社労明郎

社会保険労務士とは何か、それはなぜか、開業失敗の反省から学んだ「社会保険労務士定義」や…

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社会保険労務士とは何か、それはなぜか、開業失敗の反省から学んだ「社会保険労務士定義」や「社労士の業務」、社労士試験や開業成功の鍵、等の「真実」を、ウエブサイト「社会保険労務士/社労士の真実」(https://kaiseisrc.web.fc2.com/)で分かり易く無料解説します

最近の記事

社労士試験科目の全体像

 社会保険労務士試験では、労働社会保険諸法令(試験科目)の「全体像」を問う問題は出題されない傾向があるためだと思いますが、  社会保険労務士の受験用テキストには、なぜか、労働社会保険諸法令(試験科目)の「全体像」が解説されていません。  しかし、労働社会保険諸法令(試験科目)は、全体として結局何を規定している法令なのか、その「全体像」をきちんと整理できていなければ、社会保険労務士の業務(商品)は理解できないようになっていますので、この際しっかりと整理しておきましょう。

    • 社労士の基礎知識と専門知識

       社会保険労務士の「基礎知識」「専門知識」は、開業する場合、開業しない場合を全て含みますので、ここでは開業する場合を前提に話を進めます。  また、ここで「基礎知識」とは、概要、全体像、要点、原理原則の知識、等のことで、基本的に例外を除くシンプルな概略の知識のことを言います。  「専門知識」とは、シンプルな「基礎知識」という基盤の上に、例外を含めた詳細で縦横無尽な知識を構築した知識体系のことを言います。  そして、社会保険労務士が整備すべき「基礎知識」「専門知識」には、大

      • 社会保険労務士試験お疲れさまでした

         もう限界まで、長時間の集中力が要求される社会保険労務士試験、本当にお疲れさまでした。  年に1度の社会保険労務士試験が終了しますと、結果の良し悪しがどうあれ、社労士受験生の方は、とにかくほっとしているだろうと思います。  そして、試験終了後1週間くらいで、予備校の解答速報と自分の解答を突き合わせて自己採点が完了し、試験の結果はほぼ分かっていると思います。  試験の結果が良かった人も悪かった人も、過酷な受験勉強はいったん終了し、10月初旬の合格発表までは少しゆっくり休ん

        • 社会保険労務士試験とは

           もう限界まで、長時間の集中力が要求される社会保険労務士試験、本当にお疲れさまでした。  今年の社会保険労務士試験が終わったところで、社会保険労務士試験の特徴を振り返ってみました。  社会保険労務士試験は、労働社会保険諸法令(試験科目)とその関連知識について、十分に「詳細な専門知識」を保有しているかどうか、社労士受験生の主に「理解力」と「暗記力」を問う試験になっています。  社会保険労務士試験は、全て「マークシート方式」の試験ですが、一部「未知の問題」が出題されることに

        社労士試験科目の全体像

          社会保険労務士事務所の仕事

           社会保険労務士の仕事、即ち、社会保険労務士の業務は、社会保険労務士法第二条に規定されていますが、  社会保険労務士法第二条は、極めて複雑なうえに曖昧な条文ですので、要約して暗記をすることはできますが、社会保険労務士であっても、ほとんど誰も理解できない条文です。  その上、多くの社会保険労務士は、専門業務以外の業務についても良く分からないと思いますので、  社会保険労務士は日頃、社労士事務所でどのような仕事をしているのか、  一般的な社会保険労務士事務所の日常的な仕事

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          社会保険労務士になぜ民法が必要なのか

           社会保険労務士は、経営者(使用者)と従業員(労働者)の間に問題(対立)が発生し、労働社会保険諸法令に適用できる規定がない場合、先ず民法の規定に基づいて問題を解決しなければならないからです。  民法第623~631条には「雇用」や「解雇」、民法第715条には「使用者等の責任」という、民法には社会保険労務士が実務上押さえておかなければならない条文があるのです。  民法は1000条を超える大法典ですので深入りは禁物ですが、社会保険労務士が実務上押さえておくべき規定が他にもある

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          憲法と労働社会保険諸法令(社労士試験科目)

           社会保険労務士は、法令の専門家でもありますので、憲法と労働社会保険諸法令(社労士試験科目)の関係について整理しておきたいと思います。  先ず、憲法とは、日本国のあるべき姿(理想と目的)を定めた法律の上に位置する「最高法規」です。  法規とは、憲法、法律、政令、省令、告示、地方公共団体が定める条例、その他「憲法を含めた法規範全般」のことを言います。  因みに法令とは、法律、政令、省令、告示、地方公共団体が定める条例、その他「憲法を除いた法規範全般」のことで、簡単に言えば

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          社会保険労務士/社労士の真実

           開業失敗の反省から学んだ特別重要なポイントだけ整理してみました。  社会保険労務士とは、日本の社会保険制度(労働、医療、年金、介護)に関する専門家で、法令を遵守した適正な「人事労務」や「給与計算」を主な業務とする国家資格です。  全国社会保険労務士会連合会の「月刊社会保険労務士」平成21年(2009年)8月号で発表された「基本調査結果概要」によりますと、  社会保険労務士は、弁護士や公認会計士と同様に、年収(報酬額)3千万円以上の安定継続収入が可能な国家資格です。

          社会保険労務士/社労士の真実

          社会保険労務士の職責

           社会保険労務士は、社労士法第一条の二(社会保険労務士の職責)で次のように規定されています。  社会保険労務士は、常に品位を保持し、業務に関する法令及び実務に精通して、公正な立場で、誠実にその業務を行わなければならない。  以下で、この条文を解説しますと、先ず第一に、社会保険労務士は「何が正しいのか」「何が重要なのか」「何故か」を論理的によく考えて行動し、常に品位を保持しなければならない、ということだと思います。  次に、社会保険労務士には「業務に関する法令」と実務(実

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          AI(人工知能)で社労士の仕事はなくなるのか

           最近は、社会保険労務士の仕事が、AI(人工知能)に置き換わって近い将来無くなるのではないか、という話題をよく耳にします。  しかし一般に、正しい情報は、個人が信じている哲学や宗教、思想や価値観等によって異なりますので、  Google等のインターネット検索エンジン(AI=人工知能)で上位に表示される情報は、全てが正しい情報ではなくて、誤った情報や不適切な情報も上位に表示されますので十分ご注意ください。  つまりAIは、入力情報の正誤を適切に判定できませんので、AIの出

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          社会保険労務士/社労士とは

           分かり易く簡単に言いますと、  社会保険労務士とは、日本の社会保険制度(労働、医療、年金、介護)に関する専門家で、法令を遵守した適正な「人事労務」や「給与計算」を主な業務とする国家資格です。  もっと詳しく正確に定義しますと、  社会保険労務士とは、日本の社会保障制度の中の社会保険制度(労働、医療、年金、介護)に関する専門家で、社会保険労務士法に基づいて、企業の健全な発展と労働条件や職場環境の改善を目的として、労働基準法をはじめとする労働社会保険諸法令(試験科目)の専

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          社会保障制度と社労士

           社会保障制度とは、国民の「安心」や生活の「安定」を、国民の助け合いにより「生涯にわたって支えるセーフティネット」のことを言います。  社会保障制度には「社会保険」「社会福祉」「公的扶助」「保健医療・公衆衛生」の4つの制度があり、国・都道府県・市区町村が、それぞれ役割を分担して連携しながら実施しています。  社会保険労務士の試験科目であり専門知識でもある労働社会保険諸法令(社会保険労務士法第二条)は、労働、医療、年金、介護に関する法令で、社会保障制度の中の「社会保険制度」

          社会保障制度と社労士

          社会保険労務士独立開業の現実

           社会保険労務士は、弁護士や公認会計士と同様に、年収(報酬額)3千万円以上の「安定継続収入」が可能な国家資格です。(根拠は別途参照)  このため、社会保険労務士の国家資格を取得して独立開業を目指したい、と思う方は多いと思います。  しかし、弁護士や公認会計士の場合でも同じだと思いますが、  社会保険労務士独立開業の現実は「極めて難しい」もので、社労士の試験に合格すれば、誰でもできるものではありませんので予めご注意ください。  そこで、社会保険労務士独立開業の現実は、な

          社会保険労務士独立開業の現実

          社労士とは何か、正しい定義とその理由

           社会保険労務士とは何か、その定義の仕方は色々あると思いますが、基本的には社会保険労務士の根拠法、目的、専門知識、業務、社会保障制度と社労士の関係で定義されるべきものだと思います。  特に、社会保険労務士事務所の「取扱業務」は、社会保険労務士事務所の「商品」に該当しますので、具体的な「商品」として、社会保険労務士の業務が明確に定義されることは必須です。  しかし、社会保険労務士の業務は、社会保険労務士法第二条に規定されていますが、  社会保険労務士の業務は、労働社会保険

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          社会保険労務士開業の基礎

           これは社会保険労務士の独立開業に限らないと思いますが、一般にビジネスの開業成功を実現するためには、  1)ジェネラリストとして弱点がないバランスが取れた「5つの総合力」  2)専門家として強いニーズがあって自信と責任を持てる「良い商品」  3)着実に継続的に「商品が売れる仕組み」 の3つが重要だという話をしたいと思います。  近所の本屋等で、一般的な起業開業に関する本を立ち読みしてみますと、いたずらに難しく法的手続きについて解説している本が目立ちますが、  起業開業

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          魂の存在と宇宙の意思

           哲学的には、人間について心身一元論と心身二元論という対立する2つの考え方があると思いますが、心身一元論はこの世を地獄化させますので、私たちは心身二元論が正しいと考えるべきで、  これからの世界は、お金が世界を支配する「資本主義」から、利他の行動や思考が世界を支配する「利他主義」へと進化すべきだと私は思います。  以下では、その理由を、善とは何か、悪とは何か、お金より大切なもの、宇宙全体を貫く「宇宙の意思」等と共に、明らかにしたいと思います。  ここで、心身一元論とは、

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