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プライドの塊


男女はなぜ闘ってしまうのか?

あ、うちの夫婦の話なんですがね…

夫がASDだとわかる前のこと。

結婚してすぐに家事分担でもめた。

私(正社員サービス業)の言い分
『共働きだから家事を分担しよう』って結婚前にあなたが言ってたのに全くしてくれない。

夫(正社員ブラック企業)の言い分
言った覚えがない。家事は女の仕事。
俺は仕事がある。

お互いに譲らないまま1年以上が経過した。
険悪で殺伐とした新婚生活の記憶しかない。

最近になってわかった事は
夫は家事ができない。

気が向いた時に洗い物はできるが
どうやら、日常のルーティンワークに
家事のマルチタスクを組み込む事が
出来ないようだ。

このルーティンワークってのが厄介で
そこそこ融通が効いてしまう。
多少ADHD気質なところもあるのかもしれない。

その時の気分や努力で、多少の事なら
一時的にできてしまうから
『出来ない』とは気付かず
『なんでやらないの?』となるのだ。

夫の気まぐれな性格と
器用貧乏で『そこそこできる人』なのが
災いして、できないと気付かれない。
また、できないと言えなかったのだろう。

更に私の
『何度言ってもやらない人に頭を下げてお願いするくらいなら自分でやるわ』
という意固地で頑固な性格が災いして

信じられないくらいの長期戦になってしまった。

結局、家事は私がしていたので
一見私が折れているように見えて

どちらも負けず劣らずのプライドの高さ。
むしろ自我の強さは私が圧勝かもしれない。

なんで優しくできなかったんだろう。

わずかに残ったなけなしのプライドを賭けて

相手のハチマキを奪い合う騎馬戦のように

ボロボロになるまで闘ってしまった。

私たちは愛を誓った敵同士。

今は騎馬戦を休戦して

ノーコン同士 のキャッチボールをはじめた。

まだまだ、投げるのも、受け取るのも
下手くそだけど
いつか草野球くらいに上達するといいな。

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