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社労士とAIについて 1

鹿児島で社労士をしています原田です。

前回はNoteの規格を意識してお仕事の体験談を書いたのですが、やはり最後は変な方向に進んでしまったような気がします。

 今回は今流行りのAIについてです。ちまたに言われる話では、社労士業においても、AIの発展で75%の業務が無くなるらしいです。もうそれは大変なことです。AI様にはとても敵いません。

そもそもAIとは何か

 AIとは、Artificial Intelligence の略で、Artificialが「人工的な」という意味で、Intelligenceは「知能」の意味なので、まさに直訳で人工知能がぴったり当てはまります。

 過去には、人工知能として人間的な考え方で問題を解くシステムが開発されたりしていました。将棋ソフトが初めてプロの人間に勝ったのは2013年なので、そんなに古い話ではありません。

 パズルを解いたり、複雑な問題を解いたりするAIの開発は続いていたのですが、汎用的に回答できるシステムは存在していませんでした。それができれば、ドラえもんやアトムの世界が現実化するかもしれません。なぜかドラえもんは既にChatGPT3.5より知識が乏しいような気もしますけど。

 とにかく、そのあとでビッグデータとかディープラーニングとかで、自主学習するようになって、ChatGPTのような汎用的な回答ができるようになり、絵を書いたり動画を作成したりすることも可能になってきたのです。今後はもっと発展していくことは十分に期待できます。

AIの欠点

 AIを発展させた大きな要因は、インターネットによる膨大なコンテンツの出現です。多くの文書が解析できる内容で記載されたインターネットの社会は、多くを自動学習させることが有効で、それによって判断した回答を表示させることができます。

 その中身が誰かの文書の引用であった場合に著作権の問題はどうなってるんだという疑問は、既にGoogle検索等で出てくる生成AIでも気になりますが、そういう問題は置いておきます。

 多くの方がAIの欠点を指摘していますし、ChatGPTに聞いても「AIの欠点のいくつかは次のとおりです」と教えてくれます。
それらが指摘していないもので、私が感じるのは、AIに恣意的に嘘を教えることが可能なことです。

 例えば、私は鹿児島県在住ですが、東京在住のふりをしてネットで発信を続けることで、AIに東京在住であると信じさせることは可能です。私を発信するのは私しかいないはずだからです。公的に公表されていない情報であれば、信頼できるソースを上位情報として位置付けることができないので、学歴を偽っても、職歴を偽っても、AIは偽情報と判別することはできません。

 それは人間でもできないことは、AIでもできないという当たり前の話だったりするのですが、AIが出した回答を真実だと誤認している人はすでに数多くいます。

 インターネットには間違い情報がたくさんあることは知っていても、AIは正しい情報を提供してくれると勘違いしている人が既に数多くいます。ネットから得た情報で回答するChatGPTは、ネット情報と同程度の信頼性しかありません。

 まだ数多い課題を持っているAIですが、短期間に見違えるような進化を遂げています。多くは克服していくでしょうから、社労士業だけでなく、多くの業務に侵食していくことは容易に想像できます。

 それでは社労士の仕事が無くなることを恐れながら、パソコン歴30年でシステム工学分野の専攻をはるか昔に卒業して現在の知識とあまり関係ない私が、偏った私見でお話します。

AIと社労士業務の相性

 社労士業務は多岐に渡るのですが、手続き業務がAIで代替されるでのは無いかと言われています。現状のAIでは恐らく難しいでしょうが、将来的には、それらを含めて多くの業務が可能になる可能性があります。

 それでは現状で難しい通常手続き業務とは何でしょうか?
1.依頼者の意思が介在するもの
2.実態をヒアリングしなければ判別できないもの
3.どちらにでも解釈できるもの
4.書式があまりにも統一されていないもの
5.定められたルールの範囲では不可能なもの
今思いつくのは、この5種類です。

まだあるかもしれませんが、次回でそれぞれを例示してお話してみたいと思います。AIは社労士を超えられるか。

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