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1日たった10分、個人経営の飲食店が成功を続けられる時間管理と、ウラ側にある経営哲学

個人で飲食店を経営。そして運営まで行うってことは、ちまたの書籍や有名企業家がいうようなインテリ系のビジネスではありません。

『自分の人生そのものを投じた一大プロジェクト』なんですよ。

自分の手とアセで作り上げたお店に、お客さん来てくれて、食事を楽しみ。「またくるね!」って帰っていく姿を見守る。そして、先日も食事したお客さんがまた来てくれる。

「あ〜〜 頑張って店やってて良かったな!」

経営者にとって最高のプレゼントであり、飲食やってて良かった!と感じる瞬間です。

しかし、その道は決してラクちんではありません。自分が思い描く理想を手にするために、あなた自身が高い志と確固たる決意をもって、毎日の行動に落とし込んでいく必要があるからなんです。

こんにちは!スパイスハンド小林(@spice_hand)です。

個人でやっている飲食店の経営者は、ほんと忙しいと思います。

ヤルことが多い中でも、お店の業務全般もこなさなければならず、すべてを塗りつぶすには、限られた時間を効率的に管理しないとできません。

この記事は、個人で経営している飲食店がヤリ切れるパワーがでるように、すでに成功している先輩経営者が実践している、時間管理のコツと、そのウラ側に隠しもっている経営哲学を解説します。

1:朝のスタートを制するものは1日を制する

当たり前のような話ですが、成功を手にできる経営者に共通していることって朝の時間の有効活用です。

ランチ営業をしてるなら、朝早く起床して仕入れをするかもしれませんが、毎朝10分でもいいので自分と向き合う時間をつくると、その1日が有意義になりますよ。

なぜお店をやっているのか?を再確認:

大企業の社長やネット系のインテリ社長のような、大きな目標を掲げてもイメージがわかないでしょう。だからこそ、個人で飲食店を経営する道を選んだハズです。

そんな方にぜひ毎朝確認してほしいことがあります。「なぜこのお店を始めたのか」「どのような価値を提供したいのか」を心に刻むことで、日々の行動に一貫性が芽生えてきます。

ウソだろ!と思うかもしれませんが、毎朝行うことで1年後には別人になっていますし、当然、経営も安定しているでしょうね。

1日の行動計画の確認:

その1日にやらなきゃいけないタスク、達成しなきゃいけない目標を確認して、どの順番で進めていくか優先順位をつけます。

忙しさのあまり抜けてしまったり、後回しにしないように優先順位をつけましょう。

2:仕込みと準備はお店の命を育てる行為

飲食店の仕込みは単なる準備じゃなく、お店の『命』を育てる行為です。

来店したお客さんにスムーズに料理を提供するために仕込みは必要ですよね。

勘違いされるんですが、仕込みとは野菜を切ったり茹でたりするだけではないです。

メニューにある料理のレベルを一定に保ちながら、お客さんにストレスなく万全の状態にしておくことすべてを『仕込み』っていうんですよ。

仕込み次第でお店の印象がガラッと変わるので手を抜けない部分です。

・材料の良し悪し:


届いた材料が良いか悪いかを見定めてから、ロスにならないように仕込みを行います。仕込む際に個人店が気にすべきことは、その仕込みは何人前なのか?なん日分もつか?などを考えてください。

そうでないと、食材のロスがでてしまいますし、悪い材料をつかったままお客さんに出してしまうと、クレームになりかねませんからね。

飲食店の商品はメニューです、一番気を使うところだと思うので、キチンと準備をしましょう。

・チームとの連携:


スタッフがいるならば、いつもスタッフたちの動きに気を配りながら、自分が司令塔にならなければいけませんよね。

中堅企業のように何十店舗もあるなら、自分は現場にいないでしょうが、個人飲食店の経営者はプレイングマネージャーだと思います。

効率的に人員を配置して、個人経営だからこそ、スタッフ一人ひとりがお店の売上の貢献に欠かせないことを意識して接しましょう。

3:営業中は「場」を作る者としてのリーダーシップ

お店の営業時間中が、あなたがリーダーシップを発揮する時間です。ただ料理を作ったり運ぶのではなく、お店の価値を感じてもらえるよう配慮しながら立ち振る舞いましょう。

スタッフ任せで何もやらない経営者がいます。間違ってはいないのですが、その場合。

利益がでる仕組みを完璧に作り上げてからでも遅くはありませんよ。

来店客との関係構築:


来店したお客さんとの関係を大事にして、そのお客さんがリピートしてくれるように心がけましょう。とくに意識したいのは、新規客とリピート客を上手に区別していくこと。

厳しい言い方をしますが、新規客とリピート客を同一として扱ってしまうと高確率で廃業します。

どちらもお店にとって大事なお客さんですが、求めていることが新規とリピートでは違うので、サジ加減に気をつけながら価値を提供しましょう。

あなたが模範を示さないと、スタッフに伝えることはできないことは忘れないでおきましょう。

お店の雰囲気つくり:


これは業態によって変わりますが、決めたコンセプトにそったお店の雰囲気作りを行いましょ、ってことです。

ガヤガヤした雰囲気にしたいのに、落ち着いた雰囲気や音楽は合わないですし、訪れたお客さんの印象も悪くなりリピート客になりません。

お店への期待値を加味しながら雰囲気作りをおこなうとうまくいきます。

4:営業後の振り返りと次の日への準備

1日の営業が終了しても、経営者は油断できません。

翌日以降の売上の確保するために販促関係の準備や金銭管理、シフト管理、材料の発注が残ってます。

たとえ営業が忙しくても『一喜一憂』しないようにしましょう。

日次報告書の作成:


いわゆる帳簿に売上などを記載します。いまはデジタルツールがあるので、レジと連動できればこの手間はなくなりますが、それはスタッフの負担を減らす行為です。

経営者のあなたはキチンと毎日の数字を把握して収支の管理をしましょう。


反省と学び:


当日の営業でうまくいかなかったことを冷静になって振り返り、改善できるならどうしたらいいのか?を考えてみましょう。

ここで自暴自棄になる方がいますが、投げ出してしまっては、一生その問題、課題が解決することはありません。

答えを他に求めようとしガチですが、毎日の振り返りからの改善、行動を繰り返してかわっていくものです。焦らず毎日の日課にすることが最大のコツです。

発注:


使った材料が届くように発注をします。発注する単位、量を間違えると仕込みができなくなる、使いきれない量がくるなどの問題になるので、必要と思われる量だけ仕入れましょう。

5:継続的な学びと自己投資

個人で飲食店を続けていくことは身体的、精神的にも大きな負担になります。お店を長く経営するためには自己管理を徹底しましょう。

残念ながら、いくら健康であっても売上を安定させたり、自分のステージに合わせて成長を感じられないと金銭的、精神的な不安を抱えることになります。

そうならないためにも、個人で飲食店を経営しているからこそ、継続的な自己投資が必要です。

健康を優先:

忙しい毎日を過ごしていたとしても栄養のある食事、睡眠はしっかり取るようにしましょう。自分の健康がお店の繁盛度に左右することを忘れないでください。

学び続ける姿勢:


飲食店経営の成功を維持したいならば、新しい知識やスキルを常に学びる続ける必要があります。

これを怠ってしまうと時代に取り残されてしまい、繁盛にはホド遠くなっていきます。

無料で学ぶのもいいですが、有料のセミナーやオンラインコースに参加したり、つねに学べる環境に自分の身を置いておくことです。

自己投資:


経営者としてスキルアップしたいなら料理の腕を磨くのもいいですが、お金に直結するスキルをアップさせるために積極的に自己投資を行いましょう。

例えば、経営コンサルティングを受けることで、自店舗にあった経営や運営の効率化、売上アップのヤリ方を学ぶことができます。

また、サブスクリプションサービスを利用して、定期的に新しい知識をいれていくことも必要ですね。

自己投資をしないでガムシャラに頑張っても、あなたが元々もっている知識量ではブチ当たったカベは解決できません。

知識への投資をすることで、今まで超えられなかった問題をいとも簡単に解決できてしまいます。

まとめ:繁盛への道は日々の積み重ね

個人経営の飲食店は、コツコツした小さな積み重ねが成功を愛されるお店になります。

朝のスタートから営業後の反省まで、一貫した理念と強い決意を持って行動することが、お客さんの数を増やしその結果、安定経営へとつながっていきます。

どんなに小さなことでも、心を込めて取り組むことが、経営者としての成長を促し、お客さんの信頼を得るための最善の方法です。

個人経営の飲食店は軌道に載せるまで大変ですが、やりがいのある仕事です。

人生をかけて経営しているあなたを応援していています。