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Choose life! / 『トレインスポッティング』

皆さまこんにちは。

早速ですが、人生とは何だと思いますか?

というのもわたくし、幾度となく見返してきた『トレインスポッティング』を数日前に再び鑑賞しまして、「はて、人生における選択とは?」と思い至ったわけであります。





1996年公開のダニー・ボイル監督作『トレインスポッティング』は、アーティスティックとサイケリックの狭間のようなドラッグ描写がセンセーションを巻き起こした、非常に有名な作品ですね。

本作では、ある言葉が繰り返されています。

「Choose life」

「人生で何を選ぶ?」
そう日本語字幕では訳されており、一見シンプルに見えるこの言葉ですが、なかなかに威力のある言葉です。


私の話をしたいと思います。

私は高校生のとき、大学には入らずに旅人になりたかったです。しかし2022年夏、私は大学3年生で今ここに居ます。

学士(=大学卒業という経歴)は最大の保険。
「そんなのクソ喰らえだ!」と思いつつ両親に丸め込まれ、半ば仕方がなく大学に入学することになりました。

振り返ると私の人生というもの、"やりたくないけどした方が良いこと" をこなすことが非常に多かった。どれもこれも、結局のところやって良かったと後悔はしていませんし、寧ろ良い思い出になったものも多いですが、重要なのは結果論では無く、"やりたくないことをしない" という「選択」についてです。

私は頑なに決めています。
大学に入るのが "やりたくないけどした方が良いこと" をするという選択をする最後だ、と。

困難な選択を、苦しい道を選ぶのが美徳だという風習には納得がいきません。自分の人生における、その喜びもその苦しみも背負うのは自分。誰かに、何かに指図される筋合いは毛頭ないと思うのです。

本作『トレインスポッティング』で、出廷するレントンとスパッドは裁判官よりも高い位置にいて、司法を見下ろす構図となっています。これは、社会的正義の普遍性を否定しているように見えますよね。


「Choose life」
と言われたとき、私は自由であることを選びます。

煽りに煽る大学の一斉送信メールに惑わされてはいけないと思いました。私はただ、エディンバラの街を駆け抜けてみたいだけなのです。


ありがとうございました。


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