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【連載】セ・パ名曲歌合戦 〜高校野球と応援歌・前編〜

こんにちは、入社2年目の野球好き社員・カマタです。

プロ野球はオールスターゲームを終え、いよいよ後半戦に突入です。セ・リーグは1位~4位までが3.5ゲーム差以内と大混戦、パ・リーグではロッテ、日本ハム、楽天が2~4位で2ゲーム差位以内に位置するなど、両リーグ熱戦が続いております(7/22時点)。

そして8月と言えば、夏の甲子園がいよいよ開幕ですね!今年も地方大会から盛り上がりをみせております。個人的な注目は、秋田県大会を勝ち抜き6年ぶりに甲子園出場を決めた金足農業です。金足農業は2018年に甲子園準優勝を果たし、「金農旋風」と呼ばれた快進撃が記憶に新しいですよね。当時エースとしてチームを引っ張ったのは、現在オリックスに所属する吉田輝星選手ですが、今回は弟の吉田大輝選手がエースとして活躍しています。今年も「金農旋風」の再来が見られるのか注目です!

そして今回のテーマは「高校野球応援」です!最近ではプロ野球公式戦とのコラボや高校野球応援に特化したコンサートの開催が話題になっております。「タッチ」や「ルパン三世」など懐かしのアニソンが演奏されるイメージもありますが、近年高校独自のオリジナル曲や流行りのJ-POPが採用されるなど、時代とともに変化をみせています。(ちなみに私は高校時代野球部に所属していましたが、「タッチ」を選曲し、打席中に応援していただきました)

記事では応援が有名な甲子園常連校について、定番曲とその高校にまつわるプチ情報をご紹介したいと思います。


1.習志野高校(千葉県)


習志野高校と言えば、夏の甲子園で2度全国制覇をしている名門校です。プロ野球選手も多数輩出しており、ロッテ一筋26年、通算2000本安打を達成した福浦和也さんの母校でもあります。吹奏楽部も有名で、全日本吹奏楽コンクールでは金賞を何度も受賞しております。そんな吹奏楽部が演奏する応援歌は、「美爆音」として高校野球ファンの間でも有名です。

最近では千葉ロッテの試合と応援のコラボも行っており、高校野球にとどまらず活躍をみせています。今回はそんな習志野高校の応援を3つご紹介します!

レッツゴー習志野

「レッツゴー習志野」は習志野高校オリジナルの応援歌で、チャンスの場面で演奏されます。この曲が始まると、球場全体が一気に習志野高校を応援する雰囲気になり、最も盛り上がる曲です。千葉ロッテで活躍された福浦和也さんは習志野高校出身ということもあり、プロになってからも年に数回は「レッツゴー習志野」の応援歌が演奏されました。

千葉県では習志野高校のほかにも、市立船橋高校の「市船ソウル」、拓大紅陵高校の「チャンス紅陵」などオリジナル曲を演奏する高校が多く、応援を楽しみに多くのファンが駆け付けます。

星空のディスタンス(THE ALFEE)

習志野高校では、近年懐かしのJ-POPを採用する傾向があり、「星空のディスタンス(THE ALFEE)」や「世界でいちばん熱い夏(プリンセス プリンセス)」が演奏されます。中でも「星空のディスタンス」はTHE ALFEEの大ヒット曲で、「FNS歌謡際(フジテレビ)」などの歌番組でよく披露されております。リリースは1984年ですが、応援歌として採用されたのは2019年とかなり最近です。元々は定期演奏会などで演奏されていたようで、当時の部長から「かっこいいので野球応援にも使いたい」という提案があり実現したそうです。

THE ALFEEはこの曲以外にも「サファイアの瞳」など、メロディーが習志野高校の野球応援にぴったりな曲があります。今後も習志野高校がどんな懐メロを取り入れていくのか注目です!

エル・クンバンチェロ

「エル・クンバンチェロ」は、高校野球の定番曲として多くの学校が採用している応援歌の一つです。元々はプエルトリコの作曲家ラファエル・ルナンデスによって作られた曲で、曲名の意味は「太鼓を叩いてお祭り騒ぎをする人」だそうです。野球以外だと、フィギュアスケートにてプログラムの曲として使われることがあります。

他の高校でも使われている応援歌をあえて選んだのは、習志野高校がこの曲を前奏から演奏しているからです。あくまで私調べですが、野球応援においてこの曲をサビ以外も含めて演奏している高校は他になく、習志野高校の「美爆音」だからこそできる迫力のある応援は必見です!

今年は県大会で敗退してしまった習志野高校ですが、野球も吹奏楽も実力は間違いなく、来年以降の活躍に期待したいです!また、千葉ロッテとのコラボも2018年以降ほぼ毎年行われていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください!

2.大阪桐蔭高校(大阪府)

大阪桐蔭高校は、甲子園春夏連覇を2度達成している超強豪校です。元メジャーリーガーの西岡剛選手やオリックスの森友哉選手などプロ野球選手も数多く輩出しています。また、プロに進まなくても、甲子園で活躍したことにより有名になるケースがあります。最近では、高校時代に大谷翔平選手からホームランを打った田端良基さんが相席食堂(ABCテレビ)に出演されていました。

大阪桐蔭高校の吹奏楽部も習志野高校と同じく、全日本吹奏楽コンクール金賞をはじめ、数々の賞を受賞しております。近年はオリックスバファローズとコラボをすることもあり、年々注目度が高まっております。そんな大阪桐蔭高校による応援の特徴と言えば、流行りの曲をいち早く取り入れるスタイルです。2024年の選抜高校野球大会においても新曲を10曲用意し、「Bling-Bang-Bang-Born(Creepy Nuts)」などが披露されました。今回は個人的に印象に残った2曲と西谷監督のプチ情報をご紹介します。

かっせー!パワプロ

この曲は現在中日に在籍する根尾選手への応援歌として2017年から採用されました。野球好きにはおなじみの「パワプロ」の楽曲ということで、多くの人の印象に残ったのではないかと思います。
また根尾選手の代と言えば、ロッテ藤原選手、日本ハム柿木選手、巨人横川選手と1学年から4人もプロを輩出した黄金世代です。実際に2018年には大阪桐蔭高校が春夏連覇するなど、甲子園で多くの試合をしたことにより定着しました。2019年以降この曲を応援歌に採用する高校も増えている印象もあります。
また現在投手登録の根尾選手ですが、プロになってからもこの応援歌が引き続き使用されています。打席に立つ機会は少なくなっていますが、プロ野球ファンにも人気があり、盛り上がる応援歌となっています!


上からマリコ(AKB48)

「上からマリコ」は、篠田麻里子さんがセンターを務めたAKB48の曲です。2011年12月のリリースですが、流行への感度が高い大阪桐蔭高校では2012年から使用されています。
2012年と言えば、藤浪晋太郎選手、澤田圭佑選手(ロッテ)、森友哉選手(オリックス)を擁し、春夏連覇を達成した年です。甲子園中継を見るたびに大阪桐蔭が試合をし、この曲が流れていたイメージもあるので、かなり印象に残っています。体格の良い大阪桐蔭の選手にアイドルの楽曲を使うというギャップが個人的にはお気に入りでした。最近は演奏されなくなっている印象ですが、ぜひ復活を期待したいです!


西谷監督のプチ情報

西谷監督と言えば大阪桐蔭高校を常勝軍団にし、多くの選手をプロへと導いた名将として知られています。個人的には試合後のインタビューで、相手校へのリスペクトを忘れないコメントが大変印象に残っています。そうは言っても野球強豪校ということでかなり厳しい監督なのではと想像しますが、西谷監督には意外な一面があります。

それが…大のベビースター好きです!大阪桐蔭高校OBの藤浪晋太郎選手が毎年のようにベビースターを送ることで知られていますが、記事によるとかなりのペースで消費しているとのことです。

OBからベビースターを送ってもらうあたり、西谷監督が愛されていることがわかります。高校野球は選手のプレーに注目が集まりがちですが、指揮を執る監督の人間性もわかるところが面白いですよね。最近では仙台育英高校が優勝した際、「青春って、すごく密なので」という須江航監督の発言が話題になっていました。みなさんも今年の甲子園は、各校の監督のコメントに注目してみてください!

後編(明日7/31公開)では、3度の全国制覇を誇る和歌山県の高校と、「平成の怪物」こと松坂大輔さんを輩出した神奈川県の高校をご紹介します。後編もぜひお楽しみください!


おまけ:カマタ注目の、来月のスカパー!番組

今回高校野球応援に興味を持っていただいた方にピッタリの番組です!全国各地から参加する吹奏楽部が、高校野球でおなじみのブラスバンド応援に加え、マーチングやチアリーディングまで披露します。今回ご紹介した大阪桐蔭高校も参加していますのでぜひご視聴ください!


今回習志野高校の応援歌でご紹介した「THE ALFEE」ですが、50周年を記念してスカパー!では特集放送が企画されています。こちらのライブは、1996年に横浜赤レンガパークで行われ、「星空のディスタンス」を含む数々の名曲が披露されました。THE ALFEEファンのかたはぜひご覧ください!


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