも悩む。『すみれの空』レビューのどこで悩んだのか?

先日、IGN JAPANで『すみれの空』というゲームのレビューを書きました。小学生くらいと思しき女の子が淡い色の世界を冒険するほんわかとしたアドベンチャー……と思わせて、不穏な感じがあるゲームです。

本作はビジュアル、サウンド、ストーリーが魅力のゲームといえるでしょう。最初のふたつは品質が高いのですが、ストーリーが厄介。どう評価すべきか、というかそもそもレビュー原稿としてあんま面白みのない感じに

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「インディーゲームなら許してやれよ」は確かにそうなのだろうか?

「インディーゲームなら許してやれよ」は確かにそうなのだろうか?

渋谷宣亮(ぱソんこ)さんが書いた『有翼のフロイライン Wing of Darkness』のレビュー記事を読んでいました。10点中4点、「本作をプレイする必要性は特にない」と厳しい結果になっています。

で、この記事に関して「インディーなんだから優しくてもいいのでは」とか「インディーゲームだし許してやれよ」というような意見を目にしました。大規模なゲームメーカーの開発した作品に比べれば、確かにインディ

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【購読者向け】ゲームライターになったはいいものの、最初に待ち受けていたのは髪の毛が抜けそうな仕事だった

【購読者向け】ゲームライターになったはいいものの、最初に待ち受けていたのは髪の毛が抜けそうな仕事だった

僕は大学卒業後にサラリーマンになったのですが、仕事に少し慣れてくると同時にゲームがつまらなくなることに気づきました。

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定期購読マガジン「ゲームを遊んで書いて儲ける楽しみと苦しみ」をはじめました

定期購読マガジン「ゲームを遊んで書いて儲ける楽しみと苦しみ」をはじめました

ゲームライターの渡邉卓也(SSDM)です。ゲームライターは、ゲームを遊んで感想を書き散らかせば原稿料がもらえる夢のような職業! その“たのしいせいかつ”について、定期購読マガジンで記事を書いていこうと思います。

ちなみに、僕の書いた記事で反響が大きかったものを3本挙げると以下のとおり。『どうぶつの森 ポケットキャンプ』、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』、『Ice Station Z』あたり

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