「妻が言うなら迷わず買う」失敗から学ぶ、4時間しか寝ない経営者の枕選び
クロス・マーケティングの『睡眠に関する調査(2024年)』によると、78%の人が睡眠の質を改善したいと思っているそうです。
Sprocketの代表取締役CEOである深田浩嗣さんは日頃から多忙で、睡眠時間は4時間ほど。朝起きたときの肩こりに悩まされていました。
そして、肩こり解消のためには枕が大事だと気付き、枕を新調しました。深田さんの買い物エピソード「かいものがたり」から、自分に合った商品を購入する際の顧客体験の改善ポイントを探っていきます。
※この記事は、特定の商品・サービス・店舗を推薦あるいは批判する主旨のものではありません。
いびき対策で枕を買ったが娘に奪われ…
普段、布団に入るのは2時過ぎです。7時前には起きますから平均睡眠時間は4時間ほどになります。
寝付きは良いといいますか、布団に入ると気絶するように一瞬で眠りに落ちることがほとんどです。
枕は硬いものが好みですが、それ以外に特にこだわりはありませんでした。
寝室は嫁さんと一緒です。自分では気付いていませんでしたが、嫁さん曰く、どうやらいびきや呼吸が止まっていることがあるらしく、睡眠時無呼吸症候群の気配があるようです。
嫁さんがいびきや睡眠時無呼吸の改善には枕も大事だということを調べてくれて、新しい枕も買ってくれました。なにやらいびき対策に効果的という商品で、Nelture(ネルチャー)の「横寝枕MUGON2 SU-ZI」というものでした。
ただ、実際に使ってみるとどうにも自分には合わず…。嫁さんや長女も試しに使ってみたところ、二人とも寝やすくて気に入ったということで、相性の問題なんだと思います。
それで自分は前使っていた枕に戻して、SU-ZIは娘に譲りました。
ところが、枕を変えてみたら肩こりがひどくなってしまいました。寝起きから肩がつらくて、肩を動かすだけで痛いくらいに…。無呼吸だけじゃなくて肩こりと枕が関係していることに気付きました。
娘から枕を返してもらおうとしましたが、娘は「これじゃないと眠れない!」と断固拒否…。
嫁さんも枕を新しくしたいということで、追加で2つ買うことにしました。
ちなみに、寝ている長女の様子を伺ってみると、枕を放りだして爆睡しているので、「枕関係ないやん!」とツッコミたくなります…。
妻が調べてくれるから迷わず買える
日頃から肩こりには悩まされていたので、整骨院にも通い出しました。そこでも枕が大事だという話を聞きました。
前に使っていた枕は頭が下がって、顎が上がる形になっていて、どうやらそれがよくなかったようです。
それで、嫁さんが枕を買ったNeltureのサイトを見てみました。そこで肩こり対策の良いという「巻き肩まくら RAKUNA」という商品があることに気が付きました。
僕にとっての直近の困りごとは無呼吸より肩こりの方なので、RAKUNAを一つと、嫁さん用にSU-ZIを追加でもう一つ購入しました。
他のサイトを見たり、類似商品について調べたりはしませんでしたね。我が家では、嫁さんが結構いろいろ調べてからこれならという商品を選んで買ってくれています。なので、枕についても「嫁さんが言うなら良いものだろう」という信頼感があります。
そう思うと、自分が買い物で主体的に選んでいるものって、テニスラケットや本とか趣味に関するものくらいですね。
最後に大失敗
新しく買った枕には満足していて、肩こりも大分マシになりました。枕の合う・合わないは個人差がかなり大きいと思うので、ECでもお試しや交換ができたら良いかもしれませんね。
残念ながら肩こりが完全に治まったわけではありません。枕だけの問題ではなく、普段の姿勢や生活習慣が大きく関わってきますので。
買い物ということでは、最後に大失敗をしてしまいました…。買った枕を会社に届けてしまったのです!Amazon Payで決済したのですが、配送先がオフィスに設定してあったのを見過ごしていました…。
2つの枕が一緒に届いたので、抱えるほどの大きな段ボールで…。これは完全に自分のミスですね。普段から自転車通勤しているので、なんとか積み込んで自宅に持って帰りました。
情報伝達の経路から考えてみることが大事
オーダーメイドの枕のお店があるくらい、枕選びに悩みやこだわりを持っている人が多いということでしょう。
オーダーメイドとはいかないまでも、実店舗で枕の寝心地を試せるお店もあります。一方で、多くの人は実物を試すことなく経験則からなんとなく枕を選んでいるということがほとんどでしょう。
多忙な現代人にとっては、大事なことだと思いながらもそこまで手間をかけるのもどうかということは多いものです。
あまりにたくさんの種類があるものの中から、自分に合ったものを見つけ出すのは一苦労です。決して楽しい買い物体験ではないでしょう。
「あなたにおすすめはこれです!」と言い切ってもらったほうが楽ということもありますが、何者かもわからない人からの助言は受け入れづらいもの。そこで、インフルエンサーや口コミの影響力が高まっています。
特に身近な人の判断は、「自分のことをわかってくれている」ことが前提となるため、自ずと信頼感が高まります。
商材の情報がどのような人を経て利用者本人に届くのかを考えてみることで、効果的な顧客コミュニケーションの糸口が見つかることもあるでしょう。
執筆:スプ論編集部
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