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「メタ認知能力」=「自分へ問う力」

自分への問いが「メタ認知」のカギです。小学生・親が自分へどんな問いかけをするとメタ認知ができるのでしょうか。具体的な例を紹介します。

はじめに

こんにちは!「こどもコーチのこーちゃん」ことスタスタCEOの鈴木孝一です。

東工大院卒、ITベンチャーと一部上場企業を経て教育ベンチャー2社経営、趣味で器械体操やプレミアムテキーラのインストラクター、・・・。誰かが敷いたレールには従わない人生を毎日楽しんでいます。

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自分への問いが「メタ認知」のカギです。小学生・親が自分へどんな問いかけをするとメタ認知ができるのでしょうか。具体的な例を紹介します。

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◆メタ認知ってなに?

👦:ねぇお父さん! メタ認知ってなに?

父:おー、難しい言葉を知ってるね。じゃあまず「メタ」って聞いたことある?

👦:「メタ発言」とかのメタ? マンガの中のキャラクターが作者とか読者に向かって発言することを、メタ発言って言うよね?

父:おー、そうそう。それだ。「メタ」ってのは「より上位の」「より高次の」って意味なんだ。マンガ世界より上位の世界、つまり読者の世界に向かって発言しているから「メタ発言」っていうんだね。

👦:じゃあ「メタ認知」ってのは、より上位の「認知」ってこと? てか「認知」ってなんだっけ?

父:認知ってのは心理学の用語で、英語でいうとcognition だ。見たり聞いたり感じたりしたことから、知識や理解を得る過程のことを言うんだ。「メタ認知」ってのは「認知についての認知」だと言い換えることができるよ。

👦:「認知についての認知」。うーん、まだよくわからない・・・。

父:めちゃ簡単に言うと「自分を客観的に見る」ってことだ。幽体離脱したもう1人の自分が、自分のことを見ているような状況をイメージするといいかも。例えば「ボクはどうしてワンピースが好きなんだろう」って客観的に考えるのはメタ認知だよ。

👦:なるほど。ちょっとわかったかもしれない。

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◆メタ認知はセルフ・コントロール

父:で、この「メタ認知」は人生を楽しくするのにとっても大事だとお父さんは思ってる。客観視することによって、自分を上手にコントロールできるようになるんだ。「セルフコントロール」って言ったりするね。

👦:自分の何をコントロールするの?

父:例えば、自分の感情や気持ちだね。友達に何か指摘されたときにイラッとしたとする。メタ認知ができないと、イラッとしたこと自体に気が向いてしまいがちだ。「いらない指摘してきてムカつくなぁ」って。

👦:それって普通じゃないの? メタ認知できるとどうなるの?

父:メタ認知できると、

「なぜ自分はあの指摘でイラッとしたんだろう」
「指摘してもらえることはありがたいことなのに」
「図星だったからだろうか」
「図星だとどうしてイラッとするんだろう」
「あるいは、あの子に言われたからだろうか」
「誰に言われたらイラッとしないんだろう」
「誰に言われてもイラッとしない方法はあるのかな」

とか考えられるんだ。

👦:ムカつく気持ちがどっかいっちゃうの?

父:おー、いいところに気がついたね。自分の心の動きを客観視することで、イラッとした気持ち自体がどうでも良くなってくるんだ。更に自分の感情のクセとかも見えてきて、予めイラッとせずに済む方法とかも考えられるようになったりする。

👦:なるほど。自分をコントロールできてる感じがするね。他にはどんな例があるの?

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◆コーチングはメタ認知のサポート

父:気持ちのコントロールから行動のコントロールまで繋げていくこともできるよ。例えば「腹筋を毎日50回やる!」って決めても3日坊主になっちゃう人って大人でも多い。そのときに「どうすればきちんと続けられるのか」って考えるのもメタ認知だ。

👦:あれ? それって「こどもコーチング」でやってることだよね?

父:鋭いね、その通り。実はコーチングって、コーチからの質問を通して「メタ認知」をやってるんだ。

「どうやったら毎日忘れずに腹筋できる?」
「実は腹筋したくない気持ちがあるのかな?」
「したくない気持ちはどこからくるのかな?」
「苦しいから?」
「その苦しさを耐えてでも腹筋で得たいものがある?」
「そのためなら苦しさも耐えられる?」
「やり始めれば耐えられるけどやり始めのハードルがネック?」
「最初のハードルを超えるいい方法はあるかな?」

とかをコーチは質問するわけだ。これに答えていくことで、自分がどうしてそういう状態になってるのか、というのが自分で認識できるようになるんだ。まさしくメタ認知だよね。

👦:コーチングはメタ認知のサポートなのか!

父:そう。だからメタ認知能力が高い人にはコーチングは必要なないんだ。いや、この言い方には語弊があるな。メタ認知能力が高い人は「セルフコーチング」ができてるんだ。だから他人にコーチングしてもらわなくてもいいんだ。

👦:セルフコーチングってのがあるんだね。

父:コーチングの肝は「質問」だ。だからセルフコーチングでは「自らに問いかける力」が求められる。幽体離脱したもう1人の自分が、自分に対して質問をする。そしてそれに答えていくことで自分についての理解を深めることができるんだ。メタ認知以外のナニモノでもないね。

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◆自らに問いかける例(小学生、親)

👦:自らに問いかけるって、自分に「問う力」ってことだよね? どんな問いがあるんだろう。

父:いいね、考えてみようよ。キミは「小学生としての問い」を。お父さんは「親としての問い」を考えてみるから。

👦:こういうの?

■小学生の自分への問い(メタ認知)
・何のために勉強してるんだろう
・学校に何を学びにいってるんだろう
・どういう大人になりたいんだろう
・本当は何が好きで何がやりたいんだろう
・新しいことに挑戦するのってどうして怖いんだろう
・失敗するのが怖いんだろうか
・どうして失敗するのが怖いんだろうか
・人に笑われるのが嫌なんだろうか
・笑われるとどんな問題があるんだろう
・失敗して逆に得るものってないんだろうか

父:なかなか真面目な感じだね 笑 いいね、素晴らしい! お父さんも考えてみたよ。

■親の自分への問い(メタ認知)
・子どもにどういう大人になって欲しいんだろう
・どうしてそうなって欲しいんだろう
・それって本当に子どもの幸せにつながるんだろうか
・手段はいろいろあるはずなんじゃないか
・自分の考えは古くないだろうか
・考えを新しくするためにはどうすればいいんだろうか
・新しい考えにどうして抵抗を感じるんだろうか
・これは心が老いているということなんだろうか
・抵抗感を取り除くいい方法はないだろうか
・心を若く保つにはどうすればいいんだろう

👦:おー、これお父さんが実際に思ってることなの?

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◆私がメタ認知した自分の頭の固さ

父:そうだね 笑 「新しい考えに抵抗を感じるのはなぜ?」「心が老いているのか?」「どうすればいい?」ってのは、こどもコーチングを始めるときに正に葛藤したことだよ。

「完全にオンラインだけで子どものマインドを育てる事業なんか無理でしょ」

って思ってしまったんだ。できない理由を幾つも並べて。で、そのとき言われたんだ。

「頭固いオッサンかよ」

って。これが本当にショックで。柔軟な頭と心を持ってる自負があったんだけど、全然そうじゃなかったんだなって。

👦:それでどうしたの?

父:その夜は寝れなかったね。一晩中考えてた。自問自答し続けて。そして次の日には「全オンラインでやる!」ってのを決めたんだ。自分の心の抵抗感の正体を突き止めて、分解していくことで大したことじゃないと理解して、最終的に全オンラインでやるべきだって結論まで導いた。

👦:そんなことまでできるんだね。メタ認知ってスゴいね。

父:うん、本当に強力。ぜひキミにも身につけて欲しい。まあそういうお父さんも全然まだまだだってことがこの件でよくわかったんだけどね 笑 日々勉強、日々成長ってことだ。

さいごに

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