◇ラスト三ヶ月をどう過ごす
試験本番まで三ヶ月を切ってしまいましたが、準備の程はいかがでしょうか。
今号は、MYひめいち物語から始まります。
ラストスパート勉強法の提案は、その後で。
■MYひめいち物語 【その八 もしかして の巻】
2021年1月のある日。
その電話を切ったときは、何か現実的ではないようなふわっとした不思議な感覚にとらわれていました。
前年12月に実施した姫路検定試験1級合格発表の数日前だったと思います。
電話は、姫路商工会議所のOさんからでした。
「もし、1級に合格していたら、授与式に出席する意志はあるか」また、「ふるさと大使に就任の気持ちはあるか」といったことのよう・・・だったように思います。はっきりとは覚えていないのです。
感慨は、電話をおいた後、ゆっくりと静かにおし寄せてきました。
「やったぜ!」ではなくて、「もしかして、やったかもしれない」。
この回の姫路検定1級試験、前年のようなアクの強い問題は少なかったように思います、真っ向勝負の直球問題が多かった。
(手応えがあった分、そう感じたのかも知れません)
なかなか頼りない合格の感慨でしたが、やはり正式な合格発表までは安心できません。なにしろ相手は合格率 2.7%のひめいちなのですから。
(実は、ここまでは家人にも友人にも「もしかして、やったかもしれない」は伝えていませんでした。四度あることは五度あると、だれしも思いますもんね・・・)
この回の合格者はふたり。複数合格者はなんと10年ぶり、
令和最初の合格者でした。あっぱれ~!。
ぇっ!?、感激があまり伝わってこない?、「五回も挑戦しとったら、もちょっとなんかあるやろ」て、ですか。
ほ、ほな、合格の正式発表で自分の受験番号を(半信半疑で)見つけたときの気持ちを書いておきます。
「 すごいな、 おれ 」
(次号に続くのです)
■ラストスパート勉強法
(1)2級過去問を解け
もう9月もなかば、試験本番(12月11日)まで3ヶ月を切りました。
受験スケジュール(Vol.3で提案)ではシーズン2から3への移行時期となっています。
10月以降となるシーズン3では、この夏までにつくってきたオリジナル問題をひたすら解いて頭に入れるのですが、その前の移行時期では、まず過去問を解かれることをお勧めします。
公式問題集も模擬試験もない、ひめいち。
具体的な手応えは、過去問でしか確かめられません。
1級過去問はおさらいという形で取り組むことと思いますが、ひめいちでは特に2級過去問で自分の基礎知識を確かめることをお勧めします。
さすがは18回を誇る姫路検定の2級試験、過去問もよく練られていて、優れた問いがたくさんあります。(商工会議所で過去5年分を入手可能)
2級は選択式回答ですが、選択肢を見ずにできるだけ記述で書いていきます。
これで、安定して90点以上が取れておれば、ひめいち挑戦の資格はあると思ってください。基礎はほぼ出来ている。
ひめいち本番で70点を取れる見込みは十分にあるのです。
あとはプラス10点を積み上げる勉強になります。
(ひめいち合格は80点以上)
(2)オリジナル問題
今号の冒頭、五十嵐播水の問いは、オリジナル問題の例です。
出題確率は0.1%以下と書きましたが、逆に10,000問くらいあのレベルの問いを解ければ+10点となり、(1)の基礎70点と合せて合格に届く見込みがあるということになります。なるはず、なのです。
1万問で10点!?。「なんぼなんでも、そらちょっと大げさやろ」ではなくて、そう思ってください。ひめいち城のプラス10点は難攻不落、おそろしく手強いと思ってください。
ひめいちVol.4記事のオリジナル問題画像の下に、「マイPC内にはオリジナル問題が5ケタくらいはあると思います。たぶんですが」と書いていたのはマジなのです。5年間で積み重ねてきた問題たちなのです。
前号で紹介した名言、”量が質を生む" は、真実です。
受験アドバイザーで精神科医、ベストセラーを嵐のように出しまくっている和田秀樹氏も、『時間ではなく量で目標をたてなさい』と言っています。
ただ、量は多ければ多いほどいい、などと勘違いしてはいけません。
データを詰め込みすぎると動きが遅くなったり、フリーズしたりするのは機械も脳も一緒です。がむしゃらな勉強は逆効果。効率的に、そして着実に記憶やリテラシー能力を高めていく方向での学びが必要なのです。
なにより、がむしゃら勉強は "姫路検定1級を楽しく勉強しよう" のひめいちコンセプトに反しますしね。
とはいえ、自作問題といわれても今から間に合うはずがない、という方には次の方法を提案します。
(3)過去問からの深掘り、発想展開
例えば、第17回過去問で紹介した ”秀吉の姫路城” について、問題を深掘りしたり、発想を広げたりすると、次のような疑問や知りたいことが浮かんできます。
・秀吉城と輝政城、外観以外の違いはないのか
(秀吉の姫路城、大手の方角は・・・)
・秀吉が城主だったのはいつからいつまでだったか
・秀吉の正室ねね(高台院)は、姫路に住んでいたのか
(山崎合戦の前、「もし負ければ、母、ねね共自刃し姫路城に火をかけよ」と秀吉が命じたという逸話が残っています)
・何か他に秀吉の姫路でのおもしろエピソードはないか
1回の試験に100の問題があるとすると、すぐにその何倍もの疑問や知りたいことが出てきます。
これをネットや参考書籍で調べ、知識の中に取り込みます。同時にPCやノートにメモし、次回試験のためのオリジナル問題のネタにしておきます。
運が良ければ?、2ヶ月後の本番の試験に出るかも知れないし、来年以降の挑戦のための教材ともなるのです。
(4)体力づくりと健康維持
健康に気をつけるはわかるけど、なんで体力まで?と思われたかも分かりませんが、これが結構重要なのです。
ひめいち試験の100分は、脳がマラソンしているようと以前書きました。正確には脳と手首でのマラソンです。
姫路検定1級試験での答案、合格するために書かなければならない全文字数は1500~2000文字です。
(嘘だと思うなら数えてみてください。誰も数えないと思うけど)
普通の生活で仕事も含めて原稿用紙4~5枚分の文字を1時間半で手書きしたことがあります?。
しかもお手本や下書きを写すのではなく、考えながらです。
ライターの方でもなければないでしょうね。(本職でも最近は手書きはない?)
しかもしかも、答案用紙に書いては消し(あかん、書き直しや)、が結構あるのです。
これは、しんどいですぞ。
姫路城マラソンの完走ほどではないですが、体力が要るのです。
量をこなすトレーニングの必要性はここにも現れています。
加えて、試験本番の時期はインフルエンザの流行期です。
もちろん(ここ数年は)コロナも。
そのためにも、適度な運動、睡眠、リフレッシュをこころがけましょう。
(なにかの標語のようになりましたけど)
■演習問題 [羽柴秀吉~池田輝政]
今号は、現在につながる姫路城のいしずえを築いたともいえる、羽柴から池田時代がテーマです。
□次号(Vol.9)予告
・こんなところに、ひめいち参考資料
・MYひめいち物語 【その九 最終ではない最終回 の巻】
・演習問題 [江戸時代の城主たち]
秋祭りの頃に発行予定です。
今号もありがとうございました。