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【後編】SSDCシンポジウム2021”「日本美」指向による社会システムデザイン”開催報告(Session2. 新技術との共生, 今後のシナリオ / Cohabitation with New Technologies, way forward scenario)

SSDCチーフデザイナーの北村和久です。

この記事では、2021年10月27日(水)に開催されたSSDCシンポジウム2021 ”「日本美」指向による社会システムデザイン”の開催レポート(後編)をお伝えします。

後編では、Session2. 新技術との共生, 今後のシナリオ / Cohabitation with New Technologies, way forward scenario についてサマリーします。少しでも、当日の熱量をお伝えできれば幸いです!




シンポジウムの動画、資料はこちらから

当日の講演資料・動画は以下よりお申込み頂けます。
お申込み頂けた方に講演資料・動画のリンクを送付いたします。



前編はこちら

前編では、Session1. 「生活と働き方の新しい規範 / New Norm in Life and Work Styles」についてレポートしています。



「Lifestyle matters more than business success.」Mick Etoh / 榮藤 稔

Mick Etoh / 榮藤 稔

Point1
各地域のイノベーションエンジンの違いについて
シリコンバレーでは、市場、VCエコシステム、そして一流の才能です。
中国では、市場、製造のエコシステム、そして富への情熱です。
USや中国はソフトウェアやハードウェアを生み出すのが得意なのです。
日本は、ヨーロッパと中国・あるいは米国との間であり、市民、高度で多様な社会、芸術的嗜好(いわば「日本美」)がエンジンとなっています。

※Antistatic Taste→Artistic Tasteが正

Point2
価値の移り変わり
価値は、モノからコト(UX:ユーザー体験)へと移っています。
価値は、組織から個人へと移っています。

Point3
人生の成功は、必ずしも経済的な成功と同一ではありません。
世界の中の個人として、才能を開発していきましょう。
社会の文化的価値をブランドにしていきましょう。
テクノロジーは、これらの方向性とともにあります。



「Changes of priorities in immaterial environments.」Fulvio Moschetti

Point1
若い世代の優先順位の変化について。
政治への関心、車の所有への関心、結婚への関心が失われつつあります。
一方で、社交への関心は失われていません。

Point2
会社に依存したキャリアから、独立した仕事への嗜好が増しています。
デジタルプラットフォームやエコシステムが起業家を後押ししています。
Well-being(ウェルビーイング)Purpose(パーパス)が、ミレニアル世代やZ世代の価値観に。社会的なキャリアに焦点が当たっています。

Point3
イタリアでは、テイスト、優雅さ、クリエイティビティや価値がデザインに置き換えられています。そしてヒューマニズム(人間中心の価値観)が根底にあります。

Point4
イタリアと日本の違い。
日本人は最終的に政府の命令に従います。イタリア人は、必ずしもそうではありません。赤信号があったとして、路上に誰もいない場合、それは赤ではないのです(笑)



「What does it mean TO LIVE」Hideyuki Nakashima / 中島 秀之

Point1
生きるとはどういうことか?」というテーマで、私自身の人生を絡めて話します。
かつての「衣食住」について、衣はファッションに、食はグルメに、住はリゾートになりました。
人生の意味は、健康や、積極的な健康状態を指すようになりました。

Point2
西洋文化と日本文化の「視点」の違いについて。川端康成の『雪国』を例にとります。
英語では「鳥の視点」。汽車がトンネルから出てくるのを上空から眺めている絵のイメージです。
日本語では「虫の視点」。汽車に乗っている乗客の視点から描いた絵のイメージになります。

↓以下の記事で、詳細を中島先生が解説されています。

Point3
私たちは日本文化の基本概念を、AIアーキテクチャとして形式化しようとしました。
左右の図の違いは「環境」です。右の図は、黄色い範囲がインテリジェントシステムの環境として考慮されています。ループが環境を通過します。奥山氏のスケッチの使用に似ていて、アイデアを外部化して表示し、それを再び内部化します。将来のAIにはこのようなアーキテクチャが必要だと思います。

Point4
キーワードです。
環境との相互作用を具体化する。
Let it Be、ケセラセラ。ありのままに。なるようになる。
活きることのゴールや理由はない。ただ、楽しみましょう。



Session2. Cohabitation with New Technologies, way forward scenario/新技術との共生, 今後のシナリオ

視聴者からの質問(詳細はぜひ動画を視聴ください!)

1)イタリアやスウェーデンから見た「Made In Japan」のイメージは?

キーワード:
・ソニーのウォークマン、日本のアニメ、日本食…みんな憧れていた。
・エレガント、テイスト、バリュー
・日本製カメラの品質とテクニカルな性能、トヨタのカンバン方式
・インクリメンタル(漸進的な)イノベーション
・21世紀はアジアナイゼーションの時代。アジアの基幹ブランドが必要だが、まだそのレベルに到達していない
・日本ブランドにはチャンスがある。だが時間が必要。ブランドはカルチャー。単なるメーカーではない。
・顧客とともにブランド、市場を成長させていく。


2)どうやって、日本の美しさや日本文化をブランドにしていくか?

キーワード:
・日本食は素晴らしく、世界にアピールできる
・モビリティ、世界中で動き回る
・異なる文化を持つ都市間のコラボレーション
・着物、酒…プライム・マニュファクチャリング
・洗練。インクリメンタル


3)次世代に向けて、私たちは何を残すことができるか?何をすべきか?

キーワード:
・プレミアム教育チケットの提供
・品質保証の廃止
・規制や古い組織の障壁を取り除く
・過干渉、相互監視をやめる
・地域をエンパワーメントする
・物語を語る



「Closing」Yasuhiro Katagiri/片桐 恭弘

「日本美」というトピック、非常に興味深く、難しいものでした。

1つ目。美しさは欲望を起源とし、洗練を必要とします。私たちは正直に私たちが望むものに直面する必要があります。
2つ目。品質の概念。量の測定は簡単です。質を測定することは非常に困難ですが、する必要があります。
3つ目。信頼。ブランドのブランディング(顧客からの信頼)と、政府に対する信頼。
4つ目。異文化の視点。特にコミュニケーションスタイルの違い

これらを意識しながら、新しい世代が立ち上がり、参加者がここからコラボレーションを拡げていくことを願っています。日本市場で制限されていないところに範囲を広げれば、ビジネスの可能性はたくさんあります。
ですから、国際化を考えたら、他の視点を含むように考えを広げる良い機会です。



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