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富士フィルムスーパーカップ観戦記

2月12日、土曜日。
愛する浦和レッズの今シーズン最初の試合を見届けるべく、日産スタジアムまで駆けつけた。

今年の浦和レッズは「3ヶ年計画」の最終年でリーグ優勝を目標に掲げる。
例年以上にプレッシャーのかかる年であり、フロントの本気度も補強から窺える。

チェコの強豪、スパルタプラハからやってきたモーベルグ。
争奪戦の末に獲得したレッズユース出身の松尾。
ビルドアップに定評のある犬飼。
J2で圧倒的な成績を残した松崎。
リカルドサッカーの申し子岩尾。
そのほかにも知念、馬渡、安居、宮本、木原、牲川、工藤、大畑と計13人もの選手を獲得した。

一方で阿部、興梠、槙野、宇賀神をはじめとしたベテラン勢と汰木、田中、西、山中といった実力者がチームを去った。

多くの主力が残留したものの全く読めないスタメン。
それだけに今日の試合はいつも以上に楽しみだった。

13時半のKOだったが、スタジアムには12時に着いた。オミクロン株流行の煽りを受け2万人上限での開催であったが、かなり混雑している印象を受けた。
少しずつ人は戻ってきているのかな。

スタグルは混んでいたので、お昼は後回しにして早速座席に到着。
日産は1階席が極端に見にくい場所があるので、2階席にしたが今回はとても見やすかった。

我らが浦和サポーターゴール裏。
2階席まで埋まっていれば、もっと迫力は出ます。
参考までに昨年の天皇杯決勝(6万人上限)。↓

圧巻である。

対する川崎サポーター。
こちらはいくらか寂しさは埋められていた。
流石王者川崎。

そんなこんなであっという間に試合がスタート。
浦和のスタメン以下のメンバー。

4-3-3のシステムでボランチを3枚配置。
アンカーの岩尾の前に柴戸と伊藤を並べて、前線の3枚は流動的にポジションを変える形でフロンターレに挑んだ。

対する川崎のスタメン。

こちらはも同様でアンカーにシミッチ、その前に脇坂大島。左ワイドに札幌から新加入のチャナティップが入った。

序盤は浦和ペースで進む。
柴戸、明本を中心に前から積極的にプレスをかけ、川崎に揺さぶりをかける。浦和の勢いが想像以上で川崎が受けに回ると、すかさず酒井が奇襲。
7分に酒井から江坂という形で浦和が先制。

しかし浦和の構造を把握した川崎が徐々にゲームを支配。
20分以降はほぼハーフコートゲームになる。しかし川崎の攻撃に怖さはなく、中をガチガチに固めた浦和の守りをなかなか崩せない。

後半に入ってもボール保持の川崎、守りの浦和という構図は変わらず。どこかで浦和の守備強度が落ちると思われたが、この日の浦和の出足は出色の出来で選手が入れ替わり立ち替わりプレスをかけ、とにかく追いかけ回す。

攻めに厚みが欲しい川崎は知念、小林、マルシーニョと攻撃のカードを次々と投入。
しかしダミアンが下がった後は浦和はかなり楽になった印象で、ボールを握る時間も徐々に増える。

すると81分。伊藤の背後へのボールに反応した明本が車屋に競り勝ち、江坂へ。ワンフェイクで谷口の逆をとり江坂が左足を振り抜くと、ボールは真っ直ぐにゴールへと吸い込まれた。
2-0となり、勝負が決した。

試合はこのまま浦和が逃げ切り勝利。両チームともベストコンディションでないのは明白だったが、前年に一勝もできなかったチームにシーズン最初の試合で勝てたことの意味は大きい。

今年の浦和がリーグ優勝できるか。
この答えは現時点ではっきりとでないが、いつもより期待のできるシーズンといえる。
この試合、チームの核であるユンカー、小泉といった選手が欠場。さらに松尾やモーベルグ、大畑も出ておらず、これからもっと良くなる期待感が高い。

おそらくこれから本当にたくさんの難局に立ち向かうことになる2年目の浦和レッズ。
その試練を乗り越えた先に優勝があると信じて、今年も全力で後押ししたい。

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