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「仲間を信頼する組織」に必要な3つの前提とは?

Sprocketには、創業時から「仕事本来の楽しさが味わえる組織にしたい」という思いがあります。「仕事本来の楽しさ」とは、自分で考えたことを自分で実践し成功も失敗も結果が自分がやったこととして跳ね返ってくることで最も強く味わえるものです。その「仕事本来の楽しさ」を、なるべく多くのメンバーが味わえるような組織にするための組織設計コンセプトが、「仲間を信頼する組織」です。

「仲間を信頼する組織」を運営していくために、Sprocketのメンバーは全員「3前提」に合意して入社しています。その3つは、「大人である」「プロである」「事業成長にコミットする」。3前提に合意していることへの信頼を「仲間への信頼」としています。

一般的に「人を信頼する」というのは、ある過程を乗り越えた上で芽生えるものだという感覚があるかと思いますが、Sprocketにジョインしたメンバーは入社1日目から「仲間として信頼」されるのです。

では、3前提はなぜこの3つなのか?Sprocket代表の深田に話を聞きました。

ちなみに、この記事の見出し画像は、「大人であり、プロであり、事業成長にコミットしている人」をAIで生成したものです。実際のSprocketの社員ではありませんが、イメージするとこんな感じになるのでしょうか?


仲間を信頼する組織

ーー3前提は創業時からあったのでしょうか?

いえ、「仲間を信頼する組織」のほうが先ですね。「仲間を信頼する」なんて当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、多くの会社組織は「労働者とは管理されるべき存在である」と考えているでしょう。

しかし、管理する人と管理される人に分けてしまうと、それぞれの人に対しての信頼度に差があることを会社として認めていることになります。

わかりやすい例として、「勤怠管理」があります。これは要するに一定の時間、管理する人の目の届くところにいて、ちゃんと働いているのか?を管理する仕組みということでしょう。もちろん健康管理的な意味もあるかもしれませんが、それはそれで管理される人は自分では十分に健康管理ができないという前提があることになります。

つまり、管理される人は、「勤怠を管理されないと、ちゃんと働かないよね」という前提があることになります。これではとても仲間を信頼しているとは言えないですよね。ですので、「仲間を信頼する組織」をその言葉の本来の意味に立ち返って実現しようとすると、かなり根本的なところから組織のあり様を見直すことになります。

3前提はこうした見直しを試行錯誤する過程で登場した概念です。

株式会社Sprocket 代表取締役 CEO 深田 浩嗣

ーーなぜ「仲間を信頼する」ことが重要なのですか?

僕自身もSprocketのメンバーも、仕事本来の楽しさが味わえるようにしていきたいという思いがあります。では、どうすればそれが実現できるかを考えるうえで、まず僕自身が仕事の楽しさを味わえる環境とはどんなものだろう、というところから考え始めました。すると、次のような要素がまず浮かび上がってきました。

  • 素でいられる

  • 合理的に動ける

  • すごいメンバー、頑張ってるメンバーが仲間になっている(≒一緒に切磋琢磨できる)

  • 人から命令されない

そして、メンバーのことを一緒に事業成長を作っていく対等な仲間である、というスタンスで捉えることができる組織であれば、これらの要素を満たしていけるのではないかと考えました。これは「仲間を信頼する組織」と言って良さそうだということで、この組織設計コンセプトは生まれました。

そこから、「仲間を信頼する組織」を成立させるために必要なものを考えていって、出てきたのが3前提でした。

組織設計の構想段階で深田が作成したメモ

3前提

ーーでは、3前提はどうして「大人である、プロである、事業成長にコミットしている」の3つになったのでしょうか?

「仲間を信頼する組織」を成立させるために必要な仲間との関係性を、仮説的にロジカルに整理していきました。

例えば、理性的なコミュニケーションを取っていくためには自分と相手に誠実な姿勢を持ち、自分の主張やリクエストを適切に発信することが必要です。一方で、相手の主張・リクエストをまずは理解しようとする姿勢も求められます。そういったことを一言で言い表すと「大人である」かなと。

また、管理されることなく組織のパフォーマンスを最大化できるよう、自分の行動や立ち位置を考えたりメンバーと協議・調整したりすることができることは「プロである」という表現に。

事業成長に必要な建設的な議論ができたり、仲間の成長につながることであれば良い点も改善点も率直にフィードバックができることは「事業成長にコミットする」という形で言語化していきました。

そのほかの前提を用いていた時期もありましたが、「仲間を信頼する組織」を維持していく上でマスト条件として残っていったのがこの3つになります。

ーー採用面接時に、応募者にこの3前提が備わっているかを確認していますか?

面接の際に3前提の話はしますが、3前提を満たしていることを証明する必要はありませんし、証明できるようなものでもないでしょう。3前提はいずれも「スタンス」であって、スキルや経験に依存するものではないからです。その分採用には時間をかけ、候補者さんの理解に努めています。

3前提に合意していることへの信頼を「仲間への信頼」としているのです。僕は信頼とはまず最初に与えるものだと思っています。信頼されるに足る人物であることを証明してから…というと、最初の第一歩からすでに信頼していないことになってしまいますよね。それは仲間を信頼する組織とはとても言えないだろうと考えています。

もっと言えば、「信頼できることの証明」なんていうものは、本質的にいつまでたっても出来ないものだと思っています。経験上、予想もしなかった重大なアクシデントが起きてしまったときに人がどのように振る舞うのかは、当人でさえ予測ができるものではありません。そういう状況を乗り越えれば、あるいは信頼の証明に近づくのかもしれませんが、滅多に起きることではありません。意図して起こすこともできません。

組織設計コンセプトと3前提

仕事の本来の楽しさが味わえる環境を目指し

ーー入社後に3前提と実際の行動との間にギャップが生じないように取り組んでいることは?

オンボーディングの際にも改めて説明していますし、詳細をまとめたドキュメントも用意してあります。ただ、カルチャービルディングとして、「この言葉はこういう意味だよね」と確認する機会はもっと増やしていきたいと思っています。

3前提については僕自身だって完璧なわけではありません。3前提は、行動や判断のスタンスになるものなので、目指すというよりは、「基本的にそのスタンスでやってますよ」ということで合意ができればよいというものです。

ですので、例えばある場面でつい感情的に振る舞ってしまい「大人である」というスタンスから外れた行動をとってしまったことがあったとしても、自分なりに反省することができたり、あるいはそれを他の仲間から指摘を受ければ冷静に振り返れたり、という振る舞いができればよい、というようなものです。

自分のキャラじゃないことを無理にやらせないほうが良いとも思っています。仲間の素の有り様をなるべく尊重したいという思いが背景にはあります。僕は、飲み会のときなどでよくある「締めの挨拶」が苦手だったりします。それは、社長という仮面をかぶらされている感じがするというか…権威性を暗に感じさせる振る舞いが好きじゃないんです。Sprocketのメンバーにもナチュラルに3前提を受け入れ、その人自身の個性を発揮していって欲しいと願っています。

メンバーのことを「一緒に事業成長を作っていく対等な仲間である」と捉えることができる組織であれば、自分で考えたことを自分の責任で実践できるという仕事の本来の楽しさが味わえる環境を目指していけると考えています。

ーーどのような人にSprocketに入社してほしいですか?

一言で言えば、「仕事って楽しいと考えている人」ですね。一緒に仕事本来の楽しさを味わいながら、事業を成長させていけると嬉しいです。


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