スプ論

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スプ論

CX改善プラットフォームを提供する株式会社Sprocket(https://www.sprocket.bz/)が、顧客心理を読み解くためのヒントをわかりやすくお届けします。 ▼スプ論について https://note.com/spron/n/n37ee4a2f489c

マガジン

  • 顧客体験のトリセツ

    「十人十色」とは言うものの、人の行動には傾向があります。オンライン上で消費者に行動を起こさせるには、どのような見せ方やコミュニケーションが必要なのか?10万回のA/Bテストの結果から紐解いていきます。

  • 顧客心理のツボ

    顧客体験に関する心理学や行動経済学を、最新の事例とセットでご紹介します。

  • トレンどんな

    時代とともに変化を続ける消費者のトレンド。それに合わせて、新たな概念や新語も次々と登場しています。旬のトピックを軸に、最新トレンドがどのようなものかをわかりやすく解説します。

  • ホットピント

    ホットなトピックにピントを合わせて、マーケティング活動に役立つ旬の情報をお届けします。

  • かいものがたり

    買い物の数だけ物語がある。どう選び、どこで買い、何を感じたのか。実際の購買体験の一部始終から、顧客体験を改善する上での重要ポイントを探ります。

最近の記事

1回やって終わりになっていませんか?A/Bテストで成果を最大化する方法

A/Bテストは、同じ期間に同質と想定されるユーザーセグメントを対象に、ランダムに複数のテストパターンを実施するテストです。その結果から、どのテストパターンがより効果的かを検証します。 A/Bテストの方法自体はシンプルですが、基本を押さえておかないとテストの意味が薄れてしまうことがあります。 この記事では、A/Bテストの実施するときのポイントと成果を最大化する方法を解説します。 A/Bテストの手順A/Bテストを行うには、まず何の仮説をテストするかを決めます。改善の効果が大

    • 流行りには乗るしかない?みんなと同じものは嫌?マーケティング現場で用いられるバンドワゴン効果とスノッブ効果

      バンドワゴン効果やスノッブ効果という心理学用語をご存知でしょうか?バンドワゴン効果とは大勢の人が正しいと言っていることを自分も正しいと判断してしまうこと。スノッブ効果とは、他の人が持っていないものが欲しくなる現象のことです。 これらの心理のクセを利用した仕掛けは身の回りに数多くあります。バンドワゴン効果やスノッブ効果がマーケティングの現場でどのように取り入れられているのかを具体例を交えながらご紹介します。 流行に乗るバンドワゴン効果バンドワゴン効果とは、多くの人がある選択

      • Y2Kとは?平成レトロと次に来るトレンドY3Kも解説

        「Y2K(ワイツーケー)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?主に「Y2Kファッション」といった形で用いられ、西暦2000年前後に流行したスタイルのことを指します。 Y2Kは「平成レトロ」ブームとも相まって、ファッション業界だけでなく、マーケティングの世界にも影響を与えています。 本記事では、Y2Kの基本的な概念、Y2Kや平成レトロが若年層に受けている背景、そして次に来るトレンドである「Y3K(ワイスリーケー)」について解説します。 Y2Kとはどんな:親戚のZ世代

        • 【クイズ】顧客を動かすコピーライティングとは?CVR改善に効くマイクロコピーのポイント

          Webサイトのリンクボタンやコンバージョンボタンに添えられた案内文である「マイクロコピー」。さりげない一文が、ときとしてコンバージョン率を左右することもあります。 企業視点で顧客体験を設計すると、コピーはどうしても「売り込み」に偏ってしまいがち。顧客視点に立ち、「気の利く提案」や「つまずきケア」となる言い回しや文言が重要となります。 Sprocketでは、Webサイト上でのA/Bテストを10万回以上実施してきました。そこから得られた知見をもとに、顧客を動かすコピーライティ

        1回やって終わりになっていませんか?A/Bテストで成果を最大化する方法

        • 流行りには乗るしかない?みんなと同じものは嫌?マーケティング現場で用いられるバンドワゴン効果とスノッブ効果

        • Y2Kとは?平成レトロと次に来るトレンドY3Kも解説

        • 【クイズ】顧客を動かすコピーライティングとは?CVR改善に効くマイクロコピーのポイント

        マガジン

        • 顧客体験のトリセツ
          4本
        • 顧客心理のツボ
          3本
        • トレンどんな
          3本
        • ホットピント
          2本
        • かいものがたり
          3本
        • なるほど新百景
          1本

        記事

          【初体験で気付いた】あえて宅配で釜飯を頼む3つのメリット

          スプ論の編集担当の市川です。梅雨の時期はどうしても出かけるのが億劫になりがちです。そんなとき頼りになるのはフードデリバリーですね。 今回は宅配御膳「釜寅」を初めて利用して気付いた、あえて宅配で釜飯を頼む3つのメリットを紹介します。 釜寅は今年20周年朝から雨で出かける気になれず、とってあったデリバリー系のチラシからずっと気になっていた釜飯の宅配「釜寅」のものを引っ張り出してきました。 改めてチラシを見て気付きましたが、釜寅って20周年なんですね。そんな前からあったのか…

          【初体験で気付いた】あえて宅配で釜飯を頼む3つのメリット

          アリエク(AliExpress)でTikTok電気ダンスロボットを買ってみた、からのAmazonで衝動買い

          こんにちは。スプ論の編集担当の市川です。私は仕事柄、ビジネス・マーケティングを中心としたさまざまなメディアを日々チェックしています。例えば、ロケットニュース24とか。 ロケニューが5月19日に公開した記事に『【AliExpressで爆売れ】958円の『電気ダンスロボット』がヤバい / レビューは「私の赤ちゃんはスーパー好きです」「素敵なおもちゃ」など』というものがありました。 この記事で紹介されていたうさぎのおもちゃがどうしても欲しくなり、AliExpress(アリエクス

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          スーパードライの世界観を五感で体験!銀座のイマーシブスポットをレポート

          アサヒビールは9月30日までの期間限定で「アサヒスーパードライ」の世界に没入できるコンセプトショップ「SUPER DRY Immersive experience」を東京・銀座3丁目にオープンしました。 イマーシブコンテンツも用意されているということで、Sprocketの代表・深田とともに体験してきた様子をお届けします。 訪問日には「工場できたてのうまさセミナー」も開催され、マーケティング本部の山田祐介さんと茨城工場の副工場長である山下博司さんに顧客の心を動かすために大事

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          デサントがお客様とつながりをつくるためにやっていること

          デサントの他、ルコックスポルティフやアンブロなど、10ブランドを展開するデサント社。主にスポーツアパレルの製造・販売を行っています。 デサントでは様々な顧客接点をつなぎ、収集したデータをもとに顧客の利便性をさらに向上させる取り組みを進めています。デサントがお客様との関係性強化のために重要視していることとはなんでしょうか? 2024年5月17日にメグリとSprocketの共催で開催されたオンラインセミナー、『デサントから学ぶ、お客様との関係性作り』のレポートをお届けします。

          デサントがお客様とつながりをつくるためにやっていること

          リテールメディアとは?注目される理由と最新事例をわかりやすく解説

          2023年は「リテールメディア元年」とも言われています。リテールメディア事業に参入する企業が増え、流通小売企業の持つ顧客接点と顧客データの広告活用が広がりました。 この流れの中で、リアル店舗のデジタルサイネージの使用も目立つようになっています。 リテールメディアとはどういったものなのか。注目されている背景や各社の取り組み事例を交えて、わかりやすく解説します。 リテールメディアとはどんな:リテールメディアってなんですか? トレン:ざっくりいうと流通小売企業が、店頭のサイ

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          北欧、食器と暮らす沼にハマってみた

          Sprocketのコンサルタント・守屋綾希さんは「北欧食器」の沼にハマっています。ハマってから15年で買い集めた食器類は200点以上。食器棚に食器が増えても家族は気づきにくく、内緒で増やせるところも沼ってるポイントだそうです。 沼った人の体験と思想から、底なしの購買欲の源流に迫る「沼る末路」。今回は、北欧食器沼の知られざる世界に迫ります。 北欧、暮らしの道具店のブログがハマるきっかけになったが、実際に買ったのは…結婚するまで食器を気にかけたことなんかありませんでした。産休

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          ボトルデザインで大ヒット?飲料水スタートアップに見るボトル戦略

          経済学と心理学の交差点に位置する行動経済学。従来の経済学が「人々は合理的に行動し、自分の利益を最大化する」という前提に基づいているのに対し、行動経済学は人々が実際にはいかに非合理的な判断を下すか、またその背景にある心理的要因は何かを研究します。 人の行動原理を紐解く行動経済学の知識は、マーケティングにも活用されています。これは、人が何かを見た際に無意識のうちに感じる感情や反応に一定の傾向があるからです。 今回は、身近な飲料水のボトルの形状が商品やブランドのイメージに与える

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          【一文でCVR改善】どのページのCTAでも同じことを言っていませんか?コンバージョンに導くためには〇〇が重要

          ユーザーに行動を喚起するCTA(Call To Action)。「今すぐダウンロード」や「お問い合わせはこちら」といったコンバージョンに導くボタンやテキストがそれにあたります。 コンバージョン率を大きく左右する重要な要素であるため、少しでもクリックされやすいように、目立たせたり、必要以上に煽るようなコピーが用いられることも少なくないでしょう。しかし、そのことが裏目に出てユーザーの行動を阻害してしまっては本末転倒です。 クリック率・コンバージョン率の両方を高めるためには、C

          【一文でCVR改善】どのページのCTAでも同じことを言っていませんか?コンバージョンに導くためには〇〇が重要

          7分丈を9分丈ではいていた私が裾上げしないでもジャストフィットするパンツに出会うまで

          洋服を買うときに絶対にチェックしなくてはならないサイズ感。SHIBUYA109 lab.のZ世代のファッションに関する意識調査では、服を購入するときに重視する点は「デザインの良さ(63.9%)」に次いで「サイズ感(55.1%)」という結果も出ています。 Sprocketの木元さん(仮名)は、身長163cmと男性にしては少し小柄。そのため、パンツ(ズボン)の丈には長年悩まされてきたそうです。それが30歳にして出会ったとあるパンツが裾上げすることなくジャストフィット。色違いで買

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          イマーシブとは?エンタメ業界だけじゃない!2024年のマーケティング注目キーワードに迫る

          エンターテインメント業界を中心に注目を集めているキーワード「イマーシブ」。参加者がある世界観に深く入り込む「没入感」を意味します。 人の心を動かすイマーシブな体験をマーケティング活動に取り入れる企業も増えています。 イマーシブの概念やなぜ今イマーシブな体験が求められているのか、マーケティングにおける活用事例についてわかりやすく解説します。 イマーシブとはどんな:最近よく聞く「イマーシブ」ってなんですか? トレン:イマーシブ(immersive)というのは、日本語では「

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          倹約家の夫が収集するサボテン。なぜか数か月後にいなくなる

          Sprocketのコンサルタント・伊藤麻耶さんの旦那さんは「サボテン収集」の沼にハマっています。単にサボテンを集めて愛でるというだけではない、別の楽しみ方に魅了されているそうです。 沼った人の体験と思想から、底なしの購買欲の源流に迫る「沼る末路」。今回は、サボテン沼の知られざる世界に迫ります。 思い通りにならないことで深みにハマる私はメキシコに留学経験があり、その時に買ったサボテンのアイテムが今でも家にあります。結婚してからも夫とメキシコを訪れ、夫もモチーフとしてのサボテ

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          音で料理の味も変わる?顧客の心と行動を動かすBGMの効果

          ポポーポポポポ♪ ポポーポポポポ♪ この文字を読んで、スーパーマーケットで流れているメロディが頭の中に流れてきた方も多いのではないでしょうか?2000年に発売された「呼び込み君」という音声再生機から流れているもので、ほのぼのとしたBGMが印象的です。 FNNプライムオンラインの記事によると、「呼び込み君」を開発した群馬電機は、曲の販促効果までは考えていなかったそうです。一方、USENの分析では、「呼び込み君」の曲は「明るい音色」「早めのリズム」「記憶に残りやすい」といった

          音で料理の味も変わる?顧客の心と行動を動かすBGMの効果