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「わからない」と言える親が賢い子を育てる

子どもからの質問」とくに「親自身が知らないこと」を聞かれたときの適切な態度とは?

はじめに

こんにちは!「コーチのコーチャン」ことスタスタCEOの鈴木孝一です。

東工大院卒、ITベンチャーを経て教育ベンチャー2社経営、趣味で器械体操やプレミアムテキーラのインストラクター、・・・。誰かが敷いたレールには従わない人生を毎日楽しんでいます。

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問う力」が子どもに身につけさせたい「好奇心・思考力・創造力・コミュ力・学ぶ力」の根源であることは以前述べたとおりです。

今日は、子どもの「問う力」を育む「親としての態度」についてです。「子どもからの質問」とくに「親自身が知らないこと」を聞かれたときの適切な態度について考えてみました。

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質問.東京タワーはなぜ赤白シマシマ?

👦:ねぇお父さん!東京タワーってなんで赤と白のシマシマになってるの?

あなたは答えを知らないとします。どのように対応しますか?

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答1.そんなこと言ってないで早く宿題やりなさい!

父:そんなこと言ってないで早く宿題やりなさい!

👦:はーい・・・。

そもそも話も聞いてあげない最悪の対応です。子どもは「聞かれていないことを質問することはイケないことなんだ」と感じてしまい、質問をやめてしまうでしょう。これが続くとやがて「疑問に思うこと」自体もやめてしまい、思考停止へと陥ってしまいます。

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答2.あー、それはね(こっそり検索)

父:あー、それはね(こっそり検索)・・・航空法で義務付けられているからなんだ。知らなかった?

👦:知らなかった。お父さんはすごいね、何でも知ってて。

知らなかったのに前から知ってたフリをして答える、いわゆる知ったかぶりと同類です。「親が知らないのは恥ずかしい」「子どもに対して知らないとは言えない」と不要なプライドを持っていると、やってしまいがち。

「知らないことは恥ずかしいことじゃない」という価値観が伝えられません。むしろ「モノを知らない自分はダメな子」と自己肯定感を下げる原因にもなりかねません。

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答3.なんでだろうね?調べてみるね

父:なんでだろうね?調べてみるね。お、航空法で義務付けられているからだって。60メートル以上の建物は赤と白でシマシマに塗らないといけないんだって。

👦:へぇ、そうだったんだ!

誰もがスマホを持っている今、一番多いかも知れませんね。「知らないことは恥ずかしいことじゃない」「わからないことは調べればいい」という姿勢を見せることはできます。

ただし「知識や暗記は重要ではない」「ググればいい」「人に聞けばいい」という価値観を持たせてしまう危険性があります。

自分の頭で一切考えることなく直ぐに答えを求める習慣は、思考力の低下に繋がります。またこのように思考を経ずに調べたことはなかなか記憶に定着しません。再び同じことを検索することになりがちです。

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答4.いい質問だね。自分で調べてみよう。

父:いい質問だね。自分で調べてみよう。

👦:わかった! 調べてみる!

子ども自身に調べさせる対応です。たしかに「自分で調べる力」は大切です。しかしその前に「自分で調べて学ぶ方法」をきちんと伝えるのが大切です。先述の通り、思考を経ずに調べたことはなかなか記憶には定着しません。自分なりの仮説を持った上で、その答え合わせとして調べるのが大事なのです。

ところでなぜお子様はあなたに聞いたのでしょう? あなたとコミュニケーションを取りたかったからではないでしょうか? お子様の質問に応えることは「知らないことに遭遇したときにどう対処すると良いのか」を伝える絶好のチャンスです。もっとうまく活用していきたいものです。

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答5.お父さんも知らないや。キミの予想は?

父:お父さんも知らないや。キミの予想は?

👦:全部同じ色よりシマシマにしたほうが目立つからかな?

父:お、いい予想だね。たしかに目立つよねシマシマ。お父さんの予想はこうだ。東京タワーって下の方はシマシマじゃないよね? てことは高いところだけをシマシマにしたい理由があるのかなと。高いビルって夜になると赤いランプをピカピカしてるんだ、飛行機が激突しないように。見たことあるでしょ? でも昼間は点灯していない。たぶんビルは見ればわかるから。東京タワーは細くて昼間でも見辛いから、目立つようにシマシマにしてるんじゃないかなーと。

👦:なるほど。でもスカイツリーってシマシマじゃないよね?

父:たしかに!笑 鋭いね! よし、答え合わせしてみよう!

わからないことを認めて一緒に考える」。これが私の提案です。私自身いつも心掛けています。

知っていること・知識があることが偉いわけではない。知らないことは恥ずかしいことじゃない。「自分が知っていることを組み合わせることで未知のことにも対処できる」というのを伝えたいのです。

どのように考えたのかを話すことで「知識の組み合わせからどのようにもっともらしい予想を導き出すのか」という思考の過程も共有することができます。また予想するに当たっての「基礎となる知識」の重要性にも気付いてもらえるはずです。

そして親子で議論して予測した後で調べるので、記憶にもはっきりと残ります。一石四鳥くらいのイイコトづくしの質問応対方法だと思っています。

ぜひ今日からご家庭で試してみてください!
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さいごに

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