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楽しく仕事をするには

Noteのお題企画にのっかって、サラリーマン時代の私の振り返りと、現在の仕事から感じる雑感です。

私の会社員時代

 私の会社員時代は、社会人生活30年のうち10年間です。
1.大学新卒で入社した会社の5年間
2.会社を倒産させたあとの5年間

 新卒時は、生産管理者として食品製造メーカ勤務。大卒後に入社したら、何も知らないのに、いきなり管理職扱いという業務でした。
 倒産後は純粋に下っ端の業務用食品のセールスドライバー。配送しながら営業していくスタイルです。
全然違う職種ですが、どちらも楽しく仕事させもらってました。

 実は、新卒で入社した時も遠い将来は実家に帰って家業を継ごうと考えていました。結果的に5年で退職したのは誤算です。実家を継ぐために、前職で失敗して都落ちしてきたと思われくないため、現場で必要とされるように気合だけは頑張っていた記憶があります。

 セールスドライバーは、どんなに口煩い上司がいても、会社を出ればある程度自由なので、ノルマさえクリアできれば問題ありません。時々最初から不可能なノルマもありましたけど。

管理職として

 管理職をするようになれば分かるのですが、同じような業務をこなしていても、常に例外的なことは起こります。それに対処するために上司や先輩を頼ることも重要なのですが、管理者は一定程度の自分の判断で、決定しなければならない場合があります。

 その判断基準の多くは、判断した結果が間違っていた場合を想定して、その責任を自分が負えるかどうかです。それができるようにならなければ、頼られる管理者にはなれません。

 管理者としてとりあえず任せられるようになるまで約半年。自信を持って業務ができるようになったのは、1年後~1年半後ぐらいです。多くから頼られる存在になるまでには3年かかりました。それでも、管理者としてまだ不十分だったでしょう。

 しかし入社後短期間で自身が持てる管理職をさせて頂けたのは、会社員として入社し、周りの先輩方や上司の方々や会社が作り上げた体制によって、成長させてもらったものによるものだと感じます。

楽しく仕事をするには

 私の経験から言える、楽しく仕事をするために最も有効なことは、人よりその仕事ができることです。仕事ができない人と言われ続ける仕事を楽しくするのは非常に難しいです。誰かが感謝してくれるとか、尊敬してくれるとか、認めてくれる仕事を実感できると、仕事は楽しくなります。

 また、仕事ができてもその人に分不相応とか、絶対無理なノルマとかに追われると、仕事はきつくなります。資金繰りの悪い会社の社長業など苦痛以外の何物でもありません。会社員でなくても無理なものだときついし楽しくありません。どんなポジションでも苦痛はあります。

 楽しく仕事していると、時間は気にならないこともあります。私は仕事が楽しかったので、上司から残業が多いと言われたら、「タイムカードは通したから好きにさせて下さい」と言いながら仕事していたこともありました。(今思えば、そういう仕事の方法は会社のためにもダメです。詳しくは別の機会に語ります。ワークライフバランスとか法的リスクの意味ではありません。)

 反対に十分な報酬が得れる楽な仕事だと、仕事自体が楽しいとは言えません。金を稼ぐ手段として仕事をしているだけで、仕事が楽しいのではなく、金を稼いで十分な仕事以外の時間を楽しむのが楽しいだけです。

今の仕事と合わせて考えると

 今の仕事は社労士業として、独立した個人事業主で仕事をしています。稼げない時代は、結構な苦労をしましたが、開業以来仕事が嫌だった思い出は本当に少ないです。

 しかし、振り返ってみても、仕事が嫌だった思い出はものすごく少ない。一番嫌だった時代は、会社員ではなく、資金繰りが苦しい経営者時代です。その次は、何も知らないで毎日の充実を感じない最初の新入社員の時です。

 人には得意なことも不得意なこともあり、合う仕事もあれば合わない仕事もあります。自分では絶対無理だと思う仕事もあります。

 好きな業界でも仕事が好きになるわけではありません。私は15歳からパソコンにはまって、プログラミングとかかなりやり込んでいたのですが、学生時代にチームでゲーム作成をやっていて、バグ取りやプログラム解析が嫌になって、仕事としてやるのを諦めたこともあります。

 貴重な人生の時間を費やして、仕事をするのだから、少しでも楽しく仕事したいでしょう。覚えてしまえば得意になる分野もあれば、ひたむきにやることで感謝される分野もあります。結果だけ出せば何やってても評価される分野もあります。

 何でも興味を持って、少しでも得意になれば楽しくなるでしょう。仕事を理解できても、一生懸命やっても楽しくならないなら、その仕事は合ってないのかもしれません。合わない仕事なら別の分野に転職する手段もあるのですが、最初経験した仕事にこだわってしまう人が多いように感じます。

社労士業界では

 私は同業者に対して、自分の業界は「社会不適合者だらけの業界」とよく言ってます。組織経営に馴染めない社会で活躍できない人が、資格で一発逆転を画策する業界だと思ってますし、「実は自分もそうです」という方が多いです。社長業を長くしてしまったために、私も既に立派な社会不適合者に成長したと感じています。

 組織に馴染めない人が人事労務を語るという、変な業界なのですが、奥が深くて、いつまでたっても底が見えません。勉強が好きなら面白いと思えるでしょう。勉強がほぼ永遠に続く業界なので、資格取って大儲けだけ考えるなら、別の業界の方が圧倒的に楽しいでしょう。


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