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勤続10年目で思う、1社で長く働くことのメリデメ

寝惚けながら開いた記事で、1人目から商業施設運営会社の話が出てきて、他人事じゃないわとビビってしまった今朝。笑

私も出向前までは、自分には他社で活かせるスキルが無いと思ってた。無いことはないんだけど、整理できてなかったんだよね。

新卒入社した会社で勤続10年目を迎えた。全国転勤をしながら現場で8年半働いた後、半年ほどスタートアップに出向して、今春から本社で新規事業開発に従事している。現場経験が完全に無駄になった訳ではないけど、かなり職種転換をしたなと感じている。

転職こそしていないけど、ちょっと外を見てきた視点から、1社で長く働くことのメリットとデメリットを自分なりに捉えている。


自分のスキルを棚卸しする必要がない

必要がないとまでは言い過ぎかもしれないけど、社内用語で語り合っていられる環境では、体系的に整理して伝えることはあまり無かったように思う。理解や言葉が足りなくても通じてしまうから。

社外の人と話す機会を増やしてから、自分の仕事を説明する難しさをより感じるようになった。もちろん人事とか情シスとか、わかりやすい職種の人も社内にはいるのだけど。

うっかり会社がなくなってしまうとか、家庭の事情で辞めざるを得なくなったときに、体系的に整理して伝えられないのは困りそう。急になくなることはないだろうけど、稼がなければ消えてしまう危機感をスタートアップに行くことで実感して、その感覚がない人が大半だろうなと(私もそうだった)。

付随して、そのスキルが本当にその言葉通りのものとして身についているものなのか?と考える機会も無かった。「広報」「広告出稿」「デベロッパー」とは、普遍的に通用するスキルになっているのだろうか?

有難いことに会社の歴史や知名度による部分だったり、本社との担当領域分けがあったりするおかげで、違う環境では応用できないスキルなのかもしれないと、スタートアップに飛び込んでみた結果気づくことができた。転職活動もしないまま自社で働き続けていたら知らなかったかもしれない。知らないままで居られるのも、恵まれていると言えばそうなのだけど。

給与面が安定している

これは会社によるのかもしれないけど、新卒入社してそのまま働いてる分、おそらく積み上がってそこそこ貰えている。休職とかもしないでずっと働いてるので尚更…。

ただ、上がり幅も見えてしまってはいる。

異動に伴う「社内転職」の可能性がある

部署異動が多いと「社内転職」に近くなるケースもあって、(時に意思とは関係なく)違う職種を経験できてしまうので、転職しそびれるケースもあると感じている。

これは、良し悪し。

キャリアの一貫性はなくなるけど、その会社で昇進しようとかしないで生きていく分には困らない…。

人間関係が維持できる

これも良し悪しなんだけど、過去の同僚と別の機会でまた一緒になれると仕事のモチベーションも上がるし、やりやすいなと感じる。成長した姿を見たり見せたりするのもうれしい。

逆に、一度苦手だなと思った人とまた顔を合わせなきゃいけない場面もないとは言えないけど。笑

でも、残る理由を人にするのはやめた方がいいとは思う。これは異動の度に思っているけど、自分が抜けてもなんとかなるし、この人と一緒に働きたいと思ったところで、いつかは居なくなるから。笑


メリデメといいつつ、明確にメリットとデメリットとして分けて書かなかったのは、ケースバイケースだなと思っているから。転職していいキャリアになる場合もあるし、悪い方のジョブホッパーになる場合もある。自分がどういう方向に進みたいかは、特に社外の人の話を聞きながら、常に考える癖をつけていたい。

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