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起業とは何か、何をすることなのか

 これを知らずにビジネスを始めてしまいますと、どんなに良い商品を開業準備していても、ほぼ間違いなく、商品が売れずに廃業に追い込まれることになります。

 大変多くの社会保険労務士が、顧問先をほとんど開拓できずに廃業に追い込まれてしまうのも、これを知らずに開業しているからです。

 ただし、以下は、商品が既存で万人向けではない場合を想定しています。

 商品が万人向けではない場合、商品が売れるためには、商品を「誰に」売るのか、が最も重要なポイントになりますのでご注意ください。

 起業とは、利他の心で、自信と責任が持てる良い商品やそれに付随するサービス(以下では略して単に商品と言います)を開業準備し、

誰に(どのような人に)、何を(どのような商品を)、どのように売るのか

を次のように明確化して、継続的にその「商品が売れる仕組み」を設計し、それを具体的に創り上げることを言います。

(1)誰に(商品を今すぐ必要としている人はどのような人かを明確化)
(2)何を(商品の機能、特徴、優位性、価値、価格を明確化)
(3)どのように売るのか(広告宣伝と営業を連動させる仕組みを明確化)

 ここで「誰に」で明確にする「今すぐ必要としている人」は、さらに顧客を絞って「今すぐ強く必要としている人」にすれば、商品が入れ食いでよく売れるようになります。

 社会保険労務士が開業する場合は、商品の特徴や優位性があまりなくても「今すぐ強く必要としている人」が存在しますので、これを発見できれば、顧問先を着実に継続的に開拓できるようになるのです。

 商品の機能とは、顧客のどのような問題や課題をどのように解決できるのか、あるいは、どのように改善できるのか、を言います。

 <具体例> 社会保険労務士を商品としますと、
  社労士の機能 = 法令を遵守した適正な人事労務や給与計算ができる

 商品の特徴とは、既存の他の商品と較べたとき、何がどのように目立って異なるのか、を言います。

 商品の優位性とは、既存の他の商品と較べたとき、何がどのように目立って優れているのか、を言います。

 商品の価値とは、商品を購入したときに得られるベネフィット(快感)と商品を購入しなかったときのデメリット(不快感)のギャップ(差異)を金額に換算したものです。

 商品の価格は、当然価値よりも明らかに安価でなければなりません。

 最後に、広告宣伝と営業を連動させる仕組みとは、言い換えれば、マーケティング、コピーライティング、セールスを連動させた仕組みです。

 以上が明確化できれば、継続的に「商品が売れる仕組み」を設計できるはずなのです。

 社会保険労務士の業務や試験、開業等について、真実を知りたい方は、

 ウエブサイト「社会保険労務士/社労士の真実」を参照してください。

 社会保険労務士や社労士受験生の方のご健闘をお祈り申し上げます。

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