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世界を魅了する松任谷由実

ユーミンこと松任谷由実(旧姓:荒井由実)。日本人なら彼女の名前を知らない人はいないといえるほど日本の音楽業界に大きな影響を与えてきたアーティストの一人だ。

昨年50周年を迎えたユーミン。彼女の楽曲は今では日本を飛び出し、世界中の人に聴かれている。私の通っている大学にユーミンのファンを公言する先生がいる。今回は先生の話と共にユーミンの音楽性について話していきたいと思う。


先生はユーミンの歌のメロディーや人の心を掴む音に惹かれたと語っていた。ユーミンの曲には当時の日本では珍しかったポップス要素が含まれていて、彼女の音楽はニューミュージックと呼ばれていた。ニューミュージックには自分が作詞作曲した歌を歌うシンガーソングライターや洋楽のポップス要素などの特徴があり、歌謡曲が主流だった当時の日本ではとても新鮮で、多くの人気を集めた。

先生がユーミンを好きになったきっかけはニューミュージックのサブジャンルであるシティ・ポップの代表例と言われている中央フリーウェイ」だった。当時はユーミンが歌っているのを聴いて好きになったのではなく、ハイファイセットが歌っているバージョンを聴いて好きになったと話していた。先生は当時聞いた時に、曲のメロディーにモダンな感覚を覚え、歌謡曲とは違う新しい音楽を聴いた気がしたと語っていた。

中央フリーウェイ (ハイファイセット)

中央フリーウェイ (荒井由実)

シティ・ポップは当時流行していた歌謡曲とは一味違く、都会的で洋楽の要素を多く取り入れている。「中央フリーウェイ」は海外でも人気があり、12月17日に放送された「世界一受けたい授業」で発表された「外国人が今聞いている!ユーミン名曲トップ10」で5位に選ばれた。


「外国人が今聞いている!ユーミン名曲トップ10」

  1. ひこうき雲

  2. やさしさに包まれたなら

  3. ルージュの伝言

  4. 何もきかないで

  5. 中央フリーウェイ

  6. 春よ、来い

  7. DOWNTOWN BOY

  8. あの日にかえりたい

  9. Hello, my friend

  10. 12月の雨

参考:「世界一受けたい授業」(2022年12月17日)


さらにユーミンの楽曲には、日本語の美しさが表現されているものも多い。
例えば「春よ、来い」の

「淡き光立つ 俄雨 いとし面影の沈丁花」

「春よ まだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき 夢をくれし君の 眼差しが肩を抱く」

そして「ひこうき雲」の
「白い坂道が 空まで続いていた ゆらゆらかげろうが あの子を包む」

先生も感性揺さぶられると語っていたこの楽曲たちは日本語の美しさやユーミンの人の心を掴む音を最も感じられる楽曲だと思う。

ユーミンが書く詩はほとんど日本語で書かれているが、なぜ、日本語がわからない外国人にもユーミンの楽曲が響くのだろうか。それは彼女が作り上げるユニークなメロディーのおかげだろう。

ユーミンの歌のメロディーやサウンドには洋楽の要素が多く含まれている。彼女が作り上げるユニークかつ聞き馴染みのあるサウンドが融合した唯一無二のメロディーのおかげで、日本語がわからない外国人も魅了する楽曲になっているのだと思う。


最後に先生に教えてもらった、先生の好きな楽曲を紹介したいと思う。

ひこうき雲 (1973年リリース)

春よ、来い (1994年リリース)

やさしさに包まれたなら (1974年リリース)

卒業写真 (1975年リリース)

海を見ていた午後 (1974年リリース)

ルージュの伝言 (1975年リリース)

あの日にかえりたい (1975年リリース)

青春のリグレット (1985年リリース)

先生、インタビューに協力していただき、ありがとうございました。


ここまで読んでくださって、ありがとうございました 😊

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