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バンドマンと私

結局自分は何かを表現することが好きで、何かを表現したいと思った時、自分には歌や絵でそれをすることは出来ないけれど言葉なら何かできるかもしれない、寧ろ自分にはそれしかない気がした。
ずっと昔から何かを発信したい気持ちはあったのにどうせ自分には…と逃げてきたものを少しでも形にしたい、そんな思いから辿り着いたこの媒体で今、初めて文字を起こしている。
趣味とまでは言えないが好きで撮っている写真も添えて、未完成で曖昧な自分を今日から少しずつ形にしていけたらな、と思う。

記念すべき初投稿は #大人になったものだ に参加しよう。

去年の12月、好きだったインディーズのバンドが解散した。
初めて彼らを見たのは高校1年生の夏だった。
ステージ上で野心をむき出しにしてキラキラ輝く彼らを見て私は、ああ、格好いいなと思った。
あの頃の私はただ純粋に彼らの音楽に夢中で、難しいことなんて何一つ無かった。
あの時から気付けばもう何年も経っていて、私は何かを純粋に楽しむことが出来なくなったように思う。利益を求めたり、何かを得ようとしたり。
バンドメンバーはそれぞれの進路へ向かい、ボーカルはパパになっていた。
解散ライブのステージでキラキラ輝く彼は最後にこう語った「自分のバンド以上に守りたいものが出来た だからこの手をマイクから離して、子どもと妻の手を握るんだ」
月日は流れて、彼らも私も随分と大人になった。
でも、確かにそこにはあの頃と変わらない何かが存在していた。

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