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下剋上球児 3話感想


現在、日曜21時から放送されている下剋上球児。

2話では鈴木亮平演じる南雲先生が教員資格を偽造していることが発覚しました…

そんな裏を知った上で南雲先生を見るとどこか気持ち悪さも感じます。

なにいいこと言ってるんだよ…と

南雲先生本人も自分は生徒に偉そうなことは言えない、
でも関わってしまった以上は力になってあげたいし、ほっとけない

という葛藤を鈴木亮平が見事に演じています。

お見事です!!(なんか偉そう)

今回はそんな第3話について感想を書いていこうと思います。



1.あらすじ

教員資格がないことを山住先生に伝えた南雲先生。
だから、監督はできないと申し出ます。
山住先生は突然のカミングアウトに聞かなかったことにしてほしいと伝えます。

一方その頃、

バッティングセンターにてケンカになってしまった越山高校野球部キャプテン日沖くんの弟・壮磨くん。
揉み合いの末、相手に怪我を負わせてしまいます。

壮磨くんは南雲先生が担任をつとめるクラスの生徒です。

被害者に許してもらうため、南雲先生は奔走します。

しかし、実際に怪我を負わせた加害者は壮磨くんではなく、兄・誠でした。

弟・壮磨くんは野球部が高校野球夏の予選に出場できなくなることを危惧し、咄嗟に兄を庇ったのです。

兄は本当は自分がやったんだと南雲先生に打ち明けます。

南雲先生は兄を連れて被害者に謝罪し、なんとか許してもらえます。

これにより越山高校野球部は夏の予選には出場できることになったわけですが、

南雲先生は一向に練習に顔を出しません…

教員資格がないことから野球部顧問を務めるわけにはいかず、距離を置いているためです。

監督は横田先生(生瀬勝久)が務めることになりますが、
南雲先生にやってほしいと思う部員たち。

南雲先生も野球部のことが気になってしょうがなく、予選の抽選会場へ走ってかけつけます。

その際、南雲先生を副部長として、ベンチ入り登録した旨を伝える山住先生。

夏の予選がある間だけ秘密を隠し、野球部に携わることを決めた南雲先生。

そして、いよいよ開会式

入場する南雲先生を見つけるかつての大学講師。

南雲先生が単位不足で落第し、大学を中退したのかと思っていた
と南雲先生の恩師である賀門先生(松平健)に話します。

南雲先生より教師を辞めようと思っていると相談された賀門先生は何かに気づいた様子…

というところまでが3話になります。



2.南雲先生について

冒頭にも記載した通り、南雲先生は教員資格を偽造して教師を続けています。

毎年、校長には辞めたいと告げているようですが、止められています。

いや、ちゃんと理由言えよ!
なに、いい事いわれてなぁなぁにしてんだよ!
ずるずる3年も続けやがって!

との声が聞こえてきそうです。
おっしゃる通りすぎて、何も言うことはありません。


さらに野球部に対しても中途半端な距離の取り方をしてしまいます。

試合映像を確認して、修正点を見つけ、練習メニューを変えたりしています。

それが部員たちにもバレている始末…

結局夏の大会には副部長としてベンチ入りすることが決まり、あと1ヶ月だけ野球部に関わることを決めます。

妖怪さきのばーしですね、南雲先生は
うじうじと中途半端なことばかりしてしまいます。

妖怪さきのばーしは宮藤官九郎監督の「ごめんね青春」で錦戸亮演じる原先生に対して、満島ひかり演じる蜂谷先生がつけたあだ名です。

このドラマでも学生時代に事件をおこしてしまった原平助が先生になってしまい、
ごめんねするまでのストーリーが描かれています。

中々言い出せない原先生に対して、
「問題を先延ばしにするな!さっさと言って、教師やめろ!」
ということで蜂谷先生は原先生に対して、妖怪さきのばーしと名付けた経緯があります。

ごめんね青春も好きな作品なので、もっと語りたくなりますが、我慢します。
一応リンク貼っておきますので、気になる方は是非ご確認ください。


南雲先生が教師面するたびに嫌悪感を抱いてしまうわけですが、これは必要な演出のはずです。

どのようにスッキリさせてくれるのか楽しみに見届けたいと思います。



3.山住先生について

第2話の感想文では最重要人物である山住先生について書くことを忘れていました。

南雲先生から教員資格がないことを打ちあけられた山住先生。

南雲先生が監督を断る理由が想像以上の理由だったため、
受け止めることができません。

山住先生はその場で受け止めきれず、
聞かなかったことにしてほしいと南雲先生に告げます。


しかし、山住先生はこの事が頭から離れず、ネットで教員資格の詐称について調べてしまいます。

結構あるんだということに驚きつつ、
明るみに出てしまったことを想像します。

謝罪会見を開くところ
南雲先生が捕まってしまうところ

そりゃ目立ちたくないはずだと
南雲先生が監督をしたくない理由に山住先生は納得します。

この南雲先生は先生じゃないことを知ってしまった山住先生は横田先生や南雲先生の奥さんになにも聞いてないのかと匂わせをしてしまいます…
(過去1先生の単語が多い文章)

こんなことを隠して良いわけがないし、
誰かに打ちあけたいし、どうしたらいいんだという葛藤が山住先生の中に生まれているご様子。
(なにやってるんだ、南雲先生…)

結局、山住先生は共犯者になることを選択します。
秘密の共有者となり、南雲先生を副部長として夏の予選のベンチ入りさせてしまうのです。

監督は横田先生で副部長であればインタビュー等の対応も基本しなくていいので、監督ほどは目立たないから。
とのことでした。

悪手すぎるぞ、山住先生…!

共犯者となってしまったことで、南雲先生の秘密が明るみに出た時、責められる立場となってしまうかと思います。

まぁドラマであるため、ここで山住先生が告発して、南雲先生をクビにすることはできるはずもないので仕方ないんですけどね。

横田先生 「なんでわかった時に言わなかったんですか!」

山住先生 「申し訳ありません!
野球部のためにも南雲先生のお力が必要だと思ったんです。」

南雲先生 「いやいや、山住先生は全く悪くないんです!全て自分が悪いので…」

犬塚樹生 「あんた一体何やってんの?どうなってんのよ、この学校は」

こんなやりとりが繰り広げられることが想像できます。

繰り返しとなりますが、
南雲先生の件は視聴者をどのように納得させるのかみものです。



4.楡くんについて

3話の楡くんについて、もちろん書きますよ!
今回もしっかりインパクトを残しましたね!

開会式の日、逆車線の電車に乗ってしまいます。
他の部員たちが
「そっちじゃないぞ!!楡!!」
と必死に叫ぶなか、

楡くんはイヤホンをつけて
B'zのウルトラソウルを聞いてノリノリです。

間違えた電車に乗り込み、
「ウルトラソウル!!」
と歌ってしまう始末です。

途中で間違えいることに気づき、慌てて横田先生に電話します。
楡くんも慌てはするんだなと思いつつ、

南雲先生に車で迎えにきてもらったことで、開会式には間に合います。

道中、車にて南雲先生からおにぎりをもらいます。
「グミばっか食べてんじゃねぇぞ」
と南雲先生に言われ

嬉しそうにおにぎりをもらう楡くん

初めて嬉しそうにしてるところを見ました。

可愛らしいですね。

楡くんのご飯がグミのくだりは2話感想にも書いてますので是非ご覧ください。

いつも通りにマイペースさを見せたわけですが、
第3話ではシリアスな楡くんも描かれました。

南雲先生が練習に顔を出さないことに不信感を抱いた楡くん。

山住先生に「なんで南雲先生は顔を出さないんだ」と問い詰めます。

山住先生がなんとか言い訳している最中、
楡くんはおもむろに歩き始めます。

「話を聞きなさい」と言う山住先生に対し、
「南雲先生に直接聞く!」
と突然の行動力を見せる楡くん。

マイペースな不思議くんで、練習中に帰ってしまったりとやる気がないところもありますが、
自分の本能にとても忠実です。

野球部員全員が楡くんの背中を追いかけ南雲先生を探します。

教室にいた南雲先生に
「なぜ顔を出さないんだ!」
「自分たちを見捨てるのか」

と問い詰める部員たち…

楡くんがこんなに南雲先生を慕っているとは思いませんでした。

ここまで何を考えているかわからなかった楡くんですが、
南雲先生のことは大好きなようですね。

だから、おにぎりをもらって満面の笑みで嬉しそうにしていたわけです。

ウルトラソウルでテンション上がっていたのも南雲先生が野球部に復帰して安堵していたからかもしれませんね。

可愛すぎるぜ、楡くん



5.犬塚樹生について

ここまでモンスターじいちゃんとして、越山高校の先生たちを困らせている犬塚樹生。
(モンスターっぷりについては1話感想でも記載しました。)


越山高校1年生エースである孫・翔くんへの溺愛ぶりは目を覆いたくなるほどです。

弱小校である越山高校は守備の乱れもあり、練習試合で全く勝てません。

一試合にエラー16個を記録してしまうチームですからね。
エラー16個もしているのに失点11でとどめる奇跡のチームでもありますが…
ここは触れないでおきましょう。

樹生はこんな体たらくな越山高校で翔くんはプレーする必要ないと、
アメリカ留学を提案します。

「こんなところ2年もいれないよね?」
「腐ったみかんがいるところじゃ、翔くんも腐っちゃうよ」

と矢継ぎ早に翔くんに問い詰めます。

「うるさい!俺のことはもうほっといてくれ!!」

と翔くんにキレられてしまいます。
樹生の勝手がすぎました。これは仕方ない。

翔くんは越山高校じゃないとエースにはなれず、1年生からマウンドには立てないと思っていることを祖父・樹生に告げます。

また、越山高校を応援してほしい旨も樹生に伝えます。

孫の思いを聞いた樹生は

「越山高校が夏の予選で1勝でもできれば文句言うのをやめるよ」

と翔くんに伝えます。

娘であり翔くんの母である杏奈曰く、
「おじいは昔バンドを組んで家を飛び出して世界進出を狙ってたの。それが叶わず、孫の翔に夢を託してるんだ」

とのことでした。


孫・翔くんに対する気持ちは自分の過去の挫折によるものだったことが3話で明らかとなりました。

翔くんの所属するチームであり、
グラウンドまで作ったのだから、
越山高校を応援しそうなものですが、

樹生は翔くんは応援しつつも越山高校に対しては批判的です。

翔くんのためにも越山高校が強くなることに対してもっと貪欲になればいいんですけどね…

そこら辺の短慮さが樹生の魅力でもあります。

また、かつてバンドを組んでいたこともあり、
音楽には知見があるのか

ブラスバンド部の練習に乗り込んでいるシーンもありました。

「そんなんじゃダメだよ。甲子園出れないよ」

と顧問でもないのに文句を良い、
部員に首を傾げられていました。

どこまでも我が道を行くモンスターっぷりが面白いです。

越山高校が1勝して野球部に協力的になるのか。

協力するのであればその莫大な財産でどのような支援を見せるのか要注目です。



6.日沖弟について

越山高校野球部キャプテンを兄に持つ、日沖壮磨くん。

中学時代は野球が下手くそな兄を持ち、周りからからかわれていたそうです。

そのため、兄と兄が所属する越山高校野球部に嫌悪感がある様子。

越山高校には入学したものの、野球部には入らず帰宅部です。

ここまででわかったかと思いますが、
壮磨くんは兄が嫌いムーブを出しつつも兄がいる高校に入学しています。

また、あらすじに記載の通り、兄の不祥事をとっさに庇うなど

実は兄が大好きなブラコン野郎です。

そんな兄を演じるのは菅田将暉さんの弟、菅生
新樹さんです。
顔や声などお兄さんと似ています。

壮磨くんの野球の実力は相当なようで中学時代は硬式野球をしていたようです。

1学年上の越山高校の現正捕手・富嶋くんから
野球部入部について、勧誘された際には

「俺が入ったら先輩、正捕手の座奪われますよ」

と自信満々に告げます。

富嶋くんも

「それでもいい、壮馬の兄・誠を勝たせてあげたいんだ」

と実力は壮磨くんが遥かに上であることを認めています。

この2人、実は中学時代に対戦経験があるようです。壮磨くんの実力は高く、富嶋くんが覚えていました。

4話予告では
「なんで兄貴が試合にでてないんだ!!」
と教師に詰め寄るシーンもありました。

ブラコン相馬くんがどのような形で素直になって、野球部に入部するのか注目ですね。

ツンツンしつつもお兄さん大好きな相馬くんはとても愛らしいです。



7.終わりに

南雲先生の妻・美香は元いた会社に1年だけでもいいから復職してほしいとお願いされているようです。


女性のキャリア形成についてもこのドラマは触れようとしています。
さらに、元いた会社には元旦那もいます。

南雲先生の教員資格偽造による謹慎?で
美香が復帰しそうな展開ではありますが、

そこで元旦那がどのような役割を果たすのかというところにも注目しています。

様々な社会的問題をちりばめている下剋上球児。

どのような形で伏線を回収していくのかまだまだ楽しみがいっぱいです。

今回もご覧いただきありがとうございました。

また4話感想を記載しますので、是非ご覧いただけますと幸いです。



P.S

根室くんは9番の背番号をもらっていたわけですが、逆さまにつけられて6番を背負っていました。


根室くんはお姉さんに背番号を塗ってもらったようですが、
お姉さんがうっかり間違えてしまったようです。

どうやら根室くんのお姉さんはお転婆みたいですね。

上記の他にも越山高校は開会式にて、

ベルトを忘れる部員がいたり、
乗る電車を間違える部員がいたりと
ぐだぐだです。

そんな越山高校がこの夏1勝できるのか。

相手は毎年一回戦負けのチームということもあり、越山高校は喜んでいました。

相手もまた、越山高校が1回戦の相手ということで喜んでいました。

どんぐりの背比べっぽいですが、
1回戦からどんな試合展開になるのか楽しみです。


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