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ゲームを遊んで書いて儲ける楽しみと苦しみ 2021年

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マガジン「ゲームを遊んで書いて儲ける楽しみと苦しみ」2021年分の記事をまとめたものです。
ゲームばかりを遊んでいる職業「ゲームライター」が常日頃何を考えているのか、そして遊んだゲームの楽し… もっと詳しく
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記事一覧

【購読者向け】避けられがちな「批判」を書くメリット

【購読者向け】避けられがちな「批判」を書くメリット

「批判」という言葉が「否定する」だとかネガティブな意味で使われているケース、けっこう見ますよね。

辞書を引くと「批評」と同じ意味であったり、あるいは哲学の用語であったりします。もしかすると「非難」あたりと勘違いして覚えられているのかもしれません。

それはさておき、今回はその勘違いされているであろう「批判」を書くことについて話しましょう。そもそも批判的なことを書くと人に嫌われたり、モメたりするわ

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ゲームのランキングが感情をかき乱すのはなぜか?

ゲームのランキングが感情をかき乱すのはなぜか?

テレビ朝日の「テレビゲーム総選挙」が放送されて盛り上がっていたようですね。1位は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』! なるほど、確かにこの作品ならばトップになるのもわかります。

さて、こういったランキングが発表されると「あれが入っていない」だとか「なんでこれが1位なのか」などの意見が出てきます。盛り上がる一方で、荒れたりモメたりもするわけですね。

そもそも『ゼルダの伝説 ブレス オブ

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【購読者向け】ライターの芝は特に青く見えるらしい

【購読者向け】ライターの芝は特に青く見えるらしい

少し前に「大人がなりたい職業ランキング1位はライター」みたいな話が盛り上がっていました。

これに関してライターを仕事にしている人が驚いたり、あんまりいいものではないという反応があったのですが、僕は割と納得する結果でした。

というのもこの調査、回答者の男女比率を見ると66.8%で女性が多いんですよね。年代を見てみると、30代が最も多く、次いで40代、3番目に20代となっています。

僕の知人や妻

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【購読者向け】皮肉を書くなら本気でやれ

【購読者向け】皮肉を書くなら本気でやれ

『There Is No Game: Wrong Dimension』というゲームを遊びました。Nintendo Switchでも最近配信されたやつで、タイトルのとおり「ゲームは存在しない」などというメタフィクションな「自称:非ゲーム」です。

実際は謎解きアドベンチャーであり、もっと言うと制作者のジョークと寸劇に付き合うような作品ですね。で、今回は本作の要素のひとつについて書きたいと思います。

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【購読者向け】ゲームの価格はどのくらいが正しいのか?

【購読者向け】ゲームの価格はどのくらいが正しいのか?

『PUI PUI モルカー Let's!モルカーパーティー!』というゲームを買ったのですが、一晩で遊び終えてしかも特におもしろくなかったので頭を抱えました。

まあ、こうなるのはわかっていました。僕も妻も原作となるアニメ『PUI PUI モルカー』が好きではありますし、このゲームのモルカーはかわいい。しかしミニゲーム10種類はいかんだろうと思っていたら本当にまったくもって想像どおりだったわけです。

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【購読者向け】ゲームライターは止まると死ぬマグロ、いやサメではないか

【購読者向け】ゲームライターは止まると死ぬマグロ、いやサメではないか

相変わらず私用でバタバタしております。とにかく忙しくて趣味のゲームをやっている暇がないのですが、これが続くと困ったことになりそうだなと思いまして。

というのも、ゲームライターというのは泳ぐのをやめると窒息するマグロのようなものなのです。いや、そういう特性を持っているという意味ならばサメのほうがたとえとして適切ではないか。

ともあれ、ゲームライターは泳ぎ続けないといけないのです。

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【購読者向け】怖いゲームの話をしたら恥ずかしいエピソードになった

【購読者向け】怖いゲームの話をしたら恥ずかしいエピソードになった

IGN JAPANのイベントで「サイコロで出たお題に即したトークをする」という機会があったのですが、そのために用意していた話が運悪く使えなかったのでここに書いておきます。

◆お題「ゲームの恥ずかしいエピソード」確か小学校低学年のころだったか、いや幼稚園の時の話でしょうか。僕にはとても怖いゲームがあったのです。

幼い僕は姉のお下がりであるファミコンで遊んでいたわけですが、当然ながらそのなかには姉

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【購読者向け】ゲームライターのやりがちなミス

【購読者向け】ゲームライターのやりがちなミス

今日は実務的な話でもしましょうか。ゲームライターとして仕事をするうえで重要なことはいろいろあるのですが、やはりミスを減らすのは重要です。

ですが、どうしても事故は起こるしミスも起こるさ。ならばそれをきちんと意識して減らすことが重要なのです。なのでそれをまとめておきましょう。

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【購読者向け】確かに忙しいときはスマホのゲームが「なんかやった気」になれる

【購読者向け】確かに忙しいときはスマホのゲームが「なんかやった気」になれる

このところ私用でバタバタしておりまして、仕事のゲーム以外を満足に遊べていない状況になっています。かなしいね。

忙しくとも何かゲームがしたい。子供を抱っこひもで抱えながらでもなんらかをプレイしたい。そんなときに役立つのがスマホのゲームです。

子供と散歩するときに『ピクミン ブルーム』! 歩くだけでもゲームが進むのでちょうどよい! 子供が抱っこしたまま寝たら『ポケモンユナイト』! ランクマッチは無

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【購読者向け】ゲームライターはいかに空腹を維持するか

【購読者向け】ゲームライターはいかに空腹を維持するか

僕は食べ物の感想が難しいなと思っていまして。もちろん個人的にそれに関する知識がないからというのもありますが、食べ物は状況に左右されすぎるのが難しいなと思うのです。

山の上で食べるおにぎりはおいしいですし、逆に口内炎があるときは味どころではない。単純に直近の食事時間や内容にも影響を受けやすいわけで、いつ食べるかによる難しさがあるのではないか、と考えるわけです。

もちろん、ゲームも状況や体調によっ

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【購読者向け】バズ構文で書かれると萎えるのはなぜか?

【購読者向け】バズ構文で書かれると萎えるのはなぜか?

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【購読者向け】ゲームのコミュニティマネージメントが失敗するとどうなるんだろう?

【購読者向け】ゲームのコミュニティマネージメントが失敗するとどうなるんだろう?

たとえば野球の話。阪神のファンにはマナーの悪い人が目立つなんて話をよく聞きます。巨人のマスコットキャラクターであるジャビットくんを憎むあまりぬいぐるみを引きずったりしているとか。

阪神ファンの方にそのあたりの話を聞くと、いろいろおもしろいエピソードを教えてくれます(とはいえ、怒らせる可能性もあるのでくれぐれも聞き方には注意)。ほかのファンの言動が嫌でファンをやめたなんて人もいるようでして。

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【購読者向け】仕事を断らざるを得ないとき、それは「取材かぶり」

【購読者向け】仕事を断らざるを得ないとき、それは「取材かぶり」

ゲームライターとして活動するとさまざまなご依頼いただくのですが、時には仕事を断わらざるを得ないときもあります。

その理由は原稿料が安すぎる、そもそも仕事をうまくできそうにないなどのケースもありますが、けっこう多いのが「同じ取材に出てほしいと複数から依頼されるケース」だったりします。

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【購読者向け】「読者がいるありがたさ」を解説してみようと試みる

【購読者向け】「読者がいるありがたさ」を解説してみようと試みる

この記事では「読者のみなさんがいるおかげで、僕も文章を書けるのです」という話をしようと思うのですが、これって陳腐だよな~と思えてしまうテーマでもあるわけです。

ゲームライターはゲームメディアに原稿を買ってもらいます。仕事としては読者が直接的に介入するわけではありません。極端な話、読者にまったく読まれなくとも原稿料は入るでしょう(とはいえ、さすがにそこまでひどいと次から仕事がなくなるでしょうが)。

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