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海を舞台に世界を旅する 8  NZ編

仕事を辞め、英語も話せず、大男が、情熱と好奇心で海を舞台に世界中を巡るノンフィクション青春ストーリー。 笑
思いっきり笑い、たくさん泣いて、仲間と共に世界の絶景に出会います。僕の大切な3年間にわたる冒険のお話

当時の書きためたノートや日記、メモをもとに書いていきます。
はじまりはじまり。


日本を離れて、すでに数週間。船はメンテナンスを続けている。そうそう毎日劇的なことは起きないけれど、このころ僕には日本と何もかもが違う毎日にとても刺激的なことが日々起こっていて、メモや日記にも、興奮気味にいろいろなことが走り書きしてある。

いくつか笑えるものがあるので僕の旅の記録として残しておこうと思う。

「今日、初めてビールに行こうと誘われた!嬉しい!すぐに辞書を引いて(希望する)を引き、I hope so!といったら置いてかれた。英語は難しい。」

「昨日の失敗を元に今日はこちらから誘ってみる。なぜか奢ることになった。雰囲気で察してくれて割り勘みたいな感じになったけど、外人(こちらが外人か?)に気を使ってもらうとは。人生いろいろなことがあるもんだ。」

このころの僕は本当に英語がわからないまま勢いで乗り切っていたのを覚えてる。
カンと雰囲気で「イエス」と「ノー」を巧みに使い、船のみんなに溶け込まず(本当は溶け込みたい)あいつには丁寧に説明してやらなければならない。というポジションを手に入れつつあった。

メモは続く。

「船乗りならラム酒だ!と言ってバーカウンターでみんながラム酒を頼んで飲んでいた。とてもかっこいいので真似したい。あした飲みに誘われたらラム&コーク(ライムの入ってるやつ!)を頼むんだ。」

「失敗だ!ラム酒頼んだら、羊のローストが来た。おい店員!「エンジョーイ」じゃねーよ!ラム違いだよ。35ドルもした・・・クルーにはウケたからいいか。日本だったら恥ずかしくてトイレから出てこれない。英語勉強しなきゃな。」

はっきりいって、もっと船のことをメモしといてほしい。

船のことは何か日記ないかと探す。

「今日は錨の周辺を錆び打ちした(錆を落とすこと)。コットの人は錆売ったらそのままペンキを塗ってしまう。サンディングして、綺麗にワイヤーかけてから錆止めを塗ったら船長にファンタスティック!ブランニュー!(素晴らしい!新品みたいだ!)って 褒められた!快挙だ。と思ったら、みんなに言ってた!いい人なんだな!信用しないでおこう!」

「ニスって英語じゃない!!!ずっと英語だと思ってた。」

毎日楽しそうだ。

そんなある日、船はメンテナンスを終え、南太平洋を8ヶ月めぐる長期航海に出るためにオークランドに戻って積み込みを行うため、ファンガレイの造船所wお出向することになった。

続きまーす。


僕の今の仕事は帆船を使った研修やヨットのインンストラクター、帆船で海の体験を提供するインストラクターをやっています。人と直接関わる仕事で、しかもイベントが主体(笑)今年のお仕事はすべてキャンセルになりました。

最近ぜんぜん更新もできてなくて、これからどうしようか・・・なんてくよくよしてたんですが、海で僕が何を感じて、帆船でどんなことを体験して、海の魅力や自分の力で旅することの素晴らしさをみんなに知ってもらえるようにたくさん文章を書こうと思いました。

幸い時間はいっぱいあるし、かけるだけ書いていきます!

写真をアップするためにインスタも始めましたー!旅の写真がストーリーズで公開されてます。

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あなたのサポートのおかげで僕たちが修理している船のペンキ一缶、刷毛一つ、ロープ一巻きが買えます。ありがとう!!