ひめいち【創刊号/'24年5月更新版】
■はじめに
姫路検定1級試験受験者のみなさんへの応援サイト、『ひめいち』をここnote で立ち上げてから’24年5月で2年になりました。
この創刊号から、Vol.10(錦繍号)まで7ヶ月にわたり、全10回お届けしましたが、合わせると(今回の更新時点で)2000を超えるビュー数をいただいています。
姫路検定は年1回の開催。昨年も12月に第20回が催され、1級では22名が受験されました。ただ、残念ながら合格者はおられませんでした。
今年は、第21回。
最近10年の受験データをごらんになれば分かるのですが、ここ8年合格者は隔年で現れています。
昨年合格者ゼロということは、今年は期待大ですよね!
この'24年更新版では、最新第20回の受験データを追加し、加筆訂正しています。
※本号(創刊号更新版)では最近10年の受験者(合格者数)データを
Vol.2 紫陽花号では、第1回からの全データを
また、本号下段で一昨年第19回過去問の筆者の感想を、
Vol.10 錦繍号で、昨年第20回過去問の同じく感想を記しています。
この『ひめいち』が、姫路検定1級受験を目指す方々、興味のある方々に少しでもお役に立てば幸いです。(令和6年5月追記)
◇合格率2.6%の姫路検定1級に(楽しく)挑戦しよう!
■こんなご当地検定です
・過去10年間の受験者273名。合格者数7名。合格率は 2.56%。
・1級試験については、指定公式テキストや試験のための事前講座はありません。参考問題集なども(当然?)存在しません。
・問題はすべて記述式で小論文問題もあります。合格は80点以上。
・問題内容は受検案内にこう書かれています。
「高度な知識レベル 姫路に関するあらゆる知識を出題」
・試験結果は合否のみ知ることが出来ます。
(結果発表で、自分の試験番号がなければ不合格ということです。
当然ですね。また「合格者数ゼロ」と記載された結果発表も度々あります)
自分は何点だったか、どこで間違えたかというフィードバックも一切ありません。(合格時のみ採点結果がもらえます)
もうひとつ、受検案内にはこうあります「試験問題の内容および採点内容・採点基準についてのご質問には、一切お答えできません」
潔いというか、小気味よいというか、恐ろしい試験ですね。
どうでしょう、こんな面白そうなご当地検定、興味がわきませんか?。
これほどやりがいのある試験はそうはありません。めったにありません。
1級はここ10年、平均27人の受験者とこじんまりしていますが、姫路検定自体は結構人気で毎年400人程が受験しています。近年は1年に1回のみの試験です。
前回(2023年12月実施)で、20回となった姫路検定試験ですが、第1回からの全受験者数は8000人を超えました。2~3級への受験者が多いんですね。
※ただ、一昨年の第19回はその前の年と比べると2割も受験者数が減り、少し心配な面もあります。(第18回:499名/第19回:411名/第20回:418名)
全国50ほどあるご当地検定受験者数ランキングの中では、毎年ベスト10に入るかどうかってところです。内容的ランキングでは1位なんですけどね(個人的見解)。
1級は合格率でいうと、100人受けて3人ほど合格します。するはずです。
3人も合格するのか・・・って人はまずいないと思いますが、3人しか合格しないのか、と感じる人と、3人合格するんだ、ふむふむという人がいるとします。
ふむふむと思う人はその合格者3人の中に入ってやろうという意欲のある人でしょうか。この試験に挑戦してみるか、してやろう、やったろうやないかっていう人たちですね。是非とも挑戦してください。
■なぜ応援サイトなのか
この検定の試験勉強、やってみるとわかるんですが、” ひとり ” なんです。
「おう、そうかおまえ受けるんか。せやったら、ワシも一緒に・・・」というような奇特な人はまず周りにはいません。前述のように事前講座もありませんし。
たった一人で得体の知れない怪物に立ち向かわなければならないと言うと大げさでしょうか。大げさでしたね。
特に超難解な試験の年を経験してしまうと、やる気も萎えてしまいがちです。せっかく一度はやる気になったモチベーションを維持していくのもたいへんなのです。(これも個人的見解ですが、超難解試験は1年おきにやってくるような気がしています)
ここは、そんな挑戦者のみなさんを心をこめて応援する "倶楽部" です。
応援といっても、ただ「フレ~フレ~」とか「頑張れ~」とか言うだけではなくて(当たり前か)、役に立つコンテンツをお届けしようと思っています。勉強方法とか役に立ちそうな書籍とかサイトの紹介とか過去問とか演習問題とか。
そして出来ればみなさんも一緒に参加していただいて、勉強方法を考えたり試験問題を研究、分析したり、演習問題を解いたりつくったりしてみませんか?。
この検定試験、受験経験のある方や、過去問をご覧になった方はわかると思いますが、問題はラスボス級の難しさです。次号以降、過去問も紹介していますが、鬼のような難問が続々と出てきます。
誤解を恐れずに言うと、通常の資格試験は受験者を通すための試験。ひめいちは、落とすための試験なのです。挑戦しがいがあるというのはこれです。怪物(ラスボス)に立ち向かうというのはこれなのです。
はい、気を取り直して見方を変えてみてください。この試験は合格できなくて当たり前。この試験では、試験の結果は ”合格したか、勉強になったか” のどちらか なのです。不合格はないと思ってください。思いましたか?
思っていただければ、もう怖いものはありません、あとは勉強するだけです。
試験以前に、知識を得るのは楽しいです、ワクワクします。世界が広がります。
しかも姫路・播磨は奥が深く幅広く、面白い事柄が ”へらへと” あります。(時々播州弁を放ったりします)
ということで、TOP の見出し「姫路検定1級に(楽しく)挑戦しよう」になるのです。ならざるを得ないのです。
■MYひめいち物語(その一 姫検黎明期の巻)
姫検は創設の回(第1回)に受けています。2006年の初めての姫路検定試験(当時は ”姫路観光文化検定試験” )は春に行われ3級のみの試験でした。
ご当地検定ブームの最盛期ということもあり、1000名近い受験者がいました。今は受験会場は姫路商工会議所一箇所ですが、とても入りきらなかったのでしょうね、姫路獨協大学での受験でした。花粉を気にしながら出かけたのを覚えています。
当時のテキストは "姫路観光文化字典" 。200ページ足らずのA5版で
これ1冊マスターしておけば、なんとかなるとのことで比較的勉強はやりやすかったように思います。
ただ、出題はテキスト以外からも結構な割合で出され、第1回の3級は合格率43.6%とそこそこの難関となりました。
ここはなんとか合格することが出来て、主催者側も私も勢いがあったのでしょう、同じ年の秋に第2回(初めての2級)が実施され、これにもトライすることになります。
3級よりハードルを上げた勉強をしたはずですが、この時の学習内容はよく覚えていません。
現在も2~3級の公式テキストに指定されている"姫路BOOK" が出されるのは2013年ですので、前述の文化字典をメインに勉強したと思うのですが、覚えていないのです。そんなもんです。
(順調にコトが運んだ時の記憶はいいかげんなもんです。それに比べて失敗したときは・・・)
この回も2級だけで223名もの受験者でしたが、なんとか合格者176人の中に入ることが出来ました。はい、合格率は80%近いという高率だったのです。それほど試験問題が易しかったという記憶はないのですが。
ちなみにその時の3級の合格率は、またまた42%という低率。この、3級より高難度な2級の方が合格率が高いという不思議な傾向はこの後も続いています。
理由は色々あると思いますが、ひとつは 3級→2級とレベルが上がるにつれて受験者の意気込みが違ってくるからではないでしょうか。
3級という登竜門をくぐり抜けて、2級は本気度がUPするというような。
人の知識欲や向上心というものは、加速度がつくように伸びていくのかも知れません。
とすれば、姫検1級受験者も(2級合格者数などを考えれば)もっと増えてもいいはずなんですが、何かしらの "壁" があるのでしょうか。
第3回の試験はここでも受験希望者が多かったのか、1級・2級は実施されず3級のみ。第4回から、いよいよ1級試験が開始されることになります。
ここまで順調に来れば、私も1級を続けて・・・となるはずなのですが、この頃からやたら仕事の方が重くなってきてまして、また、1級試験要項に記述式での回答というを見つけたりして、「こりゃハードル高そう、漢字も憶えないと」と受験を断念しました。
こんなのが "壁" の正体でしょうか。諦める理由をすぐつくるのは一般人の得意技です。
そしてこれが長い長い1級合格への道程の始まりだったのです。
(次回に続きます)
■最近10回の受験データ(2,3級を含む)
■演習問題をお楽しみください
□第19回の試験内容について
※'23年5月に追記したものです。第20回についてはVol.10に記しています。
昨年(2022年12月)実施の姫路検定1級試験問題を入手し(ちゃんと200円で買いました)、パラパラとめくっていったのですが、初めはだめでしたね。
やはり、実際に自分が受験しておらず、次の合格も目指していないとなると、気が乗ってきません。
でも、見てるうちに「ふ~ん、こんな問題でてたのか」「ん~、ごっつぅ難しいやんか、これ無理」などと、真面目に?勉強してた頃に戻っていました。
結論から言うと、ここ『ひめいち』で書いてきた方向で間違っていないのではないか、合格に近づく勉強方法はこれで良い、ということでした。
問題1~3は、播磨国風土記の有名な伝説、性空上人の(何度か過去問にも出された)経歴、姫路城の黒田家築城説などの基本問題が並びます。
この風土記問題は加古川が舞台なのですが、「姫路とちゃうやん」とか言っておれません、どこかで書きましたが姫路検定は播磨検定でもあるのです。
4.は難問。赤松氏の鎌倉幕府討伐時の姫路周辺から加勢した豪族名2つを訊いています。
でも、これは回答数としては2つ。減点はやむを得ない範囲、気を取り直して次の問題へ。【回答は、妻鹿氏、広峰氏】
5.は過去問(官兵衛ブーム時?)にあった、官兵衛の青山の合戦のこと。
6.からは、江戸期の問題が続きます。
池田輝政の”天狗の手紙”、ゆかた祭大名榊原政岑、江戸琳派の貢献者酒井抱一と関連する人々の問題などで、2級クラスの基本知識にもうひとつふたつレベルの高い知識を上乗せしておれば、部分的な難問で若干の失点はあるものの合格圏内をキープできるような領域ではないでしょうか。
12~14は、現代の姫路に関する、経済・文化の豊富な知識が問われています。(商工会議所さんのHPからの企業問題、アクリエひめじのこけら落としイベント名とか【こちらの回答は、ウイーンフィル演奏会、オペラ「千姫」、市川海老蔵特別公演 など】)
最後の小論文は、問題6.にも出された池田輝政に関するもの。
・輝政の市内にある供養塔は何寺にあるか【正法寺、随願寺】
・正式な輝政の墓所が市内にない理由【池田家の拠点が岡山に移ったから等】
・なぜ輝政の顕彰が手薄になってしまったのか(200~300文字程度で)
などの問題でした。特に輝政推しの受験者がおられたら、今回は有利だったかもしれませんね。
私がもし受けていたら!?
合否はともかく前年(第18回)よりは、勝負できていたかも知れません。
(歯切れの悪い結論ですが、それほど前回は難しかった!)
ということで、運も左右するひめいちですが、ここは「継続が全て」です。
あきらめずに学び続ければ、運も開ける…はずなのです。
挑戦者みなさまのご健闘を祈ります。
□お願い
初稿から1年のひめいちですが、姫路検定1級を学んでおられる方からの反応が今ひとつわかりません。
もし、参考になったと思われる方がおられれば、最上部タイトルの下、もしくは記事の最下段のハートマーク♡を押していただければ(インスタなどの”いいね”にあたります)記事作成者としてとても励みになります。
また、コメント欄に感想なり、ご要望なりを書いていただければなお嬉しいです。(これには、note へのメンバー登録が必要です)
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