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治療開始  キレてしまう私のこと④

すっかり時間が空いてしまいました。
今までのことを振り返ってまとめてみたら、そんなに有意義なこと書いてないかもな…。という不安も出てきてしまってnoteから少しはなれてしまっていました。ごめんなさい。

今回は肝心な治療について書いてみたいと思います。

<いざ、病院へ>
まずは電話で初回予約を取ったのち、相談員の方にどんな状況なのかをつらつらと話しました。ひたすら聞くことに徹してくれる相談員さんに甘えて、涙が止まりませんでした。そのあと、医師(精神科医)との面談。
相談員さんに報告した私の現状を読みながら、他にも簡単な質問(睡眠・食事は取れているか、今までの心療内科での服薬のことなど)をいくつか受けました。月経前不快気分障害(PMDD)も疑われたので、投薬治療も勧められましたが、生理の周期とは関係なくキレていることを伝えて薬は拒否。
自分で治療方針を決めるなんてどうかなと思ったのですが、ここで、キチンと「認知行動療法を受けたい」と伝えて担当の臨床心理士の担当さんをつけてもらうことにしました。

次の回では担当の臨床心理士さんにまた前回同様今の私の状況を話し、心理テストをいくつか受けました。(結果は後日受け取り。)
それからは二週に一回のペースで、全5回の認知行動療法コースを受けました。


<認知行動療法で得たかったもの>
どうして私はイライラしてキレるのか。
どんな時でもきっかけとなる出来事がありました。
つまり、ある出来事に対してイライラして爆発!という感じ。
なので、私の気持ちを汲んでくれない相手(私の場合はパートナー・夫)を変えるより、出来事に対しての私の受け取り方(認知)をかえたほうがいいのではないかとおもったのです。
とはいえ、
どうして私ばっかりこんなに大変な思いをしなければいけないんだ。
そもそも冷静に考えても相手が悪いことが多い。
と思う気持ちはかなりありましたが、イライラして辛くなるのはいつも自分なので自分のために受診しようという気持ちでした。


<自動思考と感情を特定する>
認知行動療法では例えばこんなことをしていました。

夫に子供のいる前でのど飴をなめないでねと言われた。
→カッチーン。嫌な感じ。

ではなく、そう思った私の頭の中をよくのぞいてみると…。

そんなこと私はいつも気にしてやっているのにどうしてわざわざそんなことを言うんだろう。
私のこと信用してないんだな。
普段子供のことをほとんど見ていないのに、偉そうに言うんじゃねー!!
その時の感情:不満 イライラ 悲しい

こんな風に丁寧に身近に起こったことを取り上げて、自分がどんな風におもったか、どんな感情が沸いたか、落ち着いてもう一度その感情と考え方の癖を見直していくということを練習しました。

考え方の癖というのは、
例えば、


・本当はいつも同じ結果ではないのに、いつもそうだ!と思ってしまう
・悪いことが起きると自分に関係ないことまで自分に原因があると思ってしまう
・〇〇でなければならない!と全て白か黒で割り切ろうとする完璧主義傾向


などなど…。
こういった考え方の癖があると、なにか出来事が起こった時にこの癖に事実を脚色されてしまい、必要以上にイライラしたり、悲しく落ち込んでしまったりということが起こります。
全5回の認知行動療法では実際に自分に起こった出来事を振り返って、この考え方の癖と向き合い、バランスの良い考え方を探っていく体験を積み重ねていきました。


<治療終了>
私は人に自分の弱い部分を見せるのが苦手だったので、専門家にきちんと仕事として私に向き合ってもらえたことがよかったと思います。あくまで医師・臨床心理士と患者という関係なので、「こんなこと話していいのかな」など余計なことを気にしなくて治療に集中できました。全5回の治療が終わる頃から、コントロールできないくらいのイライラに振り回されることはほぼなくなりました。治療を通じて正直な自分の気持ちや思考の癖がわかるようなり「イラッ」とするような出来事が起きても、冷静に対応できるようになってきているなという実感もあります。
治療終了後1年経ちますが、状態は良好です。


<キレる私に戻らないために>
私は面倒くさがりで、なかなか時間をとってできないけど、日記を書くとかnoteを書くとか、日々自分の感情を見つめる時間を持つようにしています。あとは予定詰め込み型なので、意識してお茶休憩を取るようにしたり、週に一回は自分の時間を取れるように休む予定を入れたりしています。完璧主義な部分も、子育てをしているとだいぶ崩され(苦笑)、子どもと一緒に「まぁいっか!」と笑顔で言えるようにもなってきました。

認知行動療法について
具体的に読んでわかりやすかったのがこの本です。
私が受けた認知行動療法とほぼ同じです。普段の人間関係などにしんどさを感じたりする人にもオススメです。
くよくよ悩んでいるあなたにおくる幸せのストーリー 重~い気分を軽くする認知行動療法の34のテクニック


とりあえず「キレてしまう私のこと」はこれで一旦終わりです。
細かいことを書くよりも、治療については個人差がとっても大きいと思うので、認知行動療法でザーッとこんなことをしたよ!という流れを知ってもらって、何かお役にたてれば幸いです。
読んでくださって本当にありがとうございました。

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